NISA口座は複数開設できる?金融機関の選び方や変更方法も紹介

NISA口座は複数開設できる?金融機関の選び方や変更方法も紹介

NISAは投資の利益が非課税になる制度で、2024年から新制度がスタートし注目を集めています。

この記事では、NISA口座を複数持てるかどうかや、金融機関の変更方法・注意点、金融機関選びのポイントを解説します。
金子 賢司

監修者金子 賢司

東証一部上場企業(現在は東証スタンダード)で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。

mokuji目次

  1. NISA口座は複数持てない!原則1人1つ
    1. 投資枠ごとの使い分けはできない(つみたて枠と成長枠は同一口座で管理)
    2. 複数の金融機関に申し込んだ場合どうなる?
    3. 家族なら複数のNISA口座を開設できる
  2. NISA口座の金融機関を変更する方法
    1. 1.金融機関に変更手続きを申し出
    2. 2.「金融商品取引業者等変更届」を提出する
    3. 3.「非課税口座廃止通知書」が届く
    4. 4.「非課税口座開設届出書」を提出する
  3. NISA口座の金融機関を変更する際の注意点
    1. 変更できる時期は年に1回だけ
    2. 変更年に買付していると変更できない
    3. 保有している投資商品は移せない
    4. 変更後の金融機関でのみ新規買付ができる
    5. 手続きには時間がかかる
  4. どこで開設するのが正解?NISA口座を開設する金融機関・証券会社を選ぶポイント
    1. 口座開設に対する満足度が高い金融機関・証券会社
    2. 取扱商品に対する満足度が高い金融機関・証券会社
    3. 運用のしやすさに対する満足度が高い金融機関・証券会社
    4. その他項目で比較
  5. NISA口座は複数持てないので金融機関選びはしっかりと!

NISA口座は複数持てない!原則1人1つ

NISA口座は複数持てない!原則1人1つ

一般的な証券口座は複数開設できますが、NISA口座はすべての金融機関をとおし、1人につき1口座しか持つことができません。

NISA口座を開設するときは金融機関と税務署による審査があり、仮に複数の金融機関に申し込んでも、審査の段階で発覚するため、複数のNISA口座を持つことはできない仕組みとなっています。

ただし、2024年から始まった新NISAでは、これまでのNISA制度であった「つみたてNISA」と「一般NISA」が併用可能になりました。

旧制度ではどちらか一方を選ぶ必要がありましたが、併用できるようになったことで、1つの口座で2つのNISAを利用できるようになったといえます。

投資枠ごとの使い分けはできない(つみたて枠と成長枠は同一口座で管理)

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できますが、この2つの非課税投資枠をそれぞれ異なる金融機関に分けて利用することはできません。

つみたて投資枠と成長投資枠は、同一口座で管理する必要があります。

例えば、A証券でつみたて投資枠を利用し、B証券で成長投資枠を活用するといった使い分けはできません。

複数の金融機関に申し込んだ場合どうなる?

複数の金融機関で同時に申し込みをしても、税務署の審査を経て、最も処理が早かった金融機関でのみNISA口座が開設されます。

NISAは国の制度であり、利用者ごとの非課税保有限度額は国税庁で一括管理されているため、複数の口座が開設されることはありません。

2つ目以降の申し込みは自動的に却下されるため、万が一複数申し込んでしまった場合でも、改めての手続きは不要です。

ただし、どの金融機関で口座が開設されるかは処理のタイミング次第となるため、希望する金融機関がある場合は、1社に絞って申し込むことをおすすめします。

家族なら複数のNISA口座を開設できる

NISA口座は1人1口座しか開設できませんが、家族がいる場合はそれぞれがNISA口座を開設することで、家計としては複数のNISA口座を持つことができます

新NISAの場合、年間に投資できる上限は、つみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円です。

例えば、夫婦で1つずつNISA口座を持てば、1年間につみたて投資枠で240万円、成長投資枠で480万円の投資が非課税で可能になります。

NISA口座の金融機関を変更する方法

NISA口座の金融機関を変更する方法

NISA口座は1人1口座という制限がありますが、年に1回、金融機関を変更することが認められています。

変更方法は次のような流れになります。

NISA口座の金融機関の変更方法

1.金融機関に変更手続きを申し出

NISA口座の金融機関を変更する際、まず現在NISA口座を開設している金融機関に変更の意向を伝える必要があります。

金融機関に変更希望を申し出ることで、「金融商品取引業者等変更届出書」が送付されます。

2.「金融商品取引業者等変更届」を提出する

現在NISA口座のある金融機関から「金融商品取引業者等変更届」をもらいます。

金融商品取引業者等変更届は、Webから申請したり、金融機関に問い合わせたりすることで入手が可能です。

入手したら、氏名・住所・変更希望年といった項目を記入のうえ、現在の金融機関へ提出してください。

提出の際は、運転免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類のコピーが必要になるため、事前に確認をして準備しておきましょう。

3.「非課税口座廃止通知書」が届く

金融商品取引業者等変更届を提出すると、金融機関で確認され、終了すると「非課税口座廃止通知書」または「勘定廃止通知書」が届きます。

これらは新しくNISA口座を開設する金融機関に提出が必要なため、大切に保管してください。

4.「非課税口座開設届出書」を提出する

変更先の金融機関に「非課税口座開設届出書」と、前の金融機関から届いた「非課税口座廃止通知書」または「勘定廃止通知書」を提出します。

「非課税口座開設届出書」は、金融機関に問い合わせて入手し、必要事項を記入しましょう。

開設時も、本人確認書類やマイナンバーカードか個人番号通知書の提示が必要になるため、事前に準備しておいてください。

必要書類が到着すると、金融機関と税務署で審査が行われ、問題なければNISA口座の変更手続きは完了です。

変更手続きが完了するまでの期間は金融機関で異なりますが、数週間から1ヵ月程度とされています。

NISA口座の金融機関を変更する際の注意点

NISA口座の金融機関を変更する際の注意点

NISA口座は1人1口座までという制限のもとで運用される制度ですが、金融機関の変更は年に1回まで可能です。

ただし、変更には時期や取引状況に関する細かいルールがあり、準備を怠ると変更できないケースもあります。

ここでは、NISA口座の金融機関を変更する際に押さえておくべき注意点について詳しく解説していきます。

金融機関を変更する際の注意点

変更できる時期は年に1回だけ

NISA口座を変更するタイミング

NISA口座の金融機関を変更できるのは、毎年1回までと制度で定められています。

また、変更可能な申請期間も限られており、「変更したい年の前年10月1日から当年9月30日まで」となっています。

例えば、2026年にNISA口座を他の金融機関に移したい場合は、2025年10月1日から2026年9月30日までの間に手続きを完了させる必要があります。

この期間を過ぎると、その年の変更はできず、翌年以降に回す必要があります

したがって、金融機関の変更を考えている場合は、早めに予定を立てておきましょう。

変更年に買付していると変更できない

変更したい年に、変更前のNISA口座で一度でも金融商品を購入(買付)してしまうと、その年の金融機関の変更はできなくなります

たとえ少額の買付であっても、取引が成立した時点でその年の非課税枠を利用したとみなされ、変更は翌年以降に持ち越しとなります。

特に見落としがちなのが、自動積立設定です。

変更を決意したにもかかわらず積立設定の解除を忘れてしまい、年明けの1月に自動で買付が行われた結果、その年は変更できなくなってしまった、というケースも考えられます。

変更を検討している場合は、年末までに必ず自動積立の設定を見直しましょう

保有している投資商品は移せない

NISA口座で保有している投資信託や株式などの金融商品は、他の金融機関へ移すことができません。

以前の金融機関で保有していた商品はそのまま保有し続けるか、いったん売却する必要があります

売却して現金化し、変更後の口座で同じ商品を買い直すことも可能ですが、その間の価格変動や売買手数料によって損失が出るリスクもあります。

このように、資産の移行ができない点は、NISA口座変更時の大きな制約といえるでしょう。

変更後の金融機関でのみ新規買付ができる

金融機関の変更手続きが完了すると、商品の新規購入ができるのは、変更後の新しいNISA口座のみとなります。

変更前の金融機関では、既存商品の売却や配当金の受け取りは引き続き可能であり、それらにも非課税のメリットは得られます。

つまり、NISA口座を変更しても、すでに保有している商品は旧口座で非課税のまま保有し続けられます

また、新たな買付を希望する場合は、新しく開設した口座で行う必要があります。

以下に、変更前・変更後の金融機関でできる操作についてまとめました。

金融機関でできる操作

変更前の金融機関

変更後の金融機関

新規買付

×

売却

配当金受取

非課税メリット

○(継続)

○(新規買い付け)

手続きには時間がかかる

NISA口座の金融機関の変更には、提出書類の取り寄せ・記入・審査といった複数のステップがあり、一般的に完了までに数週間〜1か月ほどかかります

特に年末に近い時期や繁忙期には、処理にさらに時間がかかる可能性があるため、ギリギリの申請は避け、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

どこで開設するのが正解?NISA口座を開設する金融機関・証券会社を選ぶポイント

どこで開設するのが正解?NISA口座を開設する金融機関・証券会社を選ぶポイント

オリコン顧客満足度ランキングでは、証券会社・銀行(金融機関)それぞれでNISA利用に関する満足度ランキングを発表しています。

総合ランキングや項目別の満足度を確認できるため、口座開設の際の参考にしていただければと思います。
NISAのオリコン顧客満足度ランキング(証券会社・銀行)TOP3

総合ランキング

証券会社

銀行

1位

楽天証券

三菱UFJ銀行

2位

SBI証券

三井住友銀行

3位

松井証券

三井住友信託銀行

※調査概要はこちら(NISA証券会社NISA銀行

口座開設に対する満足度が高い金融機関・証券会社

口座開設の手続きについて、複雑でなかったかなどの点で満足度が高いと評価された証券会社・銀行のランキングです。TOP3は次の通りとなりました。
NISAのオリコン顧客満足度ランキング(証券会社・銀行)口座開設の満足度 TOP3

口座開設の満足度

証券会社

銀行

1位

PayPay証券

りそな銀行

2位

大和証券

三菱UFJ銀行

3位

楽天証券

みずほ銀行

取扱商品に対する満足度が高い金融機関・証券会社

投資できる商品の種類など、取扱商品に対する満足度が高いと評価された証券会社・銀行のランキングです。TOP3は次の通りとなりました。
NISAのオリコン顧客満足度ランキング(証券会社・銀行)取扱商品の満足度 TOP3

取扱商品の満足度

証券会社

銀行

1位

SBI証券

りそな銀行

2位

楽天証券

三井住友信託銀行

3位

松井証券

三菱UFJ銀行

運用のしやすさに対する満足度が高い金融機関・証券会社

投資商品の検索・注文のしやすさや決済方法の豊富さ、運用状況のわかりやすさなどにおいて、満足度が高いと評価された証券会社・銀行のランキングです。TOP3は次の通りとなりました。
NISAのオリコン顧客満足度ランキング(証券会社・銀行)運用のしやすさ TOP3

運用のしやすさ満足度

証券会社

銀行

1位

楽天証券

三菱UFJ銀行

2位

SBI証券

三井住友信託銀行

3位

PayPay証券

ゆうちょ銀行

その他項目で比較

オリコン顧客満足度調査におけるNISAランキングでは、その他、様々な観点で満足度の高い証券会社・銀行のランキングを発表しています。

開設前に気になるポイントがあればぜひ各ランキング結果も参考にしてみてください。

NISA口座は複数持てないので金融機関選びはしっかりと!

NISA口座はすべての金融機関をとおして1人1口座しか持つことはできません。

例外的にNISA口座が併存することはありますが、金融商品の購入ができる口座はひとつだけです。

NISA口座がある金融機関は変更することもできますが、手続きを行ったり、意外と時間がかかったりと、デメリットもあります。

ひとつしか持てないNISA口座ですから、金融機関選びは慎重に行いましょう。

オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年オリコン顧客満足度ランキングを発表しています。

項目ごとのランキングや、利用者の口コミ・評判なども確認できるので、新NISAで金融機関を選ぶ際は参考にしてみてください。
金子 賢司

監修者金子 賢司

東証一部上場企業(現在は東証スタンダード)で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。
以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。
・CFP® 資格(資格番号:90260739)
・日本FP(ファイナンシャルプランナー協会)幹事

ホームページ:https://fp-kane.com/

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