楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースの違いは?選び方も徹底解説

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースの違いは?選び方も徹底解説

昨今、一部の証券会社で導入されているサービスの1つとして、ポイントを使って投資ができるサービスが挙げられます。楽天証券でも例にもれず、ポイントを使った投資が可能です。

ただし、楽天証券の場合「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」が設けられており、具体的な内容はまったく異なります。この記事では、両者の違いを特徴やメリット・デメリットの面から詳しく解説するので、選ぶときに役立ててください。

mokuji目次

  1. 楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースそれぞれの違い
  2. 楽天証券ポイントコースの特徴
  3. 楽天証券ポイントコースのメリット
    1. 投資信託のポイント購入時に利用上限がない
    2. 楽天証券ポイントはJALマイルに交換できる
  4. 楽天証券ポイントコースのデメリット
    1. SPUの対象外
    2. ポイントの使い道が限られている
  5. 楽天ポイントコースの特徴
  6. 楽天ポイントコースのメリット
    1. 他の楽天サービスでもポイント利用できる
    2. SPU対象でポイント還元率が上がる
    3. 投資信託以外の取引ができる
  7. 楽天ポイントコースのデメリット
    1. 投資信託の購入時は利用できるポイントに上限がある
    2. ポイントの有効期限が短い
  8. 楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースどちらを選べばいい?
    1. 投資信託メインなら「楽天証券ポイントコース」がおすすめ
    2. 使い勝手の良さなら「楽天ポイントコース」がおすすめ
  9. ポイントコースは変更も可能
    1. 楽天証券のポイントコースの設定を変更する方法
    2. ポイントコースを変更せずポイント交換も可能
  10. 自分に合ったポイントコースでお得に投資しよう

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースそれぞれの違い

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースの違いを表にまとめました。

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースそれぞれの違い

楽天証券ポイントコース 楽天ポイントコース
ポイント投資の対象商品 投資信託のみ 投資信託
国内株式(現物)
米国株式(現物・円貨)
バイナリーオプション
ポイント投資の利用上限 なし あり
ポイント発行元 楽天証券 楽天グループ
貯まるポイント 楽天証券ポイント 楽天ポイント
ポイント利用先 日本航空 他の楽天グループサービス
ポイントの交換先 日本航空(JMBマイル) 全日本空輸(ANAマイル)
日本航空(JMBマイル)
マリオット・インターナショナル(MARIOTT BONVOY)
楽天Edy
アコーホテルズ(ALL ? Accor Live Limitless) など
※その他、楽天ポイント加盟店での商品・サービスの購入にも利用可能
SPU 対象
※投資信託・米国株式(現物・円貨)がSPUの判定対象の商品
対象外
ポイントの有効期限 最長2年間
※毎年4月から翌年3月末までに獲得されたポイントは、翌々年の3月末で失効
ポイントが付与された月の翌年同月の前月末日(ただし、期限までに新たに通常ポイントを獲得すれば有効期限が切れることはない)
※期間限定ポイントの場合、別途設定されている有効期限による
なお、SPU(スーパーポイントアップ)とは、楽天モバイルや楽天カード、楽天トラベルなど楽天グループのサービスを併用して使うことで、楽天市場でのポイント付与率がアップするプログラムのことです。

楽天証券ポイントコースの特徴

楽天証券ポイントコースの特徴

楽天証券ポイントコースとは、楽天証券の取引やキャンペーンで獲得したポイントを楽天証券口座に貯めるコースのことです。楽天ポイントコースとは異なり、楽天ポイントが貯まるわけではない点に注意してください

ただし、貯めた楽天証券ポイントを手動で楽天ポイントに交換することはできます。具体的には、以下の方法で楽天証券ポイントを獲得することが可能です。

超割ポイントプログラム

国内株式手数料コースを超割コースにすることで、取引手数料の1%がポイントバックされる

投資信託資産形成ポイント還元サービス

毎月末日時点での投資信託残高に応じてポイントが付与される

ご家族・お友達紹介プログラム

家族・友人が紹介プログラムより口座を開設し、所定の取引をした場合は、紹介者および家族・友人それぞれにポイントが付与される

各種キャンペーン

その他、取引やサービスの利用に応じてキャンペーンを実施している

楽天証券ポイントコースのメリット

楽天証券ポイントコースのメリット

楽天証券ポイントコースのメリットとして、以下の2点が挙げられます。

投資信託のポイント購入時に利用上限がない
楽天証券ポイントはJALマイルに交換できる

それぞれについて、解説します。

投資信託のポイント購入時に利用上限がない

1つ目のメリットは「投資信託のポイント購入時に利用上限がない」ことです。楽天証券ポイントコースでポイント購入できる金融商品は投資信託のみです。

ただし、購入にあたって利用できるポイント数に上限はありません。楽天ポイントコースでは利用できるポイント数に上限があるため、この点は大きな違いと言えます

楽天証券ポイントはJALマイルに交換できる

2つ目のメリットは「楽天証券ポイントはJALマイルに交換できる」ことです。楽天証券ポイントは、JAL(日本航空)マイルに35:10の割合で交換できます

なお、JALマイルに交換するためには事前にJALマイレージバンクの日本地区会員(入会金・年会費無料)にならなくてはいけません。手続きは日本航空のWebサイトから行いましょう。

つまり、楽天証券ポイントが700ポイントあった場合、JALマイルに交換すると200マイルになると考えましょう。

楽天証券ポイントコースのデメリット

楽天証券ポイントコースのデメリット

楽天証券ポイントコースは便利な一方で、以下のデメリットが挙げられます。

SPUの対象外
ポイントの使い道が限られている

それぞれについて、解説します。

SPUの対象外

1つ目のデメリットは「SPUの対象外」であることです。楽天証券ポイントコースを選択し、ポイント投資を行ったとしても、SPUの対象にはなりません。

つまり、楽天市場を利用する際のポイント還元率アップにはつながらないことに注意が必要です。楽天市場を利用する頻度が高く、できるだけポイント還元率を上げたいなら、楽天ポイントコースを選ぶのが無難と言えます

ポイントの使い道が限られている

2つ目のデメリットは「ポイントの使い道が限られている」ことです。楽天証券ポイントコースの場合、ポイント投資できるのは投資信託に限られています。

しかし、楽天ポイントコースであれば、投資信託だけでなく、国内株式(現物)や米国株式(現物・円貨)、バイナリーオプションなどより多様な金融商品への投資が可能です。投資信託以外の金融商品にもポイント投資をしてみたいと思うなら、楽天ポイントコースが適しています

楽天ポイントコースの特徴

楽天ポイントコースの特徴

楽天ポイントコースとは、楽天証券を利用することで楽天PointClubが発行する「楽天ポイント」が貯まるコースです。詳しくは後述しますが、楽天ポイントは使い道が広いことから、楽天証券利用者の9割以上がこちらのコースを選択しています

楽天ポイントコースのメリット

楽天ポイントコースのメリット

楽天ポイントコースのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

他の楽天サービスでもポイント利用できる
SPU対象でポイント還元率が上がる
投資信託以外の取引ができる

以降では、それぞれについて詳しく解説します。

他の楽天サービスでもポイント利用できる

1つ目のメリットは「他の楽天サービスでもポイント利用できる」です。楽天ポイントコースで貯まる楽天ポイントは、楽天モバイルや楽天ひかりなど楽天グループ内のサービスで利用できます

また、楽天グループ以外の加盟店でも商品・サービスの購入に楽天ポイントを使うことが可能です。加盟店の一例を紹介します。
ケンタッキーフライドチキン / ガスト / ファミリーマート / カルディコーヒーファーム / 西友 / 大丸・松坂屋 / 松屋 / エディオン / ビックカメラ

SPU対象でポイント還元率が上がる

2つ目のメリットは「SPU対象でポイント還元率が上がる」ことです。楽天証券ポイントコースとは異なり、楽天ポイントコースはSPUの対象となっています。そのため、楽天市場で買い物する際のポイント還元率をアップさせることが可能です。

投資信託以外の取引ができる

3つ目のメリットは「投資信託以外の取引ができる」ことです。前述したように、楽天証券ポイントコースでは、ポイント投資の対象商品が投資信託のみでした。

しかし、楽天ポイントコースであれば、投資信託に加え、国内株式(現物)・米国株式(円貨・現物)・バイナリーオプションの取引もできます。より広い選択肢から選んで投資したいと思う人には、楽天ポイントコースが向いているでしょう。

楽天ポイントコースのデメリット

楽天ポイントコースのデメリット

一見便利に思える楽天ポイントコースですが、一定のデメリットはあるため注意が必要です。具体的なデメリットとして以下の3つについて解説します。

投資信託の購入時は利用できるポイントに上限がある
ポイントの有効期限が短い

投資信託の購入時は利用できるポイントに上限がある

1つ目のデメリットは「投資信託の購入時は利用できるポイントに上限がある」ことです。楽天ポイントを使って投資信託を購入する場合、会員ランクに応じて以下のように利用できるポイントの上限が異なります。

ダイヤモンド会員以外

1注文:30,000ポイント
1ヶ月:100,000ポイント

ダイヤモンド会員

1注文:500,000ポイント
1ヶ月:500,000ポイント

さらに1ヶ月の利用上限に関しては、他の楽天グループでの利用分も含むことに注意が必要です。投資信託以外の金融商品を購入する予定がなく、1注文である程度まとまったポイントを使いたいなら、楽天証券ポイントコースも視野に入れましょう

ポイントの有効期限が短い

2つ目のデメリットは「ポイントの有効期限が短い」ことです。楽天証券ポイントの有効期限が最長2年に対し、楽天ポイントの有効期限は最長でも1年と短くなっています。

ただし、通常ポイントは有効期限内に新たなポイントを獲得することで延長されるため、あまり深刻に考える必要はありません。また、期間限定ポイントも楽天ポイントの加盟店で利用できる機会が多いため、この点に関してはさほどデメリットにならないでしょう。

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースどちらを選べばいい?

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースどちらを選べばいい?

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが良いかは人によっても異なります。

そこでここでは、楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースのどちらを選ぶべきか、おすすめな人の特徴を解説します。

投資信託メインなら「楽天証券ポイントコース」がおすすめ

以下の特徴に当てはまる人なら「楽天証券ポイントコース」がおすすめです。
・投資信託以外の金融商品に投資する予定は(現状)ない
・ポイント上限に関わらず投資したい
・飛行機に乗る機会が多く、JALのマイルを貯めている
・SPUの対象かどうかはこだわらない

使い勝手の良さなら「楽天ポイントコース」がおすすめ

一方、以下の特徴に当てはまるなら「楽天ポイントコース」がおすすめです。
・楽天市場を使って買い物する機会が多い
・楽天モバイル、楽天トラベルなど楽天グループの他のサービスを使う機会が多い
・SPUを使って効率的にポイントを貯めたい
・飛行機に乗る機会はあるが、ANAがメインである

ポイントコースは変更も可能

ポイントコースは変更も可能

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースはいつでも設定を変更することが可能です。ここでは、具体的にどのように変更するのかを解説します。

楽天証券のポイントコースの設定を変更する方法

ポイントコースの設定を変更するための手順は以下のとおりです。
1. 楽天証券にログインする
2. 「ポイント設定・SPU>楽天ポイントコース設定へ」と進む
3. 同意書が表示されるので確認し、楽天会員としてログインする
4. 注意事項を読み同意したら取引暗証番号を入力する
5. 変更が行われたことを確認する
変更手続きを行えば、変更後のコースが即座に適用されます。コースを戻したい場合は、同様に操作を行えば問題ありません。

ポイントコースを変更せずポイント交換も可能

楽天証券ポイントを楽天ポイントに手動で変更することも可能です。以下の流れで進めます。
1. 楽天PointClubにアクセスし「楽天ポイントに換える」をクリックする
2. 楽天会員ユーザID・パスワードを入力してログインする
3. 楽天ポイント口座番号を確認したら、楽天証券の「ポイント交換 ログイン」にアクセスする
4. 楽天証券のログインID、パスワードを入力してログインする
5. ログイン後、ログイン画面の「ポイント交換」ページから楽天証券ポイントから楽天ポイントへの「交換」ボタンを押す
6. 画面の案内に従って必要事項を入力し、問題がなければ「確認」を押す
なお、一度楽天証券ポイントから楽天ポイントに交換した場合、そのポイントは投資信託や国内株式の購入は使えません。

また、楽天証券の「ポイントコース設定」をあらかじめ「楽天ポイントコース」に設定しておけば、楽天証券ポイントから楽天ポイントへ自動で交換されます。

自分に合ったポイントコースでお得に投資しよう

楽天証券ポイントコースと楽天ポイントコースはどちらも一長一短であり、それぞれに合った人も異なります。

自分や家族のライフスタイルも踏まえ、どちらにすれば効率的にポイントを貯められるか考えてみましょう。実際に試してみて違うと思ったら、途中でコースを変えても構いません。

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