運転する人は必ず入っておきたい任意保険とは

 自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)とは異なり、任意保険は強制加入ではないことから、「少しでも保険料を安くしたい」と思い、加入を迷っている方もいるでしょう。 任意保険は、加入年数と事故状況によって保険料が変わります。初めて加入する場合は、6等級もしくは7等級からのスタートとなるため、割引率が低く、高額の保険料を負担する必要があります。

 しかし、万が一事故を起こした場合や巻き込まれた場合のことを考えると、任意保険にはやはり入っておくのが安心です。ここでは、任意保険に加入することによって得られるメリットについてご紹介します。

任意保険の補償内容とは?

 任意保険とは、任意で加入することができる、保険会社が販売している自動車保険のことをいいます。一般的に任意の自動車保険は、以下で紹介している各種保険を組み合わせた、保険商品として販売されています。

・対人賠償保険

事故を起こして、相手にケガなどを負わせてしまった場合の補償を受けることができます。これは、自賠責保険と同じ内容ですが、任意保険に加入することで、自賠責保険だけでは支払えない高額の賠償金にも対応できるようになります。

・対物賠償保険

事故を起こして、相手の車や他人の家などに損害を与えてしまった場合の補償を受けることができます。

・無保険車傷害保険

相手に過失がある事故に遭ったとき、相手が任意保険に加入していない場合や、加入していても補償内容が不十分な場合に補填してくれます。

 
 このほか、運転者や同乗者のケガなどを予め決められた金額で補償してくれる「搭乗者傷害保険」や、実際の治療費や精神的なダメージによる損害額などが支払われる「人身障害保険」、事故による車両の修理代が補償される「車両保険」などがあります。また、特約をつけることで、さまざまな補償を受けることができます。

 このように任意保険は、自分の希望する内容を細かく設定することで保険料を抑えつつ、必要に応じて希望の補償内容を組み合わせて契約することができるのです。

任意保険と自賠責保険の違い

 任意保険と自賠責保険は何が違うのでしょうか?

 自賠責保険は、正確には「自動車損害賠償責任保険」といい、事故を起こして相手に傷害や後遺障害を与えたり、死亡させてしまったりしたときに、賠償金を支払うための保険です。補償の対象は任意保険と同様ですが、補償額については、賠責保険と任意保険に大きな差があります。

 自賠責保険は、被害者一人あたりの支払い限度額が以下のように決められています。
 上記の限度額の範囲で、実際にかかった治療費や、被害者に被扶養者がいるかどうかなどによって、実際に支払われる賠償額が決定します。

 一方の任意保険は、この範囲に収まらない高額な賠償金を求められた場合に、その差額を補填して相手に補償することができます。限度額は、加入した保険の内容によって異なります。

 自賠責保険は、相手の車や家などに与えてしまった物的損害や、自分の体に受けた損害は対象外です。一方、任意保険は、このような自賠責保険でカバーできない内容についても補償を受けられます。

 また、自賠責保険は「強制保険」とも呼ばれ、車を購入した際や、車検を行った際に自動的に加入することになります。任意保険は、入るかどうかは本人次第です。

 よほどのことがない限り、自賠責保険に加入していない車を運転することはないと思われますが、車検切れの自動車は自賠責の保険期間が切れている可能性があります(自賠責の保険期間は車検期間+1ヵ月)。ですから、車検切れの自動車を運転した場合、無車検運行(道路運送車両法違反)と無保険運行(自動車損害賠償保障法違反)となり、免許停止や罰金などの罰則を受けることになります。一方、任意保険への加入は任意であるため、当然、罰則はありません。

事故を起こした場合の賠償額は?

 実際に事故を起こしてしまったら、どのくらいの賠償金を請求されてしまうのでしょうか。

 賠償金は、「実際にかかった治療費」「事故によって働けなくなった場合の逸失利益」「慰謝料」「車などの修理費」の4つの合計で金額が決められます。また、金額の算出根拠として、「自賠責基準」「任意保険基準」「裁判基準」の3つの基準があります。

 自賠責基準と裁判基準の賠償金では、数倍もの金額差が出ることもあります。相手が裁判を起こして賠償金を請求してきた場合、自賠責保険だけでは到底カバーできない額になることもあります。

 数億円の賠償額となるケースとして多いのが、逸失利益の多い若年者や高額所得者が被害者である場合です。実例としては、開業医の死亡事故で5億円以上の賠償額となったケースなどもあります。これは、過失相殺前の金額ですが、自賠責保険では到底まかなえません。

 また、対物事故については、乗用車が対向車線に進入して大型トラックと衝突し、そのトラックが店舗に飛び込んだ裁判で、高額な衣類を積んだトラックの事故によって商品の損失があったとして運送会社が訴えられた裁判で、1億3,450万円の損害額と認定された例があります。対物事故は自賠責保険の適用外ですから、任意保険に入っていない場合は自費で1億円以上を支払う可能性があるのです。

任意保険の必要性と探し方

 任意保険に加入することで、自賠責保険では対応できない高額な請求や、車両の修理費、相手が無保険だった場合の治療費などをまかなうことができます。車に乗っている以上、事故はいつ起きてもおかしくありません。万が一のために、しっかり備えておくことが大切です。

自動車保険を比較する

必要な情報を入力して金額を出す「見積もり」は、契約前に欠かせないものすが、実は個別と一括で大きな違いが。自分に合う形で申し込んでください。

→ 自動車保険の一括見積もりはこちら

→ パターンで比較!個別見積もりのとり方

→ ユーザーが比較の際に重視した項目

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

CS編集部 Facebook オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について