2012年07月04日 10時00分
医師・看護師のユニフォームはナゼ変わる?
クラシコ社が発売している、タブレット端末専用ポケット付き白衣
■ ナースキャップが姿を消した
看護師といえば、白衣の天使かナイチンゲール。ちょっとアヤシゲなコスプレなんかでは、今も昔も一番人気かも? そのとき、頭の上に必ず乗っているのがナースキャップ。看護師(この場合は女性のみ)の象徴ともいえるアレである。
ところが10年ほど前、一部を除く日本中の病院からナースキャップが姿を消した。理由は、「意外なほど不潔」と、「あちこち引っかかって邪魔だし危ない」だ。ベッドで寝ている患者をケアしようとかがんだ際に、枕元のチューブなんかをよく引っかけるのだ。
白衣そのものも変化し、白ではなくブルーやピンクが増えた。今では小児科向けに、キャラクター柄の白衣なんてものまで発売されている。場合によっては、“白い白衣(なんだかおかしな表現だが)”の上に花柄のエプロンなどを着用するケースもある。
■ IT対応型の白衣?
医師のほうでは、「ケーシー」と呼ばれるジャケット型が人気になっていて、伝統的なロングコート型を着用する人は減りつつある。ところが、このロングコート型も巻き返しを図ってか、昨今では新機能を備えたタイプが登場しているのだ。
その典型が、大型の腰ポケットを装備したもの。ファッション性の高いブランド白衣を製造しているクラシコ社は昨年、タブレット端末専用ポケット付き白衣を発売。iPadなどのタブレット端末が医療の世界にも普及し、それを持ち歩くためのポケットが必要になったのが理由だ。
医療が日進月歩する中、医師や看護師のユニフォームも進化しているのである。