猫のフケの原因は?考えられる病気と対処法を解説
本記事では、獣医師監修のもと、猫の過剰なフケの原因や対処法について、詳しく解説します。
監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院開設、院長となる。
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。
目次
猫のフケとは?
通常、猫が毛づくろいをすることで抜け毛などと共にフケも取り除かれるため、あまり目立つことはありません。
猫のフケの原因
皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、特定の食材などがアレルゲン(アレルギー症状の原因物質)となり、猫の体に備わった免疫機構が過剰に反応して生じる皮膚炎です。
・感染性皮膚炎
感染性皮膚炎は、ツメダニやヒゼンダニといった寄生虫や真菌(カビ)、細菌などが原因で起こる皮膚炎です。ヒゼンダニによる皮膚炎は、疥癬(かいせん)とも呼ばれます。真菌による皮膚炎には、マラセチア性皮膚炎や皮膚糸状菌症などがあります。
・アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎(過敏性皮膚炎)は、食物アレルギーや寄生虫、カビの感染以外の原因で起こる皮膚炎です。花粉やハウスダストなどに過敏反応し起こることが多く、遺伝的な要因もあると考えられています。
毛づくろい不足
毛づくろいが不足する理由としては、関節痛や肥満で毛づくろいが困難になるケースや、歯周病や口内炎などによる口の痛み・不快感で毛づくろいを避けるケース、加齢による体力低下で毛づくろいをしなくなるケースなどがあります。
皮膚の乾燥
また、高齢の猫は皮膚の水分や油分が減少することによって、皮膚が乾燥しやすくなります。
誤ったお手入れ
また、硬すぎるブラシを使ったり、ゴシゴシとこするようにブラッシングをしたりすると、その刺激がフケの原因となることがあります。
ストレス
また、ストレスにさらされた心を落ち着かせようと、リラックス効果がある毛づくろいを過剰に行って皮膚炎につながり、フケがたくさん出てしまうこともあります。
栄養不足や脱水
また猫が脱水状態のときは、皮膚が水分不足となり、フケが生じやすくなります。
猫にフケがあるときの対処法
ここでは、猫にフケがあるときの主な対処法をご紹介しましょう。
病院で原因を特定する
シャンプーを使って洗う
ブラッシングを行う
猫の毛の長さや質に合わせたブラシを選び、優しく丁寧にブラッシングすることが大切です。
部屋を加湿する
適切なフードを選ぶ
また、特定の食材がアレルギー性皮膚炎を引き起こしているケースもあります。獣医師に相談した上で、猫の年齢や健康状態、体質に合った適切なフードを与えてください。十分に水分補給できるよう、猫の好む給水器を用意することも大切です。
猫のフケが多いときは、すみやかに動物病院の受診を
また、検診で大きな病気が見つかった場合に備えて、ペット保険の加入を検討してみることもおすすめします。
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監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主さまが選択できる診療を心掛けるようにしています。
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※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。