ペット保険をやめた理由は?加入後に後悔するパターンや入らないデメリットを紹介

ペット保険をやめた理由は?加入後に後悔するパターンや入らないデメリットを紹介

ペットの健康を守るために役立つとされるペット保険。しかし、いざ加入してみると「思ったように活用できなかった」「期待外れだった」と感じる人も少なくないことでしょう。

本記事では、ペット保険をやめた理由や、加入後に後悔しがちなパターンを詳しく解説します。また、ペット保険のメリットとデメリット実際の加入率や選び方のポイントについても分かりやすくまとめました。ペット保険が本当に必要かどうかを判断するための参考情報にぜひお役立てください。

mokuji目次

  1. みんなはどうしてる? ペット保険をやめた理由5つ
    1. ペットが死亡した
    2. 保険を使う機会が少ない
    3. 使いたい補償が対象外だった
    4. 保険料が高い
    5. 保険金請求など手続きが負担だった
  2. ペット保険はいる?いらない?メリット・デメリットを解説
    1. ペット保険に入っててよかった!メリット3つ
    2. ペット保険は不要?デメリット3つ
  3. ペット保険に入ってる割合はどれくらい?
  4. ペット保険の選び方は?具体的なチェックポイント3つ
    1. 補償内容(補償割合)
    2. 保険料
    3. 年齢制限
  5. ペット保険の補償内容を事前に確認して加入を検討しよう

みんなはどうしてる? ペット保険をやめた理由5つ

みんなどうしてる?ペット保険をやめた理由5つ

大切なペットのために加入したペット保険ですが、さまざまな理由で解約を選択する飼い主は少なくありません。解約を決断する背景には、予期せぬ出来事や、加入時に想定していなかった状況の変化があります。

ここでは、実際にペット保険をやめた主な理由を5つご紹介します。

ペットが死亡した

愛するペットとの別れは、必然的に保険契約の終了につながります。この場合、保険会社によっては死亡お見舞金給付金といったサポートを提供することがあります。

給付金の受け取りには、死亡診断書火葬証明書(火葬領収書)納骨証明書埋葬時の領収書などの書類が必要となります。ただし、必要書類や解約手順は保険会社ごとに異なりますので、契約時に規約を確認しておくことが重要です。

また、解約返戻金の有無についても保険会社によって条件が違います。辛い別れの時期に手続きで混乱することのないよう、事前に必要な情報を把握しておくことをお勧めします。

保険を使う機会が少ない

ペットが健康で、年に数回程度しか動物病院に行かないケースでは、保険の必要性を感じられなくなることがあります。実際の利用頻度が、保険加入時に想定していた回数を大きく下回る場合、保険料を支払い続けることに疑問を感じる飼い主は少なくありません。

特に若い健康なペットの場合、動物病院での治療はワクチン接種や健康診断など、保険対象外の予防医療が中心となります。このような状況で、毎月の保険料支払いが無駄に感じられ、解約を検討するケースが見られます。

加えて、成長とともに体が丈夫になり、病院通いの必要性が減ったという理由で保険の継続を見直す飼い主もいます。
しかし、将来的な病気やケガのリスクも考慮に入れた上で、慎重に判断することが大切です。

使いたい補償が対象外だった

ペット保険で誤解を招きやすいのが、補償対象となる治療の範囲です。多くの飼い主が期待する予防的な処置や定期的なケアが、実は補償対象外となっているケースが多々あります。

主な補償対象外の項目には以下のようなものがあります。
■主な補償対象外
・ワクチン接種やフィラリア予防などの予防医療
・避妊・去勢手術
・歯石除去などの歯科治療
・皮膚病用のシャンプー 
など
このような予防目的の診察や処置が補償対象外となることを知らずに加入し、実際に利用しようとした時に補償されないことがわかり、失望して解約するケースが見られます。中には、これらの処置が病気の治療として必要な場合は補償される場合もありますが、その線引きは保険会社によって異なります。

保険料が高い

ペット保険の保険料は、ペットの年齢の上昇とともに高くなる傾向にあります。加入時は負担に感じなかった保険料も、更新のタイミングで想定以上の金額となることがあります。

経済的な事情は予測が難しく、当初の収入状況が変化したり、ライフスタイルの変更により家計の支出が増えたりすることで、保険料の支払いが困難になるケースも見られます。また、保険を多く利用した場合、次年度からの保険料が上昇することもあります。
このような状況下で、保険料が家計を圧迫する要因となり、解約を選択する飼い主も少なくありません。保険加入時には、将来的な保険料の変動も考慮に入れた検討が必要です。

保険金請求など手続きが負担だった

保険金の請求方法は主に「後日精算」と「窓口精算」の2つに分かれます。

後日精算の場合、まず窓口で治療費を全額支払い、その後で保険会社に請求書類を提出する必要があります。この方法では、書類の準備や郵送の手間に加え、保険金を受け取るまでにタイムラグが生じます。

一方、窓口精算では保険証を提示することで、その場で補償額を差し引いた金額のみを支払えば済みます。しかし、この方式に対応していない動物病院も多く、その場合は後日精算と同様の手続きが必要になります。

このような煩雑な請求手続きや、タイムラグによる一時的な支出負担が重なることで、保険契約の継続を断念するケースもあります。保険選びの際は、請求方法や対応可能な動物病院の有無も重要な検討ポイントとなります。

ペット保険はいる?いらない?メリット・デメリットを解説

ペット保険はいる?いらない?メリット・デメリットを解説

ペット保険の加入は、飼い主にとって重要な決断の一つです。大切な家族の一員であるペットの健康を守るために必要な選択なのか、それとも費用対効果の面で見送るべきなのか、判断に迷う方も多いでしょう。

実際の利用者の声から、ペット保険のメリットとデメリットについて解説します。

ペット保険に入っててよかった!メリット3つ

ペット保険に加入することで得られる主なメリットは以下の3つです。
■メリット
・動物病院での治療費負担を軽減できる
・高額な治療も選択肢として考えられる
・付帯サービスや特典を受けられる
何より大きなメリットは、動物病院での治療費負担を軽減できることです。ペットには公的な健康保険制度がないため、治療費は全額自己負担となります。しかしペット保険に加入していれば、保険会社が治療費の一部を補償してくれるため、経済的な負担を抑えることができます。

さらに、治療の選択肢が広がることも重要なメリットの1つです。

高額な治療費が予想される手術や検査であっても、保険が適用されることで費用面の不安が軽減され、ペットにとって最善の治療方法を選択できる可能性が高まります。手術や入院が必要となった場合、治療費は数十万円に上ることもありますが、保険によって経済的な理由で治療を諦めるという事態を避けられます。

加えて、保険会社によってはさまざまな付帯サービスや特典を提供しています。

例えば、24時間365日利用できる獣医師への無料電話相談サービスなど、ペットの健康管理に役立つサポートを受けられることがあります。こうしたサービスは、飼い主の不安や疑問を解消する助けとなるでしょう。

ペット保険は不要?デメリット3つ

一方で、ペット保険には以下のようなデメリットも存在します。
■ペット保険のデメリット
・治療費が全額補償されない
・保険金請求の手続きが煩雑
・ペットが健康な場合は保険料が無駄になる可能性がある
最も大きなデメリットは、治療費が全額補償されるわけではないということです。多くのペット保険では、補償割合50%から70%程度に設定され、残りは自己負担となります。また補償対象外の治療も多く、予防接種健康診断避妊・去勢手術などは一般的に対象外です。

次に、保険金の請求手続きの煩雑さが挙げられます。「後日精算」の場合、一旦治療費を全額支払い、その後で必要書類を揃えて保険会社に請求する必要があります。書類の準備や発送の手間に加え、保険金を受け取るまでにタイムラグが生じることも負担となります。

さらに、ペットが健康で病院にほとんど行く機会がない場合、毎月の保険料が無駄になってしまうと感じる方もいます。保険料は掛け捨て型で年齢とともに上昇する傾向にあります。比較的元気なペットの場合、保険料を支払い続けることの費用対効果に疑問を感じることもあるでしょう。

ペット保険に入ってる割合はどれくらい?

ペット保険に入ってる割合はどれくらい?

世界的に見ると、ペット保険の加入率は国によって大きな差が見られます。

特に、ヨーロッパ諸国では30%から40%と比較的高い水準を維持しており、中でもスウェーデンは50%以上の飼い主がペット保険に加入しているとも言われています。これは、ペットの飼育に対する責任意識の高さを表しているとも言えるでしょう。

一方、日本のペット保険加入率は約20%で、先進国と比較すると低い水準にとどまっています。この背景には、ペット保険の必要性が十分に認識されていないことが要因として考えられます。

しかし、近年、日本でもペット保険への関心は高まりつつあります。その理由として、以下のような社会的変化が挙げられます。
■ペット保険加入率の上昇要因
1. ペットの家族化の進展
2. ペット医療の高度化と医療費の高額化
3. ペット保険の認知度向上
4. ペット保険市場の拡大による商品の多様化
また、最近では新型コロナウイルス感染症の影響で自宅で過ごす時間が増加し、ペットとの関係がより身近なものとなったことも、保険加入を検討するきっかけとなっているようです。

ペット保険の市場規模も着実に成長を続けており、2022年には1,000億円を超え、今後も市場の拡大が見込まれています。このような市場の成長は、ペット保険の重要性が徐々に認識されつつあることを示しているといえるでしょう。

ペット保険の選び方は?具体的なチェックポイント3つ

ペット保険の選び方は?具体的なチェックポイント3つ

ペット保険を選ぶ際は、自分のペットに合った補償内容や保険料などを慎重に検討する必要があります。後悔しない保険選びのために、重要なチェックポイントを3つご紹介します。

補償内容から保険料まで、それぞれの項目について詳しく確認していきましょう。

補償内容(補償割合)

ペット保険を選ぶ際、まず確認すべきは補償内容です。犬や猫の種類によって、かかりやすい病気は大きく異なります。

例えば、小型犬膝蓋骨脱臼椎間板ヘルニアにかかりやすく、耳が垂れている犬種外耳炎のリスクが高まります。また、避妊手術をしていない犬では乳腺腫瘍子宮蓄膿症に注意が必要です。

シニア期に入ると、心臓病腎臓病膵炎てんかん関節炎皮膚病腫瘍など、さまざまな病気のリスクが高まります。このため、年齢に応じて必要となる可能性が高い治療が補償対象に含まれているか確認することが重要です。

また、補償割合も保険会社によって異なります。一般的に50%から70%の補償が主流ですが、補償割合100%の保険もあります。

高額な治療費がかかる可能性のある病気については、できるだけ補償割合の高い保険を選ぶことをおすすめします。なお、補償割合が高いほど保険料も上がる傾向にあるため、バランスを考慮して選択する必要があります。

保険料

保険料は各保険会社のパンフレットやウェブサイトで確認することができます。

ペットの年齢や犬種、選択するプランによって保険料は大きく変動します。特に現在の保険料だけでなく、ペットが高齢になったときの保険料についても確認することが重要です。

精算方法は大きく分けて「後日精算」と「窓口精算」の2種類があります。後日精算の場合、一旦全額を支払い、後で保険会社に請求する必要があります。一方、窓口精算では動物病院の窓口で補償額を差し引いた金額のみを支払えばよく、手続きの手間が少なくなります。

ただし、窓口精算に対応している動物病院は限られており、対応していない場合は後日精算と同じ手続きが必要になります。また、窓口精算に対応した保険は保険料が割高になる傾向があるため、普段利用する動物病院の対応状況と合わせて検討することをおすすめします。

年齢制限

多くのペット保険には新規加入できる年齢制限が設けられています。犬や猫についての一般的な上限は6歳11ヶ月から12歳11ヶ月までで、保険会社やプランによって異なります。加入可能な年齢を過ぎてしまうと、その後は新規での契約ができなくなってしまいます

また、保険によっては高齢になると継続更新ができなくなる場合もあります。ペット保険は基本的に1年更新で、更新時には保険会社による審査があります。病歴などの審査に加え、すでに補償額を使い切ってしまった場合や、保険料の支払いを滞納してしまった場合なども、更新を断られる可能性があります。

このため、ペット保険への加入を検討している場合は、できるだけ若いうちに加入することをおすすめします。また、加入時には更新時の条件についてもしっかりと確認しておくことが重要です。

ペット保険の補償内容を事前に確認して加入を検討しよう

ペット保険の加入は、大切な家族の一員であるペットの健康を守るための重要な選択です。

ただし、補償内容や保険料、年齢制限などをしっかりと確認せずに加入すると、後悔する可能性もあります。実際に解約した方の理由を参考に、自身のペットに合った保険を慎重に選ぶことをおすすめします。特に、補償対象となる病気や保険料の推移、更新条件などは、契約前に必ず確認しておきましょう。

オリコン顧客満足度ランキングでは、ペット保険の加入者へのアンケート調査をもとに算出した「ペット保険 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。

ペット保険への加入を検討される際はこちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。

※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。

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