ペット保険の解約方法とは?解約の手順や注意点を解説
この記事では、ペット保険を解約する際の手順や注意点、解約返戻金などについて解説します。ペット保険の解約を考えている人は参考にしてください。
■ペット保険は補償期間中であっても任意で解約することが可能
■ペット保険を解約するタイミングと手続き方法
・ペット保険の補償期間中の解約
・ペット保険の契約を更新するタイミングでの解約
・ペットが亡くなったことによる解約
■ペット保険の解約時に保険料が戻ってくる可能性がある
■ペット保険を解約する際の注意点
・ペット保険を解約すると医療費は自己負担になる
・クーリング・オフ制度を確認する
■ペット保険を乗り換える際の注意点
・ペット保険の無保険期間を発生させないようにする
・ペット保険の保険料が二重支払いになる可能性がある
・ペットの既往歴を確認する
・ペット保険の新規加入年齢を確認する
■ペット保険の必要性を考慮して、解約は慎重に検討しよう
ペット保険は補償期間中であっても任意で解約することが可能
ペット保険の解約の方法は保険会社ごとに定められていますが、一般的には保険会社に解約したい旨を伝えて、解約書類を郵送するケースが多いようです。ただし、解約するタイミングによって手続き方法が異なる場合があります。
ペット保険を解約するタイミングと手続き方法
ペット保険の補償期間中の解約
なお、連絡方法は、Webサイトのマイページ上からの連絡やメール、電話など、保険会社ごとに定められています。解約方法を確認して、規定に沿った方法ですみやかに手続きを行いましょう。
ペット保険の契約を更新するタイミングでの解約
もし、保険会社へ連絡をしなかった場合は自動継続されることもあるため、更新のタイミングであっても保険会社への連絡が必須です。
ペットが亡くなったことによる解約
最近では、ペットが亡くなったことによる解約をした場合、死亡日以降の保険料を日割り計算で全額返金してもらえる保険が多くなっています。そのため、通常の解約手続きではなく、ペットが亡くなったことを保険会社へ伝えてください。なお、ペットが亡くなる前に受けた治療については、亡くなった後でも保険金の請求が可能です。
ペット保険の解約時に保険料が戻ってくる可能性がある
ペット保険の解約返戻金の計算方法や有無は保険契約に応じてさまざまですが、一般的に年払いの契約であれば一定額が返金され、月払いの契約では返戻金がありません。ペット保険は年払いと月払いの2種類から契約方法を選べる場合が多く、年払いで最初に1年分の保険料をまとめて支払った場合のみ、解約後の保険料が戻ってきます。
なお、多くの保険会社では、解約返戻金の計算を日割りではなく月割りで行うほか、解約返戻金の額は支払った保険料よりも少なくなる場合が多いようです。具体的な割合は保険会社によって異なります。
また、補償を上限まで使用している場合、解約返戻金はないといった規定を設けている保険会社もあります。中には、年払いでも中途解約時の解約返戻金がないペット保険もあるため、事前に約款などを確認しておくことが大切です。
ペット保険を解約する際の注意点
ペット保険を解約すると医療費は自己負担になる
ペット保険を再度契約する場合は、新規に申込みし直すことになり、その時点で判明しているペットのケガや病気について補償を受けることはできません。
また、ペットの既往歴や年齢によっては、ペット保険への加入を断られてしまう可能性があります。一般的に、ペットは高齢になるほどケガや病気のリスクが高まるため、ペット保険解約後の医療費をどうするのかを考えておく必要があるでしょう。
ただし、解約日前にかかったペットの医療費については、補償を受けることができます。まだ請求していない医療費などがある場合、保険会社が定めた請求期限内であれば、解約後でも保険金を受け取れるため、早めの請求をおすすめします。
クーリング・オフ制度を確認する
クーリング・オフ制度は、一度締結した契約について、消費者側から無条件で申込みを撤回できる制度です。ペット保険の申込みをした日、または重要事項説明書を受け取った日から8日以内に、クーリング・オフ制度の必要事項を記載した書類などを用いて保険会社へ連絡を行います。
なお、保険会社によっては、契約開始日前の連絡によって契約の取消しができる場合もあります。申込み直後に解約したいと思った場合は、解約手続きではなく、契約自体の取消しができないか確認することが先です。確認を後回しにすると、戻ってくる保険料が目減りする可能性があるため、すみやかな手続きを心掛けてください。
ペット保険を乗り換える際の注意点
ペット保険の無保険期間を発生させないようにする
例えば、現在加入しているペット保険を解約して、同日に乗り換え先のペット保険への申込みをしたとしましょう。通常、ペット保険は申込み後に審査が行われ、その後、待機期間を経て補償が開始されます。そのため、解約したその日に乗り換え先のペット保険へ申し込んだとしても、その後2ヵ月程度は無保険期間が生じる可能性があります。
なお、無保険期間中は、ペットのケガや病気で動物病院を受診しても補償を受けられません。さらに、無保険期間中にペットに大きな病気が見つかった場合、補償が開始した後も該当の病気の医療費は補償の対象外になってしまいます。ペット保険は万一に備える保険のため、このように無保険期間が生じないように十分気をつけることが大切です。
ペット保険の保険料が二重支払いになる可能性がある
仮に、契約期間が重なった時期に病院でペットが治療を受けたとしても、その医療費を超える額の補償を受けることはできないので、二重に保険料を支払うメリットはありません。
できるだけ契約期間が重ならないように、現在加入しているペット保険の解約日と乗り換え先の保険の契約開始日を一致させるようにしましょう。
ペットの既往歴を確認する
そのため、乗り換え前のペット保険を解約する前に、ペットの既往歴や現在の健康状態をあらためて確認しておきましょう。乗り換え先のペット保険の加入条件を確認し、保険加入ができない病気をペットがわずらっていないかチェックしておくことが大切です。
ペット保険の新規加入年齢を確認する
なお、高齢のペットでも加入できるシニア向けのペット保険もありますが、補償範囲が限定的になってしまうおそれがあるため、ペット保険の新規加入や乗り換えを予定している人は、早めに検討を始めることをおすすめします。
ペット保険の乗り換えについては、下記の記事をご覧ください。
・ペット保険乗り換え時のポイントとは?注意点やタイミングを解説
ペット保険の必要性を考慮して、解約は慎重に検討しよう
ペット保険を解約してしまうと、ペットのケガや病気の医療費を全額自己負担する必要があります。また、ペット保険の解約後に再加入を希望する場合は、審査が必要になり、必ず再加入できるとは限りません。ペット保険を解約して後悔することがないよう、現在加入しているペット保険の補償内容や解約時のルールなどを確認し、本当に解約すべきかどうか考えてみてください。
なお、別のペット保険に乗り換える場合も、万一審査に落ちてしまった場合に無保険にならないよう、解約前に乗り換え先のペット保険に申込みをして、審査を受けておくと安心です。ペット保険の解約は勢いで行わずに、慎重に検討することをおすすめします。
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