ペット保険の更新とは?更新時の注意点などについて解説

ペット保険の更新とは?更新時の注意点などについて解説

ペットのケガや病気を補償するペット保険に加入している場合、1年ごとに更新の手続きを行うことが一般的ですが、必ず更新できるとは限りません。ペットが高齢になったり、慢性疾患や重大な病気にかかったりした場合など、ペットの年齢や健康状態によって更新できないケースがあります。

この記事では、ペット保険の更新についての基礎知識や更新時の注意点、ペットの健康状態などによって更新時に契約条件が変わるケースや更新ができないケースのほか、更新できないときの対処法などを解説します。ペット保険の加入や更新を考えている人は参考にしてください。

ペット保険は1年ごとに契約を更新するのが一般的

ペットと暮らす多くの人が加入しているペット保険は、保険期間の満了を迎えたとき、更新前と同様の条件で契約を更新できる終身型が一般的です。多くのペット保険は、1年ごとに契約を更新する必要があるため、更新時期になると保険期間の契約満了日の1〜3ヵ月前に保険会社から更新案内が届きます。

更新の方法は保険会社によって異なり、Webサイトや書面などで更新手続きが必要なケースもあれば、飼い主から連絡がない場合はそのまま自動更新とみなされるケースもあります。更新の手続きを忘れると補償が途切れてしまう可能性があるため、更新案内が届いたら必ず目を通し、内容を確認しておきましょう。

なお、ペット保険を更新するかどうかの判断は飼い主にゆだねられますが、飼い主が更新を希望しても保険会社から断られるケースもあります。また、更新時に前年度の保険利用履歴によって、条件付きでの更新となることもあるため注意が必要です。

ペット保険の更新パターン

ペット保険の更新パターンは、大きく分けて「自動継続」「条件付きで更新」「更新不可」の3つです。それぞれどのようなものか、詳しく見ていきましょう。

自動継続

自動継続は、飼い主から解約を申し出ない限り、これまでと同じ内容で契約が更新される、最も一般的なパターンです。

契約内容が変わらないため手続きは簡単ですが、更新時に審査を行う保険会社もあります。更新に関して不明な点がある場合は、保険会社に問い合わせをしたり、約款や重要事項説明書などであらためて確認したりするといいでしょう。

条件付きで更新

条件付きで更新は、ペット保険更新時の審査の結果、ペットの健康状態などによって、補償内容や保険料に制限が設けられるパターンです。
主な条件としては、特定のケガや病気を補償対象外とする特定疾病不担保、特定の部位のケガや病気を補償対象外とする特定部位不担保、ペットの年齢や健康状態に応じて保険料が引き上げられる保険料の増額などが挙げられます。

更新不可

ペット保険更新時の審査の結果、更新不可となる場合もあります。更新不可となる最終的な判断は保険会社が行い、その判断基準は保険会社により異なるため、更新に関する詳しい内容は事前に保険会社に確認をしておくことが大切です。

ペット保険更新時の注意点

ペット保険更新時の注意点

ペット保険更新時には、保険料やプランなどに関して注意すべき点があります。ここでは、ペット保険の更新手続きをスムーズに進めるために知っておきたい情報について見ていきましょう。

保険料が上がる可能性がある

ペットの年齢が上がるとケガや病気のリスクが高まるため、ペット保険はペットの年齢に応じて保険料が上がるケースが多いことを知っておきましょう。

なお、保険料の上がり方や上がるタイミングについては、保険会社や保険内容により異なります。

プランが変更できる場合がある

多くのペット保険では、契約期間中のプラン変更はできません。しかし、更新のタイミングであれば、ペットの年齢や健康状態の変化に合わせてより充実した補償内容にしたり、保険料を抑えたりすることを目的に、プランの変更ができる保険会社もあります。

プランの変更ができる範囲や条件は保険会社により異なるため、変更を検討している場合は、更新前に保険会社へ相談することをおすすめします。

ペット保険が更新できないケース

ペット保険は、大切なペットのケガや病気の治療費を補償してくれる大切な備えですが、必ずしも更新ができるとは限りません。
補償額を使いきった場合やペットが慢性疾患になった場合など、ペット保険が更新できないケースについて見ていきましょう。

補償額を使いきった場合

ペット保険が更新できないケースは、補償額を使いきった場合です。ペット保険は、年間または生涯で支払われる補償額の上限が設定されています。高額な治療が必要になったり、長期にわたる治療が必要になったりして、ペット保険が定めている補償額を使いきった場合には更新ができない可能性があります。

補償額を使いきった場合、その時点で契約が終了するケースがあるため注意が必要です。また、更新できたとしても、補償額が減額されるケースもあります。

ペットが慢性疾患になった場合

ペットが慢性疾患になった場合も、ペット保険が更新できないケースがあるため注意しましょう。ペットがアトピー性皮膚炎や糖尿病、慢性肝臓病などの完治が難しいと考えられている慢性疾患をわずらうと、継続的な治療が必要となり、保険金請求が頻繁に発生します。

そのため、保険会社はリスクを判断し、ペット保険の更新を断る可能性が高いようです。更新ができたとしても、慢性疾患に関する医療費全般が補償の対象外となるケースや、補償額が減額されるケースが考えられます。

ペット保険の加入条件については、下記の記事をご覧ください。
知っておきたいペット保険の加入条件!治療中や病気でも入れるの?

そのほか特定の理由がある場合

ペットが慢性疾患でなくても、同じケガや病気を繰り返す場合、完治が難しく治療費が高額になることが多いため、更新ができない可能性があります。また、保険会社は保険料の支払いが滞っていると契約を解除することができ、その場合は更新もできません。

飼い主によるペットへの虐待が疑われる場合も、保険会社は契約を解除し、更新を断ることができます。ほかに、告知義務違反が発覚した場合も、更新ができない可能性があるので注意しましょう。

別のペット保険に乗り換えを検討する場合の注意点

別のペット保険に乗り換えを検討する場合の注意点

ペットのケガや病気に備えて加入しているペット保険ですが、ペットの年齢や健康状態によっては、更新できないケースもあり、飼い主は大きな不安を抱えることになります。

そこで、ペット保険を更新できない場合の選択肢のひとつとして挙げられるのが、別のペット保険への乗り換えです。

しかし、ペット保険は新規加入時の年齢制限が設けられていることが一般的で、加入できる年齢の上限は、ペットの種類や保険会社、プランによって異なります。

なお、ペットの年齢が上がるほど、加入できるペット保険は限られてくるため、別のペット保険に乗り換える場合には、できるだけ早いタイミングで検討することが大切です。別のペット保険に乗り換えを検討する場合の注意点は下記のとおりです。

年齢制限

多くのペット保険は、加入できる年齢の上限が設定されています。年齢の上限は保険会社により異なるため、しっかり確認しましょう。

健康告知

別のペット保険に乗り換える際には、ペットの健康告知が必要になります。過去にかかったことのある病気や現在治療中のケガについては、乗り換え先のペット保険で補償対象外となるケースがあります。特に、現在は完全に治っている状態でも、ペットが過去に慢性的な病気にかかっていた場合には注意が必要です。

補償内容

乗り換え先の保険会社で提供している補償内容についても確認が必要です。補償の手厚さを重視する場合は、補償対象となる治療費の何%が保険金として支払われるかを表す補償割合を基準に検討するのもおすすめです。

保険料

乗り換え先の保険会社の保険料についても確認しましょう。月々の保険料が高すぎると継続して支払うことが困難になり、支払いが滞ると契約を解除されることもあります。

別のペット保険に乗り換える場合は保険料の二重支払いに注意!

ペット保険の乗り換えは、大切なペットにとって最適な補償を選ぶための大切な機会です。しかし、現在加入しているペット保険とこれから乗り換えようとしているペット保険の契約期間が重なった場合、二重に保険料を支払うことになり、経済的な負担が大きくなることがあります。

二重支払いを避けるためには、ペット保険の乗り換えの時期を慎重に検討する必要があるため、下記の点に注意が必要です。

ペット保険の契約期間の切れ目を作らない

保険料の二重支払いを避けるためには、ペット保険の契約期間の切れ目を作らないことが重要です。

現在加入しているペット保険の満了日と乗り換え先の保険の契約開始日を一致させるようにしましょう。

ペット保険の待機期間を考慮する

ペット保険の待機期間を考慮することも保険料の二重支払いを避けるために必要です。多くのペット保険には、新規加入時にペットがケガや病気をした場合に補償が適用されない待機期間があります。乗り換え先での補償開始時期を考慮して、計画的に手続きを進めることが大切です。

ペット保険の乗り換えについては、下記の記事をご覧ください。
ペット保険乗り換え時のポイントとは?注意点やタイミングを解説

ペットの加齢とともにペット保険の更新は重要になる

ペットも人と同じように、年齢を重ねるごとにケガや病気のリスクは高くなるため、ペット保険の重要度は加齢とともに増していくと考えられます。ペット保険は、1年ごとに更新手続きを行うことが一般的ですが、ペットの年齢や健康状態によっては更新できなかったり、条件付きで更新したりする場合があります。

また、保険料が上がる可能性も考えられるため注意が必要です。ペット保険の更新ができない場合、別のペット保険に乗り換えるなどの選択肢もありますが、ペットが高齢になると新規加入が難しく、保険に加入できなくなることもあります。ペットが元気な場合でも、万一に備えてペット保険の更新に注意を払うことが大切です。

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