2014年08月23日 10時00分

その投資法、犯罪行為かも!? 初心者が陥りがちな“投資NG行為”

「不公正取引」に該当した場合、重い罰則が科せられる。「知らなかった!」ではすまされない。 (C)oricon ME inc. [拡大する]

「不公正取引」に該当した場合、重い罰則が科せられる。「知らなかった!」ではすまされない。 (C)oricon ME inc.

 投資初心者にとって、銘柄選びの際に、優良な情報を得られるツールとしてテレビや新聞を活用したり、よく耳にする銘柄を「これなら安心」と思い込むといった行動は、ごく自然なこと。しかし、そこには知識や経験が乏しいがゆえに陥りがちな落とし穴がいくつも存在する。そこで今回は、30年以上の投資歴を持ち、株主優待で生計を立てている“桐谷さん”こと桐谷広人氏が、投資初心者に向けた“NG行為”を解説。「知らなかった!」ではすまされない違法行為もあるので、しっかり確認しておこう。

NG行為(1)根拠のない噂話や情報に惑わされる

 常にいろいろな情報が飛び交っている投資の世界。自分で裏付けがとれる情報もあるが、一方で「出所不明の噂話や、過剰に持てはやされている銘柄には注意」と桐谷氏。大げさに騒がれすぎているのではないかと、一歩引いた冷静な目で分析するできる投資家を目指そう。また、故意に噂を流すことは「風説の流布」という犯罪行為になる。

NG行為(2)雑誌や新聞の“推奨銘柄”を鵜呑みにする

 「新聞や雑誌で紹介されている情報は“古い”と心得よ」と説く桐谷氏。メディアでおすすめ銘柄や企業に関連するニュースが紹介されると、株価はすぐに上下する傾向にあるため、取引前にはしっかり最新情報をチェックして、最終的な売買取引は自己判断で決めよう。

NG行為(3)「株主優待=絶対安心」と思い込む

 株主優待は株価下落に強いなどメリットが多い。しかし、企業の中には「東証2部から1部へ昇格したい」、または「株主数不足による上場廃止を免れたい」と一時的に優待を付けて株主を集めるケースもあり、達成した途端に優待を廃止・改悪することがあるそうだ。桐谷氏は「初めのうちは見極めが難しい」と言い切るが、たくさん見ていくと分かるようになるとか。敏腕投資家は一日にしてならず、である。

NG行為(4)手持ち資金ギリギリまで投資する

 相場状況が良いときは、どんどん株を買いたくなるもの。ただし“暴落は忘れた頃にやってくる”というのが常で、桐谷氏も「いつ何が起こるか分からない」と警戒心を持っている。暴落に備えて、あらかじめ投資可能金額を決めておき、現金は手元に残しておくのが鉄則。

NG行為(5)インサイダー取引をする

 投資を始めると、いかに“情報”が大事なのかということを知る。しかし、取引先の新製品情報や内部関係者しか知らない情報を発表前に知っていて、その会社の銘柄を買うことを「インサイダー取引」といい、犯罪行為にあたる。本人だけでなく、家族や取引先、知人などもインサイダー取引の対象に含まれ、重い刑事罰が科される。

 ほかにも他人名義や架空名義の口座での取引や空売り規制、相場に対して人為的な作為を加えて他の投資家をだます「相場操縦的行為」なども禁止行為や法律違反にあたる。ネット証券のサポートサービスを利用しながら、投資に関する法律の知識を身に付けよう。

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