<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>胸の痛みと背骨の深い関係

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耳慣れない疾患『ストレートバック症候群』とは?

 どこの病院に行っても病の原因が分からず、出口の見えない状態になってしまった場合、私達は何科を受診するべきだろうか。今回のORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)のコラボ企画“おさらいニュース”では、いくつもの病院や診療科を受診しても解決しない、原因不明の胸の痛みを抱えた男性の症例を紹介する。

 7年前から胸に痛みを感じている男性Tさん(21歳)は、整形外科や循環器内科、皮膚科など10以上もの病院を回るも原因はわからず、症状は次第に悪化。最近では主に右胸と左胸の下の部分に重く鈍い痛みが毎日3回は起こるようになり、ついに日常生活もままならならなくなって仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれていた。

 そこで、同番組に相談を寄せたTさんは、総合診療科の徳田安春先生(総合病院 水戸協同病院 総合診療科教授)の診察を受けることに。問診やエコー検査、放射線科でのレントゲン撮影もなされた結果、Tさんの脊椎(せきつい)は、本来ゆるいカーブを描いていなければならないところ、まっすぐ一直線に伸びていることが判明し、『ストレートバック症候群』と診断された。

 あまり耳慣れない疾患『ストレートバック症候群』とは、いったいどのような病気なのか。健康な人の場合、背骨は緩やかなS字カーブを描いている。しかし、同症候群の人の背骨は生まれつきほぼまっすぐのため、成長とともに背骨につながる肋骨も変形していき、胸の筋肉や神経とのバランスが崩れることで、さまざまな痛みを引き起こしてしまうのだ。

 発症原因は、なんと受精後2〜3週間の受精卵の段階までさかのぼり、中胚葉(ちゅうはいよう)という細胞にみられるごく軽度の異変と考えられ、さらに中胚葉から発達する心臓にも影響がでる場合もあることから、患者に共通する特徴として心臓の疾患『僧房弁逸脱症(そうぼうべんいつだつしょう)』を併発していることが多いと言われている。実際Tさんの心臓にも、軽度の僧房弁の異常が確認された。

 通常なら、骨の成長が落ち着く20歳前後には、自然に痛みは消えていくものだというが、Tさんのように、原因がなかなか判明しないことで不安やストレスを抱え、胸の痛みを長引かせてしまうケースも多いようだ。先生によると「出来るだけ気にしないのが最良の方法」ということだった。

 今回の疾患の特定については、病気や臓器にとらわれず、全ての診療科に関する幅広い知識を持ち、さまざまな病の可能性を探る総合診療科医だからこその診断といえるだろう。長患いの改善を目指してセカンドオピニオンを考えたとき、1つの選択肢として覚えておきたい。

「みんなの家庭の医学」番組HP


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