個人でできるインフレ対策とは?資産を守る方法を解説

個人でできるインフレ対策とは?資産を守る方法を解説

現在の日本では、原油価格の高騰や記録的な円安などの影響により物価高が続いています。食料品や日用品など、身近な物の値段が高くなったと実感している人も多いのではないでしょうか。

今回は、インフレによる暮らしや経済に与える影響のほか、個人資産を守るためのインフレ対策について解説します。

インフレとは物価が継続的に上がる状態のこと

インフレ(インフレーション)とは、物やサービスの経済的価値である物価が継続的に上がる状態のことです。物価が高くなることはデメリットだと考えられることもありますが、インフレに伴って賃金も上昇し、消費活動が活発になることもあります。インフレによって経済成長が促され、景気が上向くこともあるのです。

反対に、インフレによる物価高が所得の増加を上回り、消費が冷え込む原因になる場合もあります。消費者が買い控えるようになると、経済が停滞する原因にもなりかねません。さらに状況が悪化すると、賃金が上昇しないまま物価だけが上昇していく「スタグフレーション」に陥るおそれがあります。

このように、インフレにはメリット・デメリットの両面があり、急激なインフレは家計を圧迫する可能性があるだけでなく、経済成長を停滞させるリスクも持ち合わせているのです。

インフレによる影響

インフレによって、私たちの生活には具体的にどのような影響があるのでしょうか。生活費と資産価値の両面から、インフレの主な影響について解説します。

生活費が家計を圧迫する

インフレになると、食品やエネルギーの価格が上昇し、生活費が家計を圧迫する可能性があります。日々の暮らしに欠かせない物やサービスの値段が高くなるため、物価高が長期化すれば、暮らしに何らかの影響が及ぶことは避けられないでしょう。

物価上昇とともに収入も増えれば大きな問題はないものの、物価と賃金は必ずしも連動しているわけではありません。一般的に物価上昇と賃金上昇のタイミングにはずれが生じるため、収入は変わらず物価だけが上昇していくケースもあります。

円の資産価値が減少する

インフレになると、円建て資産の価値が相対的に減少します。例えば、以前は100万円の資産で購入できたものがインフレによって110万円出さないと購入できなくなった場合、資産価値は実質的に10万円下がったことになります。このように、何もしなくても資産価値が下がってしまう点は、インフレのリスクのひとつです。

資産価値は絶対的なものではなく、物価に応じて変動します。特に現金の資産であれば、インフレによる影響を受けやすくなります。円建て資産の価値は変わらないわけではなく、景気の動向によっては資産価値が減少するリスクもあることを理解し、資産を守るための対策を講じておくことが大切です。

個人資産を守るためのインフレ対策

個人資産を守るためのインフレ対策

インフレになると資産価値が減少することもあるため、リスク回避のための対策を考えることが大切です。次に挙げるような対策を講じて、資産を守ることをおすすめします。
<個人資産を守るための対策>
投資する
外貨資産で運用する
実物資産で運用する
ここからは、それぞれの対策について特徴を見ていきましょう。

投資する

個人資産を守るためのインフレ対策として、投資することが挙げられます。個人資産を現金として保有するのではなく、株式や投資信託などの投資に回すことで、物価変動の影響を抑えられる可能性があるのです。

例えば、インフレになれば企業の業績が伸びて株価が上がることも考えられるため、株を購入することで資産を増やすことができます。

また、投資信託であれば、さまざまな金融商品に投資を分散させることも可能です。インフレによって成長が期待できる分野を投資先として選べば、インフレでも資産が目減りするリスクを回避しやすくなるでしょう。投資先を分散させることで、特定の金融商品で損失が生じたとしても別の金融商品の利益でカバーできる場合もあります

外貨資産で運用する

個人資産を円建てではなく外貨建てで運用する方法も、インフレ対策として効果的です。例えば、外貨預金は、円安の傾向が続く局面ではリスク対策になり、金利に関しても現在の日本円より高い場合が多いため、長期保有することで資産を増やせる可能性もあるのです

なお、外貨預金したときよりも円高になっていると、元本割れになってしまうこともありますが、米ドルやユーロ、豪ドルといった複数の外貨に資産を振り分けておくことにより、特定の通貨が下落して元本割れするリスクをカバーできます。特定の通貨にだけ集中的に投資するのではなく、分散させておくことがポイントです。外貨資産で運用することで、インフレのリスクに備えつつ、円安への対策を講じることもできるでしょう。
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実物資産で運用する

金(ゴールド)などの貴金属や不動産といった現物資産で運用する方法も、インフレ対策のひとつです。実物資産には実体があり、資産そのものに価値があるため、お金の価値が下がり物の価値が上がるインフレ時においても、相対的な価値が変わることはほとんどありません。現金のみで資産を保有するよりも、実物資産で保有したほうがインフレ対策になります。

また、価値が比較的安定している金のような実物資産は、インフレになると人気が高まり、むしろ値上がりする場合もあります。個人資産の一部を実物資産として保有しておけば、将来的に物価が変動したとしても影響を受けにくいといえるでしょう。

インフレで資産が目減りしてしまう対策として外貨預金を検討しよう

インフレになるとお金の価値が相対的に下がり、物やサービスの値段が上がるため、何もしなくても資産が目減りしてしまいます。このようなリスクを回避するためには、円建て資産だけでなく外貨預金などに資産を分散させて保有することが大切です。

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