投資信託の運用先にある「債券」ってどんなもの?

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【図表】外国債券の種類

 個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo」、以下イデコ)で値上がりを期待するなら、投資信託での運用が必須だ。投資信託は株式型、債券型、REIT型、バランス型など、メインとなる投資先によって、さまざまなタイプに分かれている。その中でも株式と債券が投資先の中心となっている投資信託は多い。

 だが、株式のことは理解していても、債券がどのようなものなのかわからないという人も多いのではないだろうか。今回は、株式とともに資産運用の核となる「債券」について解説する。

■債券の取得はお金を貸すということ

 債券は、お金を借りたい国や企業などが資金集めのために発行する有価証券のことだ。国が発行する「国債」、地方自治体が発行する「地方債」、会社が発行する「社債」などの種類がある。保有中には利息が、期日(償還日)を迎えれば額面金額が償還される(受け取れる)ので、収益が安定しているというメリットがある。

■外国債券とは?

 外国債券は、発行体、通貨、発行場所のいずれかが海外のものである債券のことを指す。わかりやすい外国債券は外国で発行された外貨建ての債券で、例えば、アメリカ政府がアメリカの市場で発行するドル建ての国債が米国債で、それにあたる。また、日本国内において日本円で発行された債券であっても、外国の政府や法人が発行したものは外国債券に分類される(=サムライ債)。外国債券にも複数の種類があるわけだ(図表参照)。

■安全性の指標である「格付け」

 収益が安定しているとはいえ、発行体が破綻してしまえば利息や償還金は受け取れなくなってしまう。そのリスクを判断する指標が「格付け」だ。第三者機関である格付け会社が調査して公表している。安全性の高い順にAAA、AA、A、BBB…というように記号で評価を表し、BBB以上は投資適格債、BB以下は投機的格付けに分類される。

 一般的に、新興国やフロンティア諸国と呼ばれる国々は先進諸国と比較し、格付けが低い傾向がある。また、社債に関しては、各企業の信用力によって評価されるので、同じ国内の社債であっても格付けが横並びというわけではない。債務履行能力が低いと判断されれば当然格付けは低くなり、高評価であればその国の国債の格付けを上回ることもあり得る。

■流通市場が発達し、自由に売買可能

 債券は、転売が認められていて、市場で自由に売買できる点も大きな特徴だ。債券価格は金利などの影響を受け変動する。例えば、額面金額100万円の債券を99万円で購入したとする。償還日を迎えるまで保有して、償還金100万円を受け取れば、1万円の利益を得ることができる。このように、債券は確実な利子収入や償還金が手に入る以外に、値上がりすれば途中売却して利益を得ることも可能だ。

■株式と債券に分散投資する理由

 投資する際には「株式や債券に資産を分散させよ」といわれ、引き合いに出されることの多い両者だが、その商品性は異なる。株式は企業の成長に期待して出資し、成長すれば見返りも大きいが損をする可能性も高い。それに対し、債券は発行体にお金を貸し付け、利息と償還金が受け取れるため、株式に比べ安定した収益が見込める。イデコで運用する際も、基本に則り株式と債券への分散投資を心がけたい。

(マネーライター・永井志樹子)

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