人気上昇中のハリネズミをペットにする方法とは?

 ヨーロッパでは、「幸運のシンボル」とも呼ばれて親しまれているハリネズミ。最近では、日本でもペットとしても人気を集めている存在です。

 人気が出てきたからといって、犬や猫ほどペットとしての知識が広まっているわけではありません。ペットとして飼う以上、正しい知識と理解のもと、責任を持って最後まで飼うことが大切です。ここでは、ハリネズミを飼うにあたっての購入方法や飼育のノウハウ、かかりやすい病気、注意すべきポイントなどをご紹介します。

ハリネズミの特徴は?

 まず、ハリネズミはどんな動物なのかを見ていきましょう。知っておくべきハリネズミの基本的な知識としては、次のようなものが挙げられます。

・寿命は5年から10年ほど
・体長は大きくても20cmほどまで
・ストレスを受けやすいため、原則として1匹で飼う単独飼育
・夜行性で、昼間は寝ていることが多い
・野生のハリネズミは冬眠するが、ペットの場合、冬眠は禁物
・人には「懐く」のではなく「慣れる」

 ハリネズミはストレスを受けやすく、繊細な動物です。慣れにも個体差がありますが、最初から頻繁にふれるのではなく、だんだんと慣れさせていくことがポイントとなります。

飼うのに適したハリネズミの種類と値段

 ハリネズミには、「スタンダード(ソルトアンドペッパー系)」「シナモン」「シニコット」「アルビノ」といった種類がいます。

 日本のほとんどのペットショップで取り扱っているハリネズミがスタンダードとシナモンですが、シニコットをシナモンと混同しているところも多いようです。そのため、カラーは文面だけでなく、写真や自分の目で確認することが大切です。

 ハリネズミの値段の相場は、1万5000円から4万円と幅広くなっています。流通の多い外国産のほうが安く、逆に国産のハリネズミは相場程度かそれよりも高めに設定されています。安いとそれまでの飼育環境が悪かったり、健康状態が悪かったりするリスクもあるため、よく健康状態を観察してみましょう。

ハリネズミの購入場所

 ハリネズミの購入先としては、ブリーダー、ペットショップ、ネットショップがあります。ブリーダーからの直接購入は、人に慣れている個体が多く、国内の信頼できるブリーダーであれば飼育環境や健康面も安心できるためおすすめです。海外のブリーダーは大量繁殖場のハリネズミであるケースもあるため、注意が必要です。

 ペットショップでは、きちんとした飼育環境で、知識のあるスタッフが取り扱っているかどうかで購入を判断しましょう。ネットショップは、ハリネズミの生体確認ができず、配送によるハリネズミへのストレスや事故のリスクも高いため、おすすめできません。

ハリネズミを飼うために必要な物

 ハリネズミを飼うにあたって、事前に準備しておく必要がある物は次のとおりです。

・ケージ…なるべく広い面積の物がおすすめ。風通しや保温性も考慮しましょう。
・寝床用の小屋…ハリネズミの体が伸ばせる大きさの物を選びましょう。
・床材…消臭効果のある、歩きやすいタイプがおすすめです。
・回し車…運動不足解消のために設置します。
・温度管理用のサーモスタットやペット用ヒーター…特に冬場の温度調節のために必要です。
・水用ボトル・エサ箱…食事関連の容器も必要です。
・エサ…専用のペットフード等を用意します(下記で詳しく紹介します)。

ハリネズミのエサについて

 ハリネズミには、基本的にハリネズミ専用のペットフードを与えます。ペットフードは栄養バランスも考慮されているため、主食となるようにしましょう。

 しかし、ハリネズミは偏食しがちという特徴があり、ずっと同じエサを与え続けていると食べなくなってしまうことがあります。そのため、何種類かのペットフードをランダムに与えたり、フェレット用のペットフードやキャットフードなどを混ぜて与えたりすることが偏食を防ぐポイントとなります。

 そのほか、野菜やミールワーム、コオロギなどを好んで食べます。メインにはせず、あくまで副菜やおやつとして与えましょう。

ハリネズミの世話のポイントと注意点

 ハリネズミを健康的に育てるポイントや注意点としては、次のようなことが挙げられます。

・毎日の体重・食欲・排泄物などのチェックで健康管理を行う
・爪切りをする
・針を立てているときは触らない
・掃除などの際は、睡眠の邪魔をしない
・衛生的にしつつ、ハリネズミのにおいは少し残すようにする
・18℃以下の飼育環境では冬眠してしまうことがあるため、温度管理(理想は24〜29℃、湿度は40%まで)を徹底する

ハリネズミがかかりやすい病気

 ハリネズミがかかりやすい病気として、皮膚病である「ダニ症」があります。ダニが寄生しているハリネズミと接触したり、床材から感染したりします。別の個体といっしょに飼育されていたハリネズミは、感染している可能性もあるため、購入してすぐに獣医に診てもらうことをおすすめします。

 また、ハリネズミは高齢になると腫瘍ができやすく、その多くが悪性(ガン)です。ほかにも、まだ原因や治療法が明確になっていない「ハリネズミふらつき症候群」という、ペットのハリネズミ特有の病気もあります。

 いずれの病気も、日々の健康管理や衛生的な環境、エサの配慮、運動不足解消、ストレスのない接し方などが予防策となります。通院費や治療費の負担が大きくならないように、ペット保険への加入を検討してみるといいでしょう。

ハリネズミカフェでふれ合ってみるという手も

 ハリネズミの飼育方法のポイントについて紹介してきました。愛らしくてペットとしての流通も増えてきた動物ですが、注意すべき病気や世話において配慮しなくてはならないことも多いため、事前にしっかり知識をつけて、責任を持って飼わなければなりません。

 最近は「ハリネズミカフェ」など、ハリネズミと気軽にふれ合える施設も増えているようです。購入を検討している方は、ハリネズミとのコミュニケーションはどんなものなのか、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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