おすすめはこれ! 失敗しないペット保険の選び方
意外と高額なペットの治療費
【ペットの医療費の目安】
初診料:1000〜2000円
注射料:1000〜2000円(薬剤費別途)
処方料:500円(薬剤費別途)
処置料:500〜1000円
人間の医療費のように、正確な料金が決まっているわけではありませんが、上記くらいが一般的です。また、ペットの医療費は各種検査料金が割高で、そのために費用がかさんでしまうケースが多いようです。
【ペットの検査料金の目安】
血液検査:1000〜3000円
超音波検査:2000〜3000円
X線検査:4000〜6000円
いずれも目安ですので、これより安いこともあれば高いこともあります。しかし、いずれにしても通院・検査が重なるとその分費用がかさんできます。
愛する家族へのサポート、ペット保険とは?
ペット保険には、突然の事故やケガ、病気をサポートする、さまざまな補償が用意されています。その概略を簡単にご紹介します。
・ペットのケガや病気の治療の一部を補償する
ケガや病気のために病院で治療を受けた場合、入通院による治療費と手術費用の一部を保険会社が負担してくれます。ただし、あくまでも「治療」に限定されていますので、ワクチン接種や避妊・去勢手術、健康診断などは対象外です。
・補償の割合を決められる
ペット保険には、飼い主が支払った治療費に対して30〜100%の間で補償割合を選べるというものがあります。例えば、治療費が10万円で補償割合30%なら、保険金として3万円が支払われ、補償割合70%なら7万円が支払われます。補償割合が低いほど、保険料は安くなります。
・オプションで特約を付けられる
人間の保険と同様、基本契約にさまざまな特約を付けられます。ペットが、他人やそのペットにケガを負わせたときに発生する賠償責任を補償する「ペット賠償責任特約」など、必要なものを選んで組み合わせましょう。
補償と保険料の目安(例:柴犬の場合)
・ペット保険 A
ペットの年齢
保険金の年間支払い限度額
毎月の保険料
0歳
122万4000円
2810円
12歳
同上
9450円
ペットの年齢
保険金の年間支払い限度額
毎月の保険料
0歳
70万円
1460円
12歳
同上
4130円
ペット保険はどうやって選ぶ?
例えば、若い犬なら、病気よりもケガや誤飲の危険性のほうが高いはずです。ですから、手術補償を重視した保険にし、その分他の内容の保険料を抑えるというやり方がいいかもしれません。一方、犬種にもよりますが7歳を過ぎたころになると、慢性的な病気にかかる可能性が高まります。そのような場合、病気による通院や長期入院に対応した保険が安心でしょう。
もちろん、若くても病気がちな場合もあれば、老いても病気もなく元気ということもあります。どんな補償が必要なのか、どの部分を手厚くしておくべきか、よく考えて契約内容を決めましょう。ペット保険の多くは一年契約ですので、ペットの体調を見ながら年毎に保険の内容を見直し、早めに切り替えていくのが得策です。
なお、ペットが高齢になると加入できるペット保険が限られてしまいます。また、保険加入前から持っていた病気については、保険でカバーすることができません。保険は「転ばぬ先の杖」ですから、いざというときに慌てずに済むよう、先を見越して加入しましょう。
ペット保険の補償内容以外の注目ポイントはここ!
さらに、補償内容とは違った部分にも注目すべきポイントが幾つかあります。最後に、ペット保険を選ぶ際に補償内容以外で重要になるポイントについて、少しだけ紹介しておきましょう。
・病院で窓口精算ができる
ペット保険の多くは「立替精算」です。病院ではあなたが治療費を支払い、後日、保険会社からあなたに保険金が支払われるという形を取ります。つまり、一度あなたが治療費の立て替え払いをすることになるのです。
ですが、一部のペット保険には、病院の窓口で保険によって支払うことができるものもあります。こうした「窓口精算対応」の保険であれば、まとまったお金を用意する必要がありません。
・獣医師による無料サポートが受けられる
「うちの子の様子が変だけど、病院に連れて行った方がいいんだろうか?」。こんなときに頼りになるサービスが、獣医師によるサポートサービスです。契約者は24時間365日、獣医師による電話相談サービスを受けられます。「ペットは初めて」という人には、心強いサービスです。
ペット保険は実に多くの商品があり、それぞれ特徴的なサービスや料金設定を設けていて、どれがいいのか迷ってしまいます。つい人気ランキングの上位の保険を選んでしまいそうになりますが、あなたのニーズに合った保険こそが、あなたにとってベストな保険です。
大事な家族の「もしものとき」に備えるものですから、補償内容や条件を見極め、しっかり検討した上で選びましょう。