資産運用でよくある失敗は?リスクや成功のためのポイントを解説
しかし、資産運用にはリスクが伴います。成功が保証されているわけではなく、十分な知識を持たずに投資を始めると、大きな損失が出る可能性があります。
今回は、資産運用のリスクとよくある失敗例とともに、資産運用を成功へ導くためのポイントを解説します。
■資産運用とは?
■資産運用のリスク
価格変動リスク
為替変動リスク
信用リスク
流動性リスク
■資産運用に失敗しやすい人の特徴とは?
資産運用の目的が明確でない人
資産運用に関する知識がないまま金融商品を購入してしまう人
手元にあるお金をすべて投資につぎ込んでしまう人
短期間で利益を出そうとする人
分散投資をしない人
専門家に運用をすべて任せてしまう人
■資産運用に失敗しないための6つのポイント
資産運用の知識を身につける
資産運用の目的を明確にする
投資のルールを決める
余剰資金を使って投資をする
分散投資・長期投資をする
手数料の安いネット証券を活用する
■保有資産の売却はいつすればいい?
目標金額に達したとき
ライフイベントでお金が必要になったとき
より魅力的な投資先が見つかったとき
■初心者におすすめの資産運用方法6選
個人向け国債
投資信託
iDeCo
新NISAのつみたて投資枠
ポイント投資
外貨預金
■失敗しやすいポイントを知って、資産運用を始めよう
資産運用とは?
従来の資産運用は、資産を銀行に預け、利息を得て手元の資金を増やすという方法が主流でした。しかし、現在の日本では金利が非常に低いため、日本円での預金では利息がほとんどつきません。
そこで、円での預金から外貨預金へのシフトや、株式や債券、投資信託などの金融商品への投資が注目されています。投資された資金は国や地方自治体のほか、企業などの成長のために使われ、利益が出ると投資した人に還元される可能性があります。
元本割れのリスクがないわけではありませんが、単に銀行に預けておくよりも資産が増える可能性が高く、将来の不安に備える方法として有効です。
資産運用のリスク
一般的に「リスク」と聞くと「危険」という意味に思えますが、投資の文脈では「リターン(資産運用が成功したときに得られる収益、または失敗したときの損失)の変動幅」を意味します。
資産運用で投資する金融商品は、さまざまな外部要因によって価値が変動するため、必ずしも期待どおりの利益を得られるとは限りません。
投資を始める際は、予想されるリスクを事前に理解し、不要なリスクを避けることが大切です。投資における主なリスクは、下記のとおりです。
価格変動リスク
株価を扱っている投資信託も同様に、金融商品の価格が変動します。金融商品に投資する際には、常に価格変動リスクを考慮することが必要です。
為替変動リスク
もし、投資の対象が日本国内の金融商品に限られている場合、為替変動リスクの影響はほとんどありません。しかし、世界的に影響の大きいリーマンショックのような事態が発生した場合には、日本の市場にも影響を及ぼす可能性があります。
信用リスク
リスクを避けるために、安定性のある企業に投資することや、定期的に投資先の状況を確認することを忘れないようにしましょう。
流動性リスク
例えば、保有している金融商品を売ろうとした際、市場の状況が不利で、希望価格での取引が難しい状況が流動性リスクのひとつです。このリスクは、商品の現金化のしやすさを表す指標ともいえます。
特に、不動産のように換金までに時間がかかる商品は、流動性リスクが高いとされます。
資産運用に失敗しやすい人の特徴とは?
資産運用の目的が明確でない人
資産運用は、目的がマイホームの購入資金なのか、老後資金なのかといった目的によって、目指すべき金額や選ぶべき金融商品が変わります。明確な目標がない場合、日々の市場の変動に一喜一憂したり、頻繁に商品を変更したりすることで、結果的に資産を増やすことが難しくなります。
金融庁の「資産運用シミュレーション」などを利用して、目標達成に向けた計画を立て、計画にもとづいた運用をしましょう。
資産運用に関する知識がないまま金融商品を購入してしまう人
特に、勉強や情報収集を怠り、知人や営業担当者のすすめだけに頼って投資するのは避けるべきです。金融商品はそれぞれリスクとリターンの特性が異なり、投資する人の目標や、投資でどの程度までのリスクを取ることができるのかを表す尺度である「リスク許容度」などによって、適切な商品も変わります。他人の意見や市場のトレンドに流されると、予期せぬ損失を出してしまうかもしれません。
手元にあるお金をすべて投資につぎ込んでしまう人
資産運用は、日常生活に必要な資金や近い将来に必要になる資金を確保した上で、余剰資金を使って行うべきです。無理のない範囲内での投資を心掛けましょう。
短期間で利益を出そうとする人
資産運用には、長期的な視点が必要です。短期間で大きな利益を出すことを目指すと、価格変動の大きいハイリスクな金融商品に手を出したり、小さな値上がりで慌てて売却したりしてしまい、安定的な収益を上げることが難しくなります。
分散投資をしない人
回復が難しいほどの大きな損失を出してしまうと、結果として損失を出したまま資産運用から手を引かざるをえなくなることもあります。特に、ハイリスク・ハイリターンの商品への集中投資は危険です。
専門家に運用をすべて任せてしまう人
投資において絶対的な正解はなく、専門家も判断を間違えることがあります。特に、金融商品を販売する担当者がすすめる自社の商品は、必ずしも個人投資家の目標やリスク許容度に合っているとは限りません。
専門家にすべての判断を任せるのではなく、みずからも投資に関する知識を身につけ、積極的に意思決定に関わることが大切です。
資産運用に失敗しないための6つのポイント
資産運用の知識を身につける
まずは資産運用の知識をしっかりと身につけ、各金融商品の特徴を理解し、自分の投資目標やリスク許容度に合った商品を選ぶことが重要です。また、運用をスタートした後も、経済や市場の動向、社会情勢に注目し、常に適切な投資判断を行うよう心掛けましょう。
資産運用の目的を明確にする
例えば、子供の教育資金を準備する目的で投資を行う場合、必要な学費や入学金、受験費用などを詳細に計算します。これにより、目標達成に適した利回りの金融商品を選ぶことができるでしょう。
投資のルールを決める
投資ルールを設定することで、市場の日々の変動に惑わされず、適切なタイミングで追加投資や撤退の判断をすることができます。運用する期間や目標の達成水準のほか、撤退・継続の判断基準などのルールを明確にしておき、そのルールを厳守することが重要です。
ルールを決めることで、感情に流されることなく、計画的な資産運用を行うことができます。
余剰資金を使って投資をする
生活費や、近い将来に必要となる教育資金、住宅購入費用などは、現金化しやすいよう預貯金などで管理し、投資には回さないようにしましょう。
分散投資・長期投資をする
異なる特性を持つ複数の金融商品に投資することでリスクを分散し、長期間にわたって安定した収益を目指しましょう。長期投資の理想的な期間は、20年から30年程度が目安です。
手数料の安いネット証券を活用する
高い手数料は、資産運用で得た利益を減少させる要因となります。また、取引ごとの手数料が高いと、必要なときに迅速な取引が難しくなることもあります。そのため、コストを最小限に抑えつつ、柔軟な運用を行うために、手数料が安いネット証券の活用がおすすめです。
保有資産の売却はいつすればいい?
目標金額に達したとき
ライフイベントでお金が必要になったとき
より魅力的な投資先が見つかったとき
初心者におすすめの資産運用方法6選
個人向け国債
投資信託
iDeCo
新NISAのつみたて投資枠
ポイント投資
外貨預金
失敗しやすいポイントを知って、資産運用を始めよう
本記事で紹介したポイントを押さえ、初心者向きの商品から少しずつ資産運用を始めてみましょう。投資初心者には、外貨預金のような比較的低リスクで扱いやすい資産運用から始めてみることをおすすめします。
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