猫の目やにの原因は?対処法と目薬をさす手順を解説
本記事では、獣医師監修のもと、猫の異常な目やにの見分け方や、目やにができる主な原因、目やにの対処法と目薬をさすときの手順について解説します。

監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院開設、院長となる。
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。
目次
猫の目やにとは?
ですから、猫に少量の目やにがついているだけなら、特に問題はありません。ただし、大量の目やにがついているときは、病気やケガの可能性もあります。
異常な目やにの見分け方は?
一方、目やにが黄色や緑色をしていたり、ネバついていたり、大量に出ているようであれば、目の炎症や病気などの問題がある可能性が高いでしょう。
なお、異常な目やにがある場合には、目を頻繁にこする、まばたきが多くなる、目が充血する、瞳の色が変わるといった行動・症状が同時に現れることもあります。
猫の目やにが増える原因
ここでは、猫の目やにが増える代表的な原因について解説します。
猫風邪
主な症状として、目やにの増加以外に、くしゃみ、鼻水、発熱などが現れます。特に、子猫は免疫システムが未熟なため猫風邪にかかりやすく、重症化のリスクも高いので注意が必要です。
眼病
猫に眼病の症状が見られたときには、すぐに動物病院を受診しましょう。猫に起こりやすい眼病としては、下記のようなものがあります。
・結膜炎
結膜炎は、猫のまぶたの裏側から白目の表面までを覆う膜(結膜)が、炎症を起こしたものです。白目の部分が赤く充血したり、まぶたが腫れたりするほか、かゆみや痛みから猫が自分で目をこすったりします 。
・角膜炎
角膜炎は、猫の目の表面を覆う角膜が炎症を起こしたものです。目を痛がるそぶりを見せたり、目をしょぼしょぼさせたりします。
・ブドウ膜炎
ブドウ膜炎は、猫の目の内部にあるブドウ膜が炎症が起こしたものです。白目が充血したり、目の表面が白っぽく見えたり、目をしょぼしょぼさせる行動が見られたりするほか、重度の場合は失明のおそれもあります。
・眼瞼内反
眼瞼内反(がんけんないはん)は、まぶたが内側に巻き込まれてしまうものです。まぶたの毛が目を刺激して涙目になったり、目を開けづらそうにしたりする様子が見られます。
鼻炎
アレルギー症状
流涙症
目の傷
猫に目やにがあるときの対処法
ふやかしてから拭き取る
エリザベスカラーをつける
エリザベスカラーはさまざまな場面で役立つので、猫に合ったサイズ・素材のものを用意しておくことをおすすめします。
猫に目薬をさすときの手順
1. 目薬を人肌に温める
2. バスタオルなどで包んで猫を固定する
3. 背後に回り、目薬が見えない位置からさす
投与後は、猫の目を優しく閉じて薬液を広げ、褒めてなでるなどして落ち着かせましょう。また、猫が目をこすらないよう、しばらく様子を見守ることも大切です。
猫の目やにが多いときは、目やにの色や量、状態の確認を
単なる目やにと思って放置していると、失明などにつながるケースもあるので注意が必要です。なお、万が一大きな病気が潜んでいた場合に備えて、ペット保険の加入を検討してみることもおすすめします。
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監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主さまが選択できる診療を心掛けるようにしています。
●ガイア動物病院(外部リンク)
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。