独身女性の老後資金はいくら必要?年金受給額や資金の準備方法を解説
今回は、独身女性が老後に必要な資金額や、老後の資金源についてわかりやすく解説します。老後に備える上でおすすめの資産運用方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
独身女性が老後に必要な資金は?
女性の平均寿命
65歳独身女性の1ヵ月の消費支出
項目 | 金額 |
食料 | 3万9,362円 |
住居 | 1万2,849円 |
光熱・水道 | 1万4,417円 |
家具・家事用品 | 6,502円 |
被服及び履物 | 4,054円 |
保健医療 | 8,271円 |
交通・通信 | 1万4,262円 |
教養娯楽 | 1万4,622円 |
そのほかの消費支出 | 3万3,690円 |
合計 | 14万8,028円 |
このデータを見ると、イメージしたよりも消費支出が少ないという印象を受けるかもしれません。しかし、老後の資金源は限られており、現在と同程度の収入を得られるかは不透明です。老後は収入の事情が大きく異なる可能性を念頭に、老後資金の準備を進めることが大切です。
生活費以外に必要な費用
例えば、定期的に病院に通ったり薬を購入したりする場合には医療費が高額になる可能性があります。また、介護が必要な状況になれば、毎月の介護サービス費用や、住宅に手すりをつけるなどの工事費用がかかる場合もあるでしょう。さらに、自分自身が亡くなったときのために、葬儀費も用意しておくことが望ましいです。
このように、老後は生活費以外にもさまざまな費用がかかることを踏まえて、資金計画を立てる必要があります。
独身女性の老後の資金源
年金
また、年金の受給額は年々下がっており、将来的に年金を受け取る際には現在と同じ水準の金額は期待できません。さらに、インフレで物価が上がった場合には「マクロ経済スライド」という仕組みによって年金額が調整されるものの、物価の上昇幅ほどには年金が増えることは期待できない状況です。
年金の財源は現役世代が納付する保険料によってまかなわれているため、少子高齢化が急速に進む日本においては、公的年金だけを頼りに老後の生活設計を立てるのはリスクが高いといえます。
※厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
預貯金
例えば、急な入院や冠婚葬祭、住宅の修繕費など、まとまったお金が必要になることも想定されます。預貯金をしておくことで、急な出費があっても落ち着いて対応することができるでしょう。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
退職金
大企業で新卒から定年まで勤務した場合、退職金として2,000万円程度を受け取れる場合もあります。一方、退職金制度がない職場であれば、自分で老後資金を形成しなければなりません。
勤務先の就業規則や賃金規則を確認し、退職金のおおよその金額を把握しておくことをおすすめします。中途採用で入社した人の場合、入社時の年齢によっては退職金が想定よりも少ないケースもあるため、不明点があれば人事部門や総務部門などに確認しておくと安心です。
資産運用したお金
前述の預貯金も資産運用の一種ではあるものの、日本では長年にわたり低金利が続いており、預貯金のみで資産を増やすのは現実的とはいえません。積極的に資産を増やすなら、投資も視野に入れましょう。
一方で、資産運用には非常に多くの種類があります。中にはリスクが高いものや、初心者にとっては仕組みがわかりにくいものもある点には注意してください。投資が初めての方にとって仕組みがわかりやすく、リスクが高すぎない方法で資産を運用していくことが大切です。
おすすめの資産運用方法
NISA
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があり、それぞれ年間で投資できる金額や投資対象商品などが異なります。つみたて投資枠と成長投資枠の違いは、下記のとおりです。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有期間 | 無期限 | |
非課税保有限度額 | 1,800万円 (うち成長投資枠は1,200万円まで) |
|
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 | 上場株式、投資信託など ※一部除外商品あり |
対象年齢 | 18歳以上 |
iDeCo
前述のNISAとの大きな違いは、NISAで投資したお金はいつでも引き出せる一方、iDeCoの掛金と運用益は原則60歳になるまで受け取れない点。公的年金に上乗せして受け取れる個人年金を準備しておきたい人や、老後資金の準備に特化した資産運用をしたい人におすすめです。
貯蓄型保険
終身保険は解約するまで一生涯死亡保障が続きます。養老保険は満期を迎えるまで死亡保障や高度障害保障が適用されることに加え、満期が来ると死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れます。個人年金保険は、老後に備えるための私的年金保険です。
ただし、いずれも保険料の払込期間中に解約すると、元本割れを起こす可能性がある点に注意が必要です。貯蓄型保険は、老後資金や自分が亡くなったときの葬儀費用などを準備しておきたい人に適しています。
投資信託
また、投資信託は国内外の株式や債券、不動産など、さまざまな金融商品への分散投資ができるため、1つの銘柄で損失が出ても、ほかの銘柄の利益でカバーすることができます。投資信託には毎月少額ずつ積み立てられる商品もあるため、預貯金以外の方法で資産運用を始めてみたい人にぴったりな方法でしょう。
外貨預金と投資信託はどっちがいい?初心者向きの投資とは
不動産投資
ただし、所有している物件の価値が下がれば、損失が出るリスクもあります。一等地など不動産価値が下がりにくいエリアの物件は購入時の価格も高額になりやすいため、資金に余裕がある人向けの資産運用方法です。
株式投資
株式投資の目的が老後資金の準備であれば、「長期・積立・分散」の基本に則って、少額ずつ分散投資していくのがおすすめ。株式は投資した企業の業績や社会情勢などの影響を受け、短期間のうちに価格が大きく上下する場合があるため、短期間で利益を出そうとしないことが重要です。
外貨預金
また、外貨建て金融商品の中では仕組みがわかりやすく、初心者にもおすすめの資産運用方法といえます。外貨預金を比較したい場合には、「外貨預金 オリコン顧客満足度ランキング」をぜひ参考にしてください。
【最新】外貨預金 オリコン顧客満足度ランキング
独身女性の老後資金を準備するために資産運用を検討しよう
資産運用にはさまざまな方法がありますが、初心者には、仕組みがわかりやすくお金の出し入れも比較的しやすい外貨預金がおすすめです。オリコンでは日本最大級の規模で調査を行い、毎年「外貨預金 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。外貨預金を始めるにあたって知っておきたい取引メニューや手数料、金利の満足度など、さまざまな視点のランキングを発表していますので、外貨預金選びの参考にしてください。
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