2016年03月27日 10時00分
“米国一の投資家”が成功した理由とは? 手法と手段を紹介!
米国一の投資家と言われている“ピーター・リンチ氏”の手法とは?
投資初心者や投資に興味があるが一歩が踏み出せずにいる人に向けて、有名投資家の成功体験や失敗談、投資方法などを紹介していく同企画。これまでに、約17年間マイナスになることなく勝ち続けている常勝トレーダー・今井雅人氏など様々な人物を取り上げてきた(関連記事参照)。今回は、海外の投資家でもあり、米国一の投資家と言われているピーター・リンチ氏を紹介していく。
■ピーター・リンチとは
アメリカで最も成功した人物の一人と言われている投資家ピーター・リンチ氏は、世界でも指折りの株式ファンド「マゼランファンド」を運用し、同ファンドの基準価値を13年間で25倍、年率収益率は29%までにしたという伝説を残している。同氏の有名な言葉に、「自分の知っているものに投資する」や「最もうまくいく投資は、最もビジネスライク(合理的)に行われる」というものに表れるように、シンプルな投資手法がほかの投資家から支持を得ている。
■投資の手法や手段はどのようなものか?
投資手法は実にシンプルで、投資対象とする企業の研究や調査を徹底的に行い、調査の結果が良ければ株価が安くなった時に購入し、10年以上保有するというもの。投資を行う際には、株式銘柄を6種類にわけ、それぞれの株式の動き方などを見極め売却などの参考にする。
6つのカテゴリーは以下の通り。
・低成長株
低成長株は、実績や歴史ある大企業に用いられる銘柄を指し、成長率が低い企業のこと。3〜5割程度の値上がりをするか、ファンダメンタルが悪化した際には売却をする。
・優良株
大企業の銘柄の中でも、低成長株よりも値上がりを期待できる企業の銘柄のこと。10倍増にはなりにくく、PERが高くなった時や新製品が1年以内に利益を出す確率が低い時には売却をする。
・急成長株
年率20〜25%の値上がりを続けられそうな企業の銘柄のこと。急上昇後の売りが長引くこともあり、ハイリスク・ハイリターンの銘柄。
・市況関連株
売り上げと利益が上下する企業のことを指し、景気の影響が大きい銘柄である。売買のタイミングが重要で、在庫が増加したり、市況が悪化した場合は即売却する。
・業績回復株
業績回復株は、倒産寸前の状態から持ち直した企業の銘柄のこと。このタイプの銘柄は大化けする可能性があると言われている。業績が回復してきた時や業績回復株から急成長株や市況関連株に変わった際には売却する。
・資産株
土地や不動産などの資産を多く所有している企業のことで、バランスシートには現れにくい特許権やブランド力を保有している企業の銘柄。
■儲かった後は何をしているか
世界で有名なピーター・リンチ氏は、投資に関する数多くの著書や名言を出している。近年では雑誌の取材等で来日したこともあるといい、現在も変わらず投資家としての手腕を振るっているようだ。
文/ロックスター
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