外貨預金と投資信託はどっちがいい?初心者向きの投資とは

外貨預金と投資信託はどっちがいい?初心者向きの投資とは

資産運用のために投資に興味があって、始めてみたいと思っても、種類が多すぎて悩む人もいるのではないでしょうか。外貨預金と投資信託は、どちらも投資方法の一種です。比較的初心者でも始めやすいとされているので、「どっちにしようか迷う」という人もいるでしょう。投資は種類ごとのリスクを理解した上で、自分に合う方法を選ぶことが重要です。

今回は、外貨預金と投資信託について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、向き不向きを考えるポイントなどについて解説します

外貨預金の特徴

外貨預金とは、日本円を海外の通貨に交換して預金することです。利息も外貨でつき、引き出すときも外貨から日本円に交換するのが一般的です。ここではまず、外貨預金のメリット・デメリットをご紹介します。

外貨預金のメリット

日本円の預金と同じように普通預金と定期預金があり、円預金と構造が同じなので初心者でもわかりやすいでしょう。一般的に外国のほうが日本よりも金利が高いことが多く、高金利による高利息を狙えるのが外貨預金の魅力です。日本円預金の金利(年利)は、2023年11月現在、定期預金で0.002%、普通預金で0.001%程度ですが、外貨の場合、金融機関にもよりますが、例えば米ドルは定期預金で1.0〜4.0%、普通預金で0.1〜0.01%と程度と高くなっています。また、為替レートの変動で外貨の価値が上がれば、その分の利益(為替差益)が得られることもメリットです。

また、日本は円安の状態が続いています。円安になれば、その分外貨の価値は上がることが予想されますから、外貨で資産を保有しておけばリスクに備えられるとして注目されています

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外貨預金のデメリット

外貨預金を始めるときは、どの通貨で預けるか選ぶ必要があり、金利が高ければ為替変動の可能性も大きく、どの国に投資すべきかの判断は難しいでしょう。外貨の価値は為替レートに左右されるため、外貨預金には元本割れのリスクにも注意しなければなりません

また、預け入れや引き出しで日本円と外貨を交換する場合、その都度為替手数料がかかります。為替差益が生じた場合はその分に約20%の税金がかかるため、場合によっては確定申告が必要なことにも注意が必要です。

外貨預金は、預金保険(ペイオフ)の対象にならない点もデメリットといえます。預金保険は、万が一金融機関が破綻した場合に、1人あたり1,000万円まで元本と利息が保証される制度です。そのため外貨預金を始める場合は、信頼できる金融機関を選んでください。

投資信託の特徴

投資信託(ファンド)とは、複数の投資家から集めた資金を、投資の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資して運用する商品を指します。運用の成果が投資額に応じて、投資家それぞれに分配される仕組みです。

投資信託のメリット

投資のリスク軽減のためには、投資先を分散することが重要です。しかし、個人でさまざまな金融商品に投資するには多くの資金が必要です。投資信託は、ひとつの投資信託商品を選ぶだけで、自動的にたくさんの銘柄に分散投資でき、リスクが抑制できます。専門家に運用を任せられるので、どの銘柄にいつ、いくら投資するかなどを自分で考える必要がありません。少額から投資できる商品が多いこともメリットです。

投資信託は毎日取引の基準価格が公表されており、決算期ごとに監査法人の監査を受ける必要があることから、透明性が高く信頼性も高いといえるでしょう。

投資信託のデメリット

市場の動向はさまざまな要因で変わり、投資の専門家といえども完全に読むことはできません。そのため、投資信託は外貨預金同様、元本割れリスクがあるものです。
また、投資信託の購入時は購入時手数料がかかり、運用や管理を行うための信託報酬もかかります解約して払い出すときには、信託財産留保額という手数料もかかり、利益には約20%の税金もかかります

個別に銘柄を選ぶ必要はありませんが、投資信託自体もたくさんの種類があり、どれを選んだらいいかわからないという人もいるでしょう。多くの投資信託は中長期的な投資を目的として運用されているため、短期的には利益が得られにくい点にも注意が必要です。

外貨預金と投資信託自分はどっち?

外貨預金と投資信託自分はどっち?

外貨預金や投資信託は、どちらも比較的初心者にもわかりやすい投資手法ですが、リスクもあるので誰にでもおすすめというわけではありません。実際に始める前に、自分にはどちらが向いているのか考えることが重要です。ここでは、外貨預金と投資信託それぞれで、向いている人をご紹介します

外貨預金に向いている人

外貨預金には、為替変動で元本割れのリスクがあり、手数料がかかるといった注意点があります。それを踏まえた上で、以下のような人であれば、外貨預金がおすすめできるでしょう。

投資初心者
初めて資産運用のために投資を行う場合は、外貨預金はおすすめできるでしょう。預金する通貨を選ぶ必要はありますが、銀行にお金を預けるという明快な仕組みのため、初めてでもわかりやすいです。

海外に収入源がある、よく海外に行く
海外に収入源がある、よく海外に行くなどという人も、外貨預金は便利に使えます。外貨の普通預金口座があれば送金を外貨のまま受け取ることができ、海外ATMで現地通貨を引き出したり、デビットカードを利用して現地通貨で支払ったりといった使い方ができます

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為替レートをチェックできる
外貨預金は為替レートの動きで利益や損失が決まるものですから、動向をチェックできる人にも向いているといえます。頻繁に預け入れや引き出しは手数料で損をすることもあるため、変動したからといってすぐ行動しなければないわけではありませんが、動向を知っておくことは重要です。

投資信託に向いている人

投資信託も、元本が保証されたものではなく、手数料がかかります。投資信託をおすすめできるのは、以下のような人です。

投資初心者
個人で株式や債券などに投資を行う場合は、銘柄を選んだり、売買のタイミングを考えたりする必要がありますが、投資信託はそれを専門家のファンドマネージャーに任せられます。あまり知識がない投資初心者でも始めやすいでしょう。

少額から投資がしたい
一般的に投資にはまとまった資金が必要とされていますが、投資信託は少額からでも投資が可能です。金融機関によっては100円から投資できる商品もあり、まずは投資を始めてみたいという人におすすめできます。

分散投資したい
投資のリスクを抑える方法に、資産を分散することがありますが、ひとつの投資信託を選ぶだけで分散投資が可能です。

外貨預金と投資信託で活用したいドルコスト平均法

外貨預金と投資信託で投資を行うときに、活用したいのがドルコスト平均法です。ドルコスト平均法とは、価格が変動する投資商品に対し、常に一定額を定期的に投資する方法で、定期購入法とも呼ばれます定期的に一定額を購入することで、価格が高いときは購入量を少なくでき、結果的に平均購入額を平準化する効果があります

為替相場や市場の動きに一喜一憂する必要がなく、高値で投資してしまう恐れも少なく、初心者が活用したい方法です。短期的に大きな利益を狙う場合にはあまり適しませんが、外貨預金も投資信託も、長期的に運用して資産形成することに向いた投資方法のため、ドルコスト平均法のメリットは大きいでしょう。

外貨預金・投資信託どっちが合っているか見極めよう

外貨預金にも投資信託にもメリット・デメリットはあり、どちらが優れているということはありません。自分の投資での目標を考え、リスクを把握した上で、どちらの投資方法が合っているのか考えてみましょう。外貨預金も投資信託も、金融機関によって取り扱う商品は違いますし、手数料も異なります。始める場合は、どの金融機関が自分に合っているかも、しっかり確認してください。

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