癒やし系ペット「カワウソ」を飼うならどうすればいい?

 近年、そのキュートな姿や鳴き声で、ペットとしても人気が高まっているのが「カワウソ」です。確かに飼う人が増えているのですが、猫や犬と比べるとまだ少ないということもあり、詳しい購入方法や飼育方法などはあまり知られていません。カワウソをペットとして飼うには、どんな知識や準備が必要となるのでしょうか?
※この記事は2017年11月21日公開時点の内容を掲載しています。

カワウソをペットにする方法

 カワウソをペットとして迎えるためには、カワウソがどんな動物であるのかを知り、飼育に必要な用具やエサ、飼育のコツ、注意点などを押さえておくことが大切です。それぞれポイントをご紹介していきます。

■カワウソってどんな動物?

 現在、日本でペットとして飼われているカワウソは「コツメカワウソ」という種類になります。名前のとおり爪が小さく、鋭い爪でケガをするという心配はありません。コツメカワウソはカワウソの中でも小型タイプで、体長は約40〜65cm、体重は3〜6kgほどと、小型犬くらいのサイズです。寿命は10〜15年ほどです。

 カワウソは人なつっこい性格で、ペットとのスキンシップを積極的に取りたいという人に向いている動物といえるでしょう。鳴き声は比較的大きく活動的で、水遊びも好みます。トイレのしつけもしやすい動物です。

飼育に必要なアイテムは?

 カワウソの飼育に最低限必要なアイテムとして、次のようなものがあります。

■ケージ

 カワウソは非常に活発な動物です。飼い主が留守中のケガやいたずら防止のためにも、ケージが必要となります。大きさはカワウソがストレスを受けないよう、犬や猫にも使えるような大きいサイズの物がおすすめです。

■トイレ

 カワウソは、トイレのしつけがしやすい動物です。部屋やケージを衛生的に保つためにも、ペットショップで購入できるトイレシーツを用意しましょう。トイレシーツに排泄物のにおいをつければ、そこでトイレをするようになっていきます。

■水遊び用の容器

 カワウソはストレスを溜め込まないためにも、毎日水遊びをさせる必要があります。家庭用プールや浴槽でも問題ありませんが、人間が使うものとは別に、カワウソ専用の家庭用プールなどを用意すると便利です。

■おもちゃ

 活発で遊ぶことが大好きなカワウソには、ボールなどのおもちゃを用意してあげましょう。いっしょに遊んであげることで、毎日のスキンシップにもなります。

エサはどんな物が必要?

 カワウソはよく食べる動物で、体重の15%の量を食べるともいわれています。ペットとしてのカワウソには、市販のキャットフードやフェレットフードをメインとして、魚類や甲殻類、貝類といった魚介類もバランス良く与えるようにしましょう。体重管理をしながら、エサのバランスを調節することが大切です。

世話のポイントは?

 カワウソを飼育する上で、どんなポイントを押さえておくべきなのでしょうか?病気やストレスを予防するためにも、次の3点を把握しておきましょう。

■衛生管理をしっかり行う

 カワウソはきれい好きな動物です。ケージやエサ入れ、トイレ、水遊びの容器など、いずれも清潔にしておき、ストレスにならないようにしましょう。

■温度管理を行う

 カワウソは暖かい地域の動物であるため、寒さに弱いです。秋冬は特に温度管理に気を付け、ペット用ヒーターなども活用しながら暖かい環境を作ってあげましょう。

■毎日十分に遊んであげる

 活動的で、水場やおもちゃで遊ぶことが大好きなカワウソ。飼い主に遊んでもらえることも大好きですから、十分にスキンシップをとって、ストレスを溜め込まないようにしてあげましょう。寂しさを感じないよう、多頭飼いもおすすめです。

注意点は?

 カワウソはストレスに弱い動物でもあるため、飼育していく中で注意すべき点があります。

■ストレスで食欲不振になる

 カワウソは運動不足や寂しさ、衛生面などからストレスを受けやすい生き物です。ストレスは食欲不振を引き起こすこともあるため、特に注意しましょう。

■エサの寄生虫に注意

 カワウソは、生の魚介類も食べます。貝類や生魚などは、そのまま与えると寄生虫がいる可能性もあるため、一度冷凍するなどしてから与えるようにしましょう。

■動物病院を探しておく

 現在、カワウソを診察できる動物病院は非常に少ないです。いざ病気となったときに探すのではなく、頼れる動物病院を事前に探しておくようにしましょう。購入時に専門のペットショップに相談すると、アドバイスがもらえるかもしれません。

飼育環境を整えてから迎えることが大切

 カワウソをペットとして迎えるにあたって、知っておきたいポイントをご紹介してきました。まだ飼育している人が少ない動物ということもあり、知識をしっかり身に付け、いざというときに頼れる動物病院も探しておくようにする必要があります。

 どんな動物でも、中途半端な用意や気持ちで飼うのではなく、家族として迎えたら責任を持って育てることが大切です。ペットとのコミュニケーションの時間や金銭的な余裕も確保しつつ、大切に育てていきましょう。

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