車両保険は必要?加入を検討するポイントについて解説
今回は、車両保険の補償の範囲や必要性のほか、加入を検討するポイントなどについて解説します。
車両保険は自分の車を補償する任意保険
車両保険の保険料は高めとされており、「事故相手から賠償されるから、自分で車両保険に加入しなくてもいいのでは?」と考えるかもしれません。しかし、事故の際に自分にも過失が認められれば、相手から補償されるのは相手の過失分までのため、自己負担が必要になる可能性があります。また、必ずしも事故に相手がいるとは限らず、自損事故や当て逃げなどで相手がいなかったり、判明しなかったりする場合もあるでしょう。その場合の修理費はもちろん自己負担になります。
車両保険は、相手のある事故だけでなく、単独で起こした自損事故、相手がわからない落書きやいたずらの被害、盗難、自然災害などの損害でも、保険金が支払われる点が特徴です
車両保険の加入率
また、これは営業車なども含んだ数字であり、車種別だと下記のようになります。車を所有する約半数の人が車両保険に加入しているようです。
車種 | 加入率 |
自家用普通乗用車 | 63.2% |
自家用普通小型乗用車 | 52.6% |
軽四輪乗用車 | 48.8% |
車両保険の補償の範囲
2つの補償範囲の違いをまとめました。
補償内容 | 一般車両型 | エコノミー型 |
車やバイクとの事故 | 〇 | 〇 |
飛来物・落下物との接触、窓ガラスへの損害 | 〇 | 〇 |
盗難 | 〇 | 〇 |
いたずら・落書き | 〇 | 〇 |
火災・爆発 | 〇 | 〇 |
台風・洪水・竜巻・高潮 | 〇 | 〇 |
雹(ひょう)・霰(あられ) | 〇 | 〇 |
自損事故 | 〇 | × |
自転車との接触 | 〇 | × |
当て逃げ | 〇 | × |
転覆・墜落 | 〇 | × |
地震・噴火・津波 | × | × |
地震や噴火、津波の被害についてはどちらでも補償を受けられませんが、そういった場合にも一時金が受け取れる特約を用意している保険会社もあります。
車両保険の必要性を考えるポイント
新車または高級車に乗っている
車の価値は10年程度でなくなるとされているため、中古車や長く乗っている車は時価総額が低く、保険金もあまり期待できません。車両保険を使用しても十分な補償がされない可能性があり、加入の必要性は高くないでしょう。
ローン残高がある
また、ローンを返済している最中に事故で車の修理が必要になった場合、ローン返済と修理費用が同時に発生し、家計の負担になるかもしれません。そういった場合も、車両保険の保険金が役立ちます。
初心者、または運転に自信がない
同様に、運転技術に自信がないという人も、車両保険への加入をおすすめします。
修理費を自分で賄える
車両保険の保険料は、ほかの任意保険と比べて比較的高く、使用すると等級が下がって翌年以降の保険料はますます高くなります。使わなくても問題ないという場合は、あえて加入の必要はありません。
車にあまり乗らない
車両保険の保険料を抑えるには?
エコノミー型を選ぶ
免責金額を高く設定する
ただし、免責金額は、何回事故を起こしても一定の「定額方式」と、事故の回数によって免責金額が増える「増額方式」があるため、注意が必要です。
複数の保険会社を比較する
車両保険の必要性を見極めよう
しかし、車の所有者の半数程度は加入している保険であり、特に新車や高級車に乗っている人、運転に自信のない人などは、加入しておくと安心できる保険でしょう。車両保険の保険料は高めとされていますが、低く抑える方法もあります。複数の保険会社を比較検討して、自分に合った保険を見つけてください。
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