ペットがかかりやすい病気とペット保険の役立ち例

 ペットは体調が悪くなっても言葉で伝えられないため、飼い主が異変に気づいてあげることで早期治療につながります。ペットがかかりやすい病気について知っておくことは、大切なペットを病気から未然に防ぐためにも大切なことです。ここではペットがかかりやすい病気とペット保険がどの様に役立つか紹介していきます。

ペットがかかりやすい病気

 ペットがかかる病気は色々ありますが、特にかかりやすい病気というものもあります。ペット保険を利用して保険金の請求があった病気の事例をみてみるとどんな病気にかかりやすいのかがわかってきます。
そこで、犬と猫を例にあげてどんな病気にかかりやすいのかをみてみます。

■犬が最もかかりやすい病気

 犬のペット保険の請求理由で最も多いのは、通院では「外耳炎・外耳道炎」、入院と手術では「歯周病」です。

・外耳炎・外耳道炎

 外耳炎・外耳道炎にかかる原因は細菌や耳ダニ、アレルギー皮膚疾患など様々です。初期症状では耳から普段と違う臭いがして、首のあたりを頻繁に掻く、頭を強く振るなどで痛みを訴えることが多いようです。軽度の症状であれば点耳薬で治る場合が多いようですが、痒みや感染がひどい場合は治療に通院が必要な場合があります。

・歯周病

 歯周病は、重症化すると細菌によって内臓疾患を引き起こすこともある恐ろしい病気です。歯と歯茎の間の「歯周ポケット」に細菌が入り込んで歯周病になります。歯周病の予防は人と同じ様に歯磨きをしっかりすることが大切です。

■猫が最もかかりやすい病気

猫のペット保険の請求理由で最も多いのは通院では「膀胱炎」入院では「腎不全」手術では「歯周病」です。
「歯周病」は犬に限らず猫もかかりやすい病気です。

・膀胱炎

 膀胱炎の原因は細菌、ストレス、結晶などです。主な症状は頻尿になります。排尿の頻度や排尿姿勢から飼い主が異変に気付きやすい病気です。おしっこが出にくいだけだからと気に留めずに様子を見ていたら、急性腎不全を起こして重症化するケースもあります。

・腎不全

 腎不全は腎臓の機能の低下した状態のことです。元気がない、または食欲不振や嘔吐、おしっこの回数が増えるなど異変がないか毎日確認することが大切です。予防としては塩分を少なくたんぱく質を含んだ食事など健康的な食生活が重要です。

【保険金の請求理由】

ペット保険の役立ち例

 ペットがかかりやすい病気とその予防法を知っておくことで病気の防止や初期症状の段階で気付くことができます。また、いくら気を付けていても既に重症化してしまい治療が必要になることもあります。ペットの診療費は全額自己負担になるためペット保険に加入しておくことで飼い主の経済的負担の軽減になります。

 既にペット保険に加入している人に「ペットを飼っている友人・知人にペット保険を薦めたいかどうか」とアンケートを取ったところ薦めたいと答えた人は86.2%となり、10人中8人が薦めたいと回答しました。大切なペットが病気にかかった時に最善の治療をしてあげたいと思うのは当然でしょう。

 それでは、診療費はいくらぐらいかかり、ペット保険から支払われる保険金でどれくらい補填できるのか、診療費の事例を「各社保険商品の一例」を挙げてみてみましょう。

■犬の支払い事例

犬の入院・手術の最も多い請求理由:「歯周病」
麻酔下での歯垢除去の診療費:5万円
【ペット保険の補償例】
補償割合:70%(動物病院の治療費70%を支払い)
保険期間中の保険金支払限度額:あり

「各社保険商品の一例」診療費が5万円のケース

診療費 5万円

保険会社が補償
(保険金支払割合)
70%

自己負担
30%

保険金
3万5千円

自己負担額
1万5千円

 歯垢除去のようなちょっとした診療費でも数万円という金額がかかります。このケースでは診療費5万円のうち、ペット保険から支払われる保険金は3万5千円で、自己負担額は1万5千円となります。

 ちなみに、歯周病の治療は、歯石などの汚れを全て取り去ります。歯周ポケットの中も綺麗にしますが、グラグラしている歯は抜歯や、悪くなった歯肉部分を切除することもあります。

■猫の支払い事例

猫の入院の最も多いとされる請求理由:「腎不全」
静脈点滴・血液検査の診療費:20万円
【ペット保険の補償例】
補償割合70%(動物病院の治療費70%を支払い)
保険期間中の保険金支払限度額:あり

「各社保険商品の一例」診療費が20万円のケース

診療費 20万円

保険会社が補償
(保険金支払割合)
70%

自己負担
30%

保険金
14万円

自己負担額
6万円

 このケースでは診療費20万円のうち、ペット保険から支払われる保険金は14万円で、自己負担額は6万円となります。腎不全には「慢性腎不全」と「急性腎不全」の2種類があり、慢性腎不全の場合、症状はゆるやかに現れますが、急性腎不全の場合、症状が突然現れます。治療内容は静脈点滴・血液検査などを行い、通院回数はあるペット保険取扱会社では14回という例も紹介されています。

 この事例では年間の支払い限度額が設けられているペット保険を例にあげています。このほか年間の支払いに対する限度額以外に、通院・入院それぞれ1日あたりの額、利用できる日数、手術1回あたりの額、年間利用できる回数に上限を設けているペット保険があります。

 ペットの病気は予防できるものもあれば、突然症状として現れるケースもあります。飼い主ができることは、ペットの異変に気付いたら早い段階で病院に連れて行くことでしょう。ペット保険に加入しておくことで診療費にかかる自己負担が軽減できるというのは飼い主にとって心強いものでしょう。

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