猫を飼うのにかかる費用は総額いくら?初期・年間・生涯コストを完全ガイド

猫を飼うのにかかる費用は総額いくら?初期・年間・生涯コストを完全ガイド

猫は犬と並んで、ペットとして日本中で親しまれています。行く行くは家族として迎え入れたいと考えている方も多いと思いますが、その費用がどのぐらいかかるのか、疑問に感じている方もまた多いのではないでしょうか。

この記事では、猫をこれから家族にしようと考えている方のために、猫を飼うための費用がどのぐらいかかるのかを解説します。費用を上手に抑えるためのポイントにも触れているのでぜひ参考にしてください。
荒井美亜

監修者荒井美亜

立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。
税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

mokuji目次

  1. 【結論】猫の生涯費用と年間・月々・初期費用の目安
  2. 猫を迎えるための初期費用【総額6.3万円〜】
    1. 必須グッズ購入費(約2万円〜5.5万円)
    2. 最初の医療費(約4.3万円〜)
  3. 猫と暮らす毎月の維持費・年間費用【総額約15万円】
    1. フード・おやつ代
    2. 日用品・光熱費
    3. ケガや病気の治療費
  4. 猫の飼育費用を賢く抑える5つの方法
    1. 1. 保護猫を迎える
    2. 2. キャットフードはまとめ買いや定期便を利用する
    3. 3. おもちゃや爪とぎは手作りしてみる
    4. 4. 去勢・避妊手術は自治体の助成金制度を活用する
    5. 5. 日頃の健康管理で病気を予防する
  5. 猫を飼う際には、高額な医療費に備えて、ペット保険の加入がおすすめ

【結論】猫の生涯費用と年間・月々・初期費用の目安

【結論】猫の生涯費用と年間・月々・初期費用の目安

猫を生涯飼育するための費用はどれだけかかるのか、生涯費用年間・月々にかかる費用、そして初期費用などさまざまな側面から分析します。

なお、数値の算出にあたっては、猫の平均寿命を15歳として計算しています。この値は、アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書2024」および一般社団法人日本ペットフード協会「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査:猫 飼育・給餌実態と支出」に示された猫の平均寿命を基に設定しております。
猫を飼う費用の目安(生涯・年間・月々・初期)

項目

目安金額

備考

生涯費用

225万円

平均寿命15歳で計算

年間費用

15万円

フード、日用品、光熱費、医療費の合計

月々の費用

1万2,500円

年間費用を12ヶ月で割った金額

初期費用

約6.3万円〜28万2,500円

生体代(0円〜)+グッズ代+最初の医療費

参考:アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書 2024/日本ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査

個々の猫によっても異なりますが、生涯費用は200万円を超えるのが一般的と考えてよいでしょう。

猫を迎えるための初期費用【総額6.3万円〜】

猫を迎えるための初期費用【総額63,000円〜】

猫を飼う際の初期費用は、生体としての猫をどのようにして入手するかによっても大きく異なります。実際の金額は個々の事例によっても差がありますが、目安を以下に示しました。
猫を迎えるための初期費用の目安

項目・費用の目安

主な内容

猫の生体代:0円〜17万円

保護猫の譲渡費用、ペットショップやブリーダーからの購入費用
※保護猫の場合、生体代は抑えられる。また、ペットショップやブリーダーの場合、平均は17万円程度であるが、個々の事業者により差があるため要確認

必須グッズ購入費:約2万円〜5.5円

ケージ、トイレ、食器、フードなど生活必需品一式

最初の医療費:約4.3万円〜6万円

ワクチン、去勢・避妊手術、健康診断など

【合計】約6.3万円〜28万2,500円

※保護猫の場合、生体代が抑えられ、医療費の一部が譲渡費用に含まれることもあります。

参考:公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果」、アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書 2024」)
まず、猫の生体代ですが、どのように入手するかによっても異なるのが実情です。

保護猫の場合、生体代自体はかかりませんが、医療費や保護団体に支払う施設維持費、事務手数料等がかかります。一方、ブリーダーやペットショップを使う場合、事業者によっては17万円以上かかることも珍しくありません。

そして、猫を迎え入れる際には、ケージやトイレ、食器やペットフードなど猫の生活に必要な用品代がかかります。

また、猫を迎え入れる際は、猫自体の健康と伝染病防止等の理由により、ワクチンの接種や検査、避妊・去勢手術代を行います。こうした最初の医療費も個体差の大きい部分ではあるものの、最低でも4万円程度発生します。

必須グッズ購入費(約2万円〜5.5万円)

猫が生活するためには、食事にあたるキャットフードやおやつ以外にも、さまざまな生活必需品を揃えなくてはいけません。猫にとっての必須となるグッズと価格帯の目安をまとめました。
猫の必須グッズ購入費の目安

準備グッズ

価格帯の目安

ポイント

ケージ

約1万円〜3万円

子猫の安全確保や、災害時の避難に必須

トイレ・猫砂セット

約3,000円〜6,500円

体長の1.5倍のサイズが目安

食器(フード・水用)

約1,000円〜2,000円

陶器製など、傷がつきにくく衛生的なものがおすすめ

キャットフード・おやつ

約1,000円〜3,000円

まずは1ヶ月分を用意

爪とぎ

約1,000〜2,000円

家具を守るために複数設置するのが理想

ブラシ・コーム

約1,000〜2,000円

猫の毛の長さに合わせて選ぶ

ベッド

約1,000円〜3,000円

洗える素材で、安心できるドーム型などが人気

おもちゃ

約1,000円〜

運動不足解消のために複数種類を用意

キャリーバッグ

約2,000円〜6,000円

通院や避難時に必須

【グッズ合計】

約2万円~5.5万円

すべて揃えると、最低でも2万円はかかります。高機能なものやデザイン性の高いものを選ぶとさらに費用が上がるため注意が必要です。

最初の医療費(約4.3万円〜)

猫を迎え入れる際は、猫の健康と公衆衛生上の問題から、必要な検査やワクチン接種、避妊・去勢手術を施すのが一般的です。

ここでは、公益社団法人日本獣医師会の調査データ(中央値)を基に、猫を迎え入れる際にかかる最初の医療費についてのおおよそをまとめました。
最初の医療費の目安

項目

費用の目安(中央値)

備考

ワクチン接種

約6,000円/1回

子猫期に2回接種が推奨される(合計 約1.2万円)

去勢手術(オス)

約1.2万円

望まない繁殖や病気の予防に

避妊手術(メス)

約2.2万円

望まない繁殖や病気の予防に

健康診断

約1.6万円

迎えた子の健康状態を把握するために推奨

マイクロチップ装着・登録

約3,000〜1万円

装着費+登録料。迷子や災害時に役立つ

【最初の医療費合計】

約4.3万円〜6万円

参考:公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査

なお、保護猫の場合、譲渡時に保護団体に支払う費用の中にこれらの医療費が含まれていることもあるため、都度確認してください。

猫と暮らす毎月の維持費・年間費用【総額約15万円】

猫と暮らす毎月の維持費・年間費用【総額約15万円】

猫と暮らす場合、毎年の維持費として約15万円かかります。1ヵ月あたり約12,500円程度ですが、具体的な内訳をまとめました。
猫と暮らす毎月の維持費・年間費用の目安

項目

年間/月間費用の目安

フード・おやつ代

約5.6万円/約4,700円

日用品費(雑貨・おもちゃ・衣類等)

約3万円/約2,500円

光熱費(飼育に伴う追加分)

約2.1万円/約1,750円

ケガや病気の治療費

約4.3万円/約3,500円

【年間・月間 合計】

約15万円/約1万2,500円

参考:一般社団法人ペットフード協会「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査:猫 飼育・給餌実態と支出
なお、数値は一般社団法人ペットフード協会「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査」の毎月の平均費用11,004円を11,000円として年間13万2,000円→約13万円、 アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書2024」の1年間の費用(169,281円)を約17万円として、この合計から平均を出し「約15万円」と設定しています。

ただし、あくまでこれは目安であり、猫の年齢や健康状態によっては変動する可能性があります。

フード・おやつ代

フード・おやつ代の平均は、年間約56,000円、1ヵ月あたり約4,700円程度です。また、ウェットタイプかドライタイプかによっても費用は変動するため、それぞれのメリット・デメリットを考えて選びましょう。
ウェットタイプ、ドライタイプそれぞれのメリット・デメリット

種類

メリット

デメリット

ウェットタイプ

・風味が良い
・水分量が多く水分を摂取しやすい

・ドライタイプに比べ割高
・日持ちしない

ドライタイプ

・ウェットタイプに比べ安価
・日持ちする

・水分摂取や口腔に関する健康トラブルを抱えている猫には向かない

また、猫の年齢や健康状態によっては、子猫用やシニア用、腎臓病などの療法食など、特殊なフードが必要になることもあります。このような場合、フード代は平均より高くなりがちです。

日用品・光熱費

猫砂や爪とぎなどの日用品代の平均は年額約30,000円、月額約2,500円です。特に猫砂は定期的に交換しなくてはいけないため、相応の費用がかかります。

また、光熱費(飼育に伴う追加分)の平均は年額約21,000円、月額約1,750円です。猫は人間以上に暑さや寒さに弱く、快適に過ごせる温度は20〜28℃、最適な湿度は50〜60%といわれています。そのため、冷暖房を使う頻度が増えやすく、光熱費が上がる点には注意が必要です。

さらに、近年の環境の変化などによる昨今の光熱費高騰を踏まえると、今後も負担が増える可能性があります。そこで本記事では、アニコム損害保険株式会社の「2024最新版 ペットにかける年間支出調査」における年間光熱費(猫の飼育に伴う追加分)15,635円に、前年比131.1%を加味し換算しています。

ケガや病気の治療費

ケガや病気の治療費の平均は、年額約42,000円、月額約3,500円です。

ただし、これはあくまで平均値であり、実際の金額は個々の猫によっても大きく異なります。骨折や誤飲など、難易度の高い治療を受けた場合、数十万円の費用がかかるのも珍しくありません。

また、猫は人間とは違って公的保険がなく、治療費は全額自己負担になります。高額の治療費を問題なく出せるよう、普段から相応の蓄えをしておきましょう。

猫の飼育費用を賢く抑える5つの方法

猫の飼育費用を賢く抑える5つの方法

責任を持って猫を飼うには、相応の環境を整える必要があり、当然費用がかかります。しかし、工夫次第で抑えられる部分もあるので、可能な範囲で実践しましょう。

ここでは、猫の飼育費用を賢く抑える5つの方法について解説します。

1. 保護猫を迎える

ペットショップやブリーダーから猫を入手するのではなく、保護猫を迎えることも費用を抑える方法の1つです。

保護猫とは、迷子や飼い主からの遺棄などの理由により、動物愛護センター等に保護された猫のことです。ペットショップやブリーダーとは異なり、猫自体の購入費用はかかりませんが、医療費や保護団体に支払う活動支援金・事務手数料などの費用が発生します。

保護団体によっても異なりますが、以下のような条件を満たさないと譲渡が受けられないケースが多いため注意が必要です。
【保護猫の譲渡を受けられる主な条件】
●猫を迎えることについて家族全員の同意がある
●天寿を全うするまで責任を持って飼育できる
●猫を迎えても住環境の面から問題がない
審査の過程では身分証明書や収入証明書類(のコピー)などの提出を求められることがあります。

さらに、保護団体担当者との面談や、トライアル飼育を通じて、猫の譲渡先として問題がないか審査が行われるため、状況次第では迎えられない可能性もあることは認識しておきましょう。

2. キャットフードはまとめ買いや定期便を利用する

キャットフードまとめ買いや定期便を利用することで、常に切らさず用意できるうえに、割引が適用されてお得になることもあります。また、都度買いに行く手間や持ち運ぶ負担も省けるのが大きなメリットです。

ただし、定期便の場合は配送間隔を調整しないとキャットフードが溜まりがちになります。また、送料がかかる点にも注意が必要です。

3. おもちゃや爪とぎは手作りしてみる

おもちゃや爪とぎは自作をすると、コストの削減に役立ちます。段ボールや紙袋など、身近なもので手作りすることが可能です。

ただし、商品として販売されているものに比べ、耐久性は劣るため、猫が少し遊んだり、爪とぎをしたりしただけでも壊れるかもしれません。

また、小さい部品の誤飲や、角を落とさなかったことで猫がケガをするなどの懸念もあります。
安全のため、小さい部品は使わない角をしっかり丸める必要に応じて補強するなどの対策を講じましょう。

4. 去勢・避妊手術は自治体の助成金制度を活用する

自治体によっては、公衆衛生および動物愛護の観点から、去勢・不妊手術に対する助成金を設けています。

たとえば、群馬県前橋市の場合、保護猫を家に迎え入れる際に去勢・不妊手術した場合、去勢手術の場合は1匹3,000円不妊手術の場合は1匹5,000円の補助金を受け取ることが可能です。
市区町村によって制度自体の有無や条件などは異なるため、利用を検討する際はお住まいのある自治体に確認してから進めましょう。

5. 日頃の健康管理で病気を予防する

人間と同様、猫にとっても日ごろからの健康管理は病気を予防するためにも非常に重要です。スキンシップを兼ねて全身をこまめにチェックし、異変に早く気づけるようにしましょう。

また、猫の異常な行動の裏には病気が隠れていることもあります。特に、以下の行動があった場合はすぐに獣医師の診察を受けてください。
【すぐに診察を受けた方がいい猫の行動】
●落ち着かない様子を見せる
●呼吸が早く、荒い
●攻撃的になる
●隠れたり、うずくまったりする
●食欲が減退する
●1つの場所をしきりに舐める

猫を飼う際には、高額な医療費に備えて、ペット保険の加入がおすすめ

猫を含め、ペットを飼うには相応の費用がかかります。

特に医療費は、人間とは異なり公的医療保険制度がないため、すべて飼い主の負担となります。また、動物病院はすべて自由診療のため、病院によって治療費が異なり、施術後の請求金額を見て驚いたという話も少なくありません。

こうした背景から、多くの飼い主がペット保険に加入しています。

ペット保険に入ることで、病気やけがで治療を受けた場合の自己負担額を減らすことができます。また、経済的な安心感が得られることから、治療の選択肢を広げることに役立つのも大きなメリットです。ただし、保険料や補償内容は保険会社や商品によっても異なります。そのため「自分のペットに合った」商品を選ぶのが重要です。

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荒井美亜

監修者荒井美亜

立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

■保有資格
2級ファイナンシャルプラニング技能士
日商簿記検定1級、AFP(日本FP協会認定)
貸金業務取扱主任者(試験合格)
税理士科目合格(簿記論、財務諸表論)

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