外貨預金は円安になるとどうなる?損をしないためのポイントとは
今回は、為替レートの変動で円安や円高になったときの外貨預金の影響や、外貨預金で資産形成を目指す場合にできるだけ損をしないためのポイントなどについて解説します。
外貨預金の魅力は「為替差益」
さらに、「為替差益」が得られる可能性がある点も、外貨預金のメリットでしょう。通貨が交換される際の交換比率を指す、「為替レート」は日々動いています。外貨の価値も為替レートによって変動し、外貨の価値が上がればそれによる利益、つまり為替差益が得られます。
外貨預金は円安だと損?
円安は外貨に対し円の価値が下がること
1ドル100円だったものが為替変動によって1ドル80円になれば、ドルの価値が下がって日本円の価値が上がったと考えられ、同じお金で買える米ドルが増えます。これが円高です。
円安でも損とはいい切れない
しかし、円安になると、外貨の価値が上がるということですから、外貨預金で保有している資産の価値は上がります。1ドル100円のときに1万円預け入れた場合、引き出すときに1ドル80円になっていれば8,000円しか受け取れませんが、1ドル120円になっていれば、1万2,000円を受け取ることができます。そのため、外貨預金では、円高のときに預けて、円安のときに引き出すのが理想です。
ただし、ここでは手数料を考慮していません。
円安とは?為替変動の仕組みとメリット・デメリット、対策を紹介
円安傾向が続く予想なら預け入れても
また、円安のときに預け入れると必ずしも損になるとは限りません。円安が続く場合は、今預け入れておけば、将来的に外貨資産の価値が上がる可能性があるためです。円安のリスクを回避するために、外貨預金を始めるのも、資産を守るひとつの方法です。
外貨預金で資産形成するポイント
円安・円高で慌てない
外貨預金で資産を保有していて円高になったとしても、そのまま保持して長期運用すれば、金利で利益が出たり、為替レートが回復したりする可能性もあります。円安・円高で慌てず、あくまで資産形成の目標金額に達したかどうかで、預け入れや引き出しのタイミングを考えることをおすすめします。
外貨預金を始めるのはいつ?預け入れと引き出しのタイミング
預金する通貨を分散する
積立投資を利用する
また、積立投資によって「ドルコスト平均法」が実践できます。ドルコスト平均法とは、価格が変動する投資商品に対し、常に一定額を定期的に投資する方法です。定期的に一定額を購入することで、価格が低いときには購入量を多く、価格が高いときは購入量を少なくでき、結果的に平均購入額を平準化する効果があります。
為替手数料に注意する
利益が20万円以上なら確定申告を行う
外貨預金で損失が出た場合は確定申告の必要はありませんが、損益通算する場合は必要です。損益通算とは、外貨預金以外の雑所得で利益が発生している場合に、その利益から外貨預金の損失分を引くことで税金額を抑える方法です。
金利だけを見ない
初心者は比較的安定している通貨や、ニュースなどで情報が集めやすい国の通貨から検討するといいでしょう。
円安でも慌てずに着実に資産形成しよう
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