糖尿病対策の“糖質制限食”とは?

 香川といえば讃岐うどん。観光の目玉であり、県民のソウルフードでもある。しかし、このうどん文化が県民の健康を害する一因になっているとして、香川県が対策に乗り出したという。対象はズバリ、糖尿病。事実、厚生労働省(平成21年地域保健医療基礎統計)によると、同県は糖尿病で医療機関を利用する割合が、平成20年は全国一高いのである。同県健康福祉部は、うどんと一緒に野菜を食べるよう指導を始めた。

 その糖尿病だが、ヒトが糖尿病になるメカニズムをご存じだろうか? キーワードは、糖質(炭水化物から食物繊維を抜いたもの)だ。うどんの原料である小麦は、糖質を多く含む。糖質を摂取すると血糖値がグッと上がるが、それはインスリンというホルモンの頑張りによって引き下げられる。しかし、糖質の多い食生活を長期間続けるうちにインスリンの能力が落ちるなどすると、体内の糖分を処理しきれなくなる。これが糖尿病であり、多くの場合は肥満もセットでやってくる。

 そこで考えられたのが、食事での糖質摂取を制限するという「糖質制限食」だ。今年5月には、日本糖尿病学会も糖質制限食を治療の選択肢の一つとして認めた。沖縄・那覇市のクリニックで糖質制限を指導し、『一生太らない「噛むだけ」ダイエット』の著書がある渡辺信幸医師は、次のように言う。

 「私のいる沖縄県でも、うどんによく似た沖縄ソバが好んで食べられており、肥満や糖尿病が多いという点も香川県と同じです。ただし、糖質を多く含む食品は、ご飯・パン・麺類などの主食ですから、うどんだけが悪者ではありません。主食を多く食べ、しかも早食いをした結果、肥満や糖尿病を増やしているのが現代日本人なのです。今回、香川県はうどんと一緒に野菜の摂取をすすめているようですが、糖質を減らすことのほうが先決です」

 糖質制限食は、ダイエットも期待できるとか。体型がちょっとヤバめの方、まずはトライしてみてはいかが?


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