犬のフケが増える原因は病気かストレス?対処法も解説
では、犬のフケにはどのように対処したらいいのでしょうか。また、子犬や毛足の長い犬の飼い主であれば、事前に予防方法も知っておきたいところです。
この記事では、犬のフケが増える原因と、原因として考えられる病気のほか、フケの対処法と予防方法について解説します。
監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院開設、院長となる。
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。
目次
犬のフケは皮膚のターンオーバーによって生じる
しかし、犬の毛に大量のフケが発生したり、大きなフケが毛に付着したりする場合は、注意が必要といえます。
大量のフケは、何らかの原因でターンオーバーが早まっていることを示すもの。本来、皮脂腺から分泌される皮脂は皮膚の保湿・保護のために必要ですが、皮脂に反応して皮膚炎を起こし、大量のフケの原因になることもあるのです。また、子犬や中型犬、長毛犬は、フケが出やすい傾向があります。
犬のフケの要因
病気
皮膚の乾燥
食事
例えば、犬自身が体内で作り出せない「オメガ3」や「オメガ6」といった必須脂肪酸が不足すると、皮膚の健康が損なわれ、フケが発生しやすくなります。
皮膚に合わないシャンプーやスキンケア
寄生虫
ストレス
犬の大量のフケの原因となる病気の種類
ここでは、犬の大量のフケの原因として考えられる病気を紹介します。
アレルギー性皮膚炎
アレルギー症状が出ると、皮膚が赤くなり、強いかゆみとそれを掻くことによりたくさんのフケが発生するので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の犬は生まれつき皮膚のバリア機能が弱く、外的な刺激に対し過敏に反応する体質なので、根本的に治癒することはありません。食事の改善やステロイドなどの薬物での治療が必要です。
細菌性皮膚炎(膿皮症)
甲状腺機能低下症
この病気は皮膚の状態に影響を与え、脱毛や抜け毛のほか、フケの増加が見られることもあります。7歳以降の犬に発症傾向があるので注意が必要です。
脂漏症
この状態は、遺伝的な要因のほか、寄生虫の感染や皮膚炎などが遠因となって発生します。脂漏症の治療には、薬用シャンプーと保湿材が用いられます。
犬のフケの対処法
病院で相談して病気の可能性を探ってもらう
例えば、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの皮膚病がフケの原因であれば、アレルゲンの特定から始める必要があります。動物病院では、犬のフケの原因を特定し、適切な治療を提案してくれるでしょう。
適切なシャンプー選びと肌の保湿をする
また、犬の肌の保湿ケアも忘れずに行いましょう。部屋の湿度を40〜60%程度に保ったり、保湿剤を使用したりすることで皮膚の乾燥を防ぎ、フケの発生を抑えることができます。
栄養バランスのとれた食事を与える
犬のフケの予防方法
適切なシャンプーを選ぶ
シャンプーは低刺激で、オートミールやアロエなどの保湿成分が配合されたものが理想的です。
定期的なブラッシングをする
また、ブラッシング時に皮膚の状態を確認することにより、早期に異常を発見できるメリットもあります。
保湿剤を使う
ただし、人間用の保湿剤では刺激が強い可能性があるため、基本的には犬用の製品を使用してください。
ストレスを減らす環境を作る
長く続く犬のフケの治療費に備えて、ペット保険の加入がおすすめ
原因のうち、アトピー性皮膚炎などの場合は根治することがないため、医療のために長い期間、一定額のお金がかかります。飼い始めてから経済的な理由で行き詰まることがないよう、あらかじめ必要な費用を考えておかなければなりません。
中でも、大きな費用がかかるのは医療費で、犬の高額な医療費負担に備えておすすめしたいのが、ペット保険です。ペット保険は、通院・入院・手術の3つが主な補償対象となり、健康診断や予防接種などの病気の予防に関わる行為や、避妊・去勢手術は補償対象外になりますが、ケガや病気の治療費について幅広く補償してくれます。
なお、ペット保険は保険会社やプランによって補償内容や保険料が大きく変わるため、大切なペットが十分な治療を受けられるよう、各保険会社それぞれのプランを比較検討し、ご自身とペットに合った保険を選びましょう。
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ペット保険 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。保険料はもちろん、ペットの種類別や精算方法別など、さまざまな視点でのランキングをご確認いただけますので、ぜひ保険会社選びの参考にしてください。
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監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主さまが選択できる診療を心掛けるようにしています。
●ガイア動物病院
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。