ネット証券のシェアを比較!おすすめの人気証券会社はどこ?
ネット証券のシェア比較
今回は、現在業界上位に位置するSBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券・auカブコム証券・GMOクリック証券の6つについて比較を行います。比較するポイントは、「口座開設数」と「営業収益」です。
口座開設数
証券会社名 | 口座数 |
SBIグループ | 1,1063万 |
楽天証券 | 924万 |
松井証券 | 149万 |
マネックス証券 | 225万 |
auカブコム証券 | 163万 |
GMOクリック証券 | 52万 |
これまでもネット証券会社でトップのシェア率を占めていたSBI証券、楽天証券。SBI証券は2023年9月30日より、楽天証券は2023年10月1日より取引手数料無料化を導入。これをきっかけにさらにシェアを伸ばしています。
営業収益
■各社の営業収益【2024年3月期第2四半期決算短信(2023年4月1日〜2023年9月30日)】
本年度 |
昨年度同時期 |
昨対比 |
|
SBIグループ(SBI証券、SBIネオモバイル、SBIネオトレード、FOLIOを含む) |
574,825 |
448,155 |
128% |
楽天証券 |
59,690 |
47,428 |
126% |
松井証券 |
19,086 |
14,920 |
128% |
マネックス証券 |
44,886 |
39,024 |
115% |
auカブコム証券 |
11,394 |
10,033 |
114% |
営業収益に関しては、ほぼ全てのネット証券で増収しており、ネット証券の勢いがうかがえます。
各社の営業収益を見ると概ね口座開設数のシェア率と連動しています。SBIグループ(SBI証券、SBIネオグループ、FOLIO含む)が圧倒的なトップを誇り、それに楽天証券が続きます。さらにその後にマネックス証券、松井証券、auカブコム証券が続いています。
ネット証券各社の特徴
SBI証券
手数料無料条件が適用されない場合も、業界最安値水準の手数料の安さです。「スタンダードプラン」であれば、1注文の約定代金5万円まで手数料は55円(手数料はすべて税込表示)、10万円までは手数料99円です。1日の約定代金の合計で手数料を支払う「アクティブプラン」であれば、1日の約定代金100万円までは手数料0円です。少額取引が多い初心者にとってはありがたい手数料の安さですし、以降の手数料も業界の中では非常に安い水準です。
そして、SBI証券の最大の魅力が、投資チャネルの広さです。国内株式は勿論、海外株や投信や債券、FXなど様々な投資チャネルが用意されており、その利便性が圧倒的なシェアを支えている要因と言えるでしょう。また、トレーディングツールの「HYPER SBI 2」や豊富なマーケット情報などを提供しており、初心者へのサポートも充実しているといえます。
楽天証券
また、楽天証券のもう一つの魅力は、取引ツールの「MARKET SPEED II」と「iSPEED」です。国内株式・米国株式・為替や海外先物など、様々な商品取引を、リアルタイムかつ豊富な情報でサポートしてくれます。
マネックス証券
外国株の取り扱いも豊富で、米国株・中国株合わせて6000銘柄超に投資が可能であり、取引手数料も比較的安く抑えられているのも嬉しいところです。
日本株銘柄分析ツールとして「マネックス銘柄スカウター」が無料で利用できます。PCだけでなくスマホ対応もしているので、いつでもどこでも気軽に分析ツールを活用することができます。また、「マネックストレーダーシリーズ」は株式取引、先物・オプション取引に対応するリアルタイム・トレーディング・ツールで、本格的なトレーディングに便利なツールといえるでしょう。
松井証券
GMOクリック証券
auカブコム証券
さらに、「デイトレード信用取引」や、「kabuステーション(R)API」「信用ロボアド」経由での取引、大口優遇プランを利用するといった場合、信用取引の手数料が無料になります。
また、リスク管理追求型の自動売買システムの特許を取得しており、万一のリスクを回避するためのツールもあります。そのほか、MUFG各社のレポートなど、最新のマーケット情報をいつでも無料で利用することができるのも嬉しいサービスです。
【まとめ】シェア率の高さや証券会社の特徴を知って、自分に合ったネット証券を選ぼう
監修者 市川雄一郎
生活者目線の自由なトークが持ち味。物腰やわらかで明快な講義は、全国に多数のファンがいる。グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP(R)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。1969年生まれ。グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、金融機関の職員や顧客に対する講義や講演も行う。「日本経済新聞」「日経ヴェリタス」「朝日新聞」「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などへの原稿執筆・コメント提供のほか、ラジオ日経などのメディア出演も多数。主な著書に『投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え』(日本経済新聞出版)がある。
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