2018年02月28日 20時00分

1万円から始められる投資「個人向け国債」のメリット&注意点

初心者でも始めやすい「個人向け国債」について紹介(写真はイメージ) [拡大する]

初心者でも始めやすい「個人向け国債」について紹介(写真はイメージ)

 「今は預貯金だけだが、投資をしてみたい」という人も多いだろう。でも、「株や投資信託など、値動きがあるものは怖い」と感じる人もいるのではないだろうか。そこで、投資の入り口として「個人向け国債」という選択肢がある。最低購入金額が1万円で、基本的に元本割れがないため、初心者でも始めやすい。ただし、原則1年間は解約できないという注意点もある。今回は「個人向け国債」について解説する。

■基本的に“元本割れ”しない

 国債とは、国が発行する債券のことで、債券とは、必要なお金を集めるために、あらかじめ利率や満期日などを決めた上で発行するもの。この国債が、個人向けに売られているのが“個人向け国債”だ。

 投資というと、「元本割れをするのが怖い」と感じる人も多いが、個人向け国債の特徴として、基本的に元本割れしないというメリットがある。購入後、1年たったら解約可能で、そのときにペナルティとして直前2回分の利子が差し引かれる。だが、元本まで減ることはないので、解約をしても損を被らないというわけだ。

 また、株や投資信託などのように、日々値動きがあるわけではない。「値段が上がったか下がったか」などを気にする必要もないというわけだ。

 ただし、解約可能なのが“1年たってから”という決まりに注意しよう。少なくても1年以上は使わない、“余裕資金”で購入する必要がある。

■金利が0.05%より低くなることがない

 最低金利が0.05%と保証されているのもメリットのひとつ。金利がどんなに下がっても、0.05%より低くなることがない。今は超低金利時代なので、他の元本保証型の金融商品の金利を考えてみると、比較的高めだと言えるだろう。

 また、購入は1万円から可能で、購入単位は1万円となっている。毎月発行されていて、証券会社のほか、主要な銀行でも購入することができる。小さな金額で始められるというのもメリットだろう。

■超低金利の今は「変動10年」のタイプがおすすめ

 個人向け国債には種類が3つある。満期まで金利が変わらない「固定5」「固定3」と、金利が半年ごとに見直される「変動10」だ。現在は超低金利なので、今後金利が上がっていくことを期待すると、「変動10」を選ぶとよいだろう。金利が上がったときに預け替える必要がなく、個人向け国債の金利も上がっていくことになるからだ。

 まずは「変動10年」のタイプで、1万円ではじめてみるのも手だ。ただし、1年間は原則的に解約ができないため、必ず余裕資金で購入するようにしよう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。

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