注文住宅の間取りの決め方は?7つのポイントと注意点を解説
![]()
この記事では、注文住宅の間取りを決める際に重要となる7つのポイントと、見落としがちな注意点を解説します。長く快適に暮らせる、理想の注文住宅を造る際の参考にしてみてください。
目次
ポイント1 家族のライフスタイルにあった部屋数を考える
![]()
まずは、個室を必要とする家族の人数や趣味の部屋の有無など、注文住宅の間取りを決める際に考えておくべきポイントを紹介します。
個室を必要とする人数
また、夫婦の生活リズムも考慮すべき点です。夜勤や早朝出勤など、就寝・起床時間が大きく異なる場合は、夫婦別々の寝室を設けることも選択肢のひとつとなります。
趣味の部屋やゲストルームの有無
また、来客が多い家庭では、ゲストルームを検討してもいいかもしれません。普段は、書斎や作業部屋として活用することもできます。
二世帯の場合の共有範囲
例えば、玄関とリビングだけ共有するような「部分共有タイプ」と、玄関や水回りをはじめ、すべてのスペースを分けて使う「完全分離タイプ」などの選択肢があります。各世帯の生活スタイルや関係性なども考慮して決めることをおすすめします。
ポイント2 スムーズな生活動線を考える
![]()
家事動線
また、洗濯機や干し場、衣類収納の場所を同じフロアに配置することで、洗濯から収納までの一連の作業を効率的に行えます。
衛生動線
また、洗面所と脱衣所は独立させておくと、家族の入浴中に別の家族が洗面所を使うなど、各々が自由に行動できます。
来客動線
ポイント3 土地の形状や環境を活かした間取りを考える
![]()
ここでは、土地の形状や環境に対応した間取りの考え方を紹介します。
狭い土地にはスキップフロア
限られた場所であっても床面積を増やすことができるので、開放感のある空間を創出できます。
変形地を活かした部屋
例えば、三角形の土地では、あえて鋭角の部分を活かしたベランダや趣味のスペースを設けるなど、工夫次第でユニークな間取りが楽しめるでしょう。
傾斜地には駐車場や地下室
また、地下室を設けることも選択肢のひとつです。地下室は年間を通して温度変化が少なく、ワインセラーや趣味の部屋、収納スペースなど、さまざまな用途に活用できます。
ポイント4 ゾーニングを決めておく
![]()
ここでは、ゾーニングの種類と、部屋や設備を配置する際のポイントについて見ていきましょう。
パブリックゾーン
特にリビングの配置は重要です。日当たりや外からの視線などを考慮し、家族が最もくつろげる場所に配置することが大切です。
サービスゾーン
プライベートゾーン
主寝室は、騒音や振動の少ない場所を選びましょう。また、介護などが必要となる将来を見据えて、1Fに主寝室を設けるケースもあります。
通路ゾーン
近年では、リビングを通路として利用したり、パブリックゾーンの中にリビング階段を設けたりと、通路ゾーンとパブリックゾーンを兼ねる場合も少なくありません。
ポイント5 収納スペースを確保する
![]()
シューズクローク
また、外出前の準備や帰宅後の片付けもスムーズに行えます。
ファミリークローゼット
パントリー
奥行きが深すぎると収納したものが取り出しにくくなるため、必要最低限のスペースを見極めて設計することが大切です。
ポイント6 将来のライフステージに対応させる
![]()
老後を見据えたバリアフリー設計
子供の独立にあわせた部屋の検討
また、子供の独立後は、両親の趣味の部屋や在宅ワークスペースとして転用することも想定して、汎用性の高い間取りにしておくことがおすすめです。
可動式の間仕切りでフレキシブルな空間づくり
例えば、クローゼットの底面にキャスターのついた動く収納棚を設置すれば、子供部屋を2人で共有したり、寝室に書斎スペースを作ったりできるなど、多様なニーズに対応できます。
ポイント7 予算を考慮したプランニングをする
![]()
シンプルな建物の形
特に、1Fと2Fの面積が同じ総二階の設計は、基礎工事や屋根工事の面積が最小限に抑えられます。構造的にも安定しているため、耐震性が高まることもメリットです。
水回りの場所を集約
最小限の部屋数
また、照明設備や建具、空調設備、電気配線なども部屋ごとに必要となるため、設備費用も増加する可能性があります。優先順位を明確にして、本当に必要な部屋を絞り込みましょう。
注文住宅の間取りを決めるときの注意点
![]()
家具や家電の置き場所を考慮しておく
特に、ソファやダイニングテーブル、ベッドなどの大型家具は、部屋の広さに大きく影響します。間取りを決める段階では、主要な家具や家電のサイズを正確に測っておきましょう。
採光性を確保しておく
時間帯によってどの方角にどの程度光が入ってくるのか確認しながら、部屋や窓の場所を調整するようにしましょう。
通気性を確保しておく
例えば、1つの部屋に2方向の窓やドアを設けることで空気の流れが生まれ、効率的に換気ができます。
収納スペースを削りすぎないようにする
生活音の対策をしておく
また、交通量の多い道路に家が面している場合、リビングを道路とは反対側に配置することで、騒音の影響を軽減できます。
コンセントの位置や数を計算しておく
コンセントの数が足りなくならないよう、リビングではテレビや携帯電話の充電器、キッチンでは冷蔵庫や調理家電など、各部屋で使用する電気製品をリストアップしておくのがおすすめです。
景観にあわせて窓の位置を調整する
安全性や防犯性を確認しておく
また、外部の人間が侵入しないよう、死角になりやすい位置に窓や勝手口などを設けないといった対策も大切です。
7つのポイントを踏まえて、注文住宅の理想の間取りを実現しよう
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ハウスメーカー 顧客満足度ランキング」を発表しています。デザインや価格の納得感、モデルハウス、営業担当者の対応など、さまざまな視点でのランキングを確認できますので、ハウスメーカー選びの参考にしてください。