楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリットとは?注意点や対策を徹底解説!
この記事では、楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設するデメリットやメリットについて解説します。これから楽天証券でNISAを始める人などは、ぜひ参考にしてください。
目次
楽天証券と楽天銀行を同時開設と連携の基本
楽天証券と楽天銀行の連携とは
この連携の中心となるサービスが「マネーブリッジ」と呼ばれるもので、投資初心者から経験者まで幅広いユーザーにとって利便性を高める機能が提供されています。
マネーブリッジの仕組みとメリット
主な特徴として、自動入出金(スイープ)機能が挙げられます。
自動入出金機能を設定すると、楽天証券での取引で資金が不足しているときに、楽天銀行の預金残高から自動的に不足分が補填されます。また、証券口座の余剰資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動的に戻されるため、効率的な資金管理が可能です。
同時開設の流れと必要な手続き
2. 本人確認書類提出
3. 申し込み完了
4. 両口座開設後、マネーブリッジ設定
スマホで本人確認 | 書類アップロードで本人確認 | |
本人確認書類 | マイナンバーカード・運転免許証 | マイナンバーカード |
口座開設完了までの日数 | 最短翌営業日 | 約5営業日 |
初期設定時のマイナンバー登録 | 本人確認書類が運転免許証の場合、必要 | 必要 |
楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリット
一方、金利変動のリスクや解約手続きに手間がかかるといったデメリットもあります。口座を同時開設する前にデメリットまで確認し、自分にとって必要かを検討しましょう。
楽天銀行の普通預金金利が変動する可能性
つまり、現在適用されている金利が、将来的に引き下げられる可能性もあるわけです。金利が低下した場合、期待していた利息収入が減少するリスクがある点に注意が必要です。金利の最新情報は楽天銀行の公式サイトで定期的に確認するようにしましょう。
証券口座開設のハードルがある
オンラインでの申し込みでは最短翌営業日で開設が可能な場合もありますが、審査状況や書類の不備によってはさらに時間を要するケースがあります。
マネーブリッジ設定時の注意点
まず、楽天証券での取引時に資金が不足すると、楽天銀行の預金から自動的に不足分が入金されます。この機能により、意図せず楽天銀行の残高が減少し、家賃やクレジットカードの引き落としに必要な資金が不足するリスクに注意が必要です。
こうしたリスクに対する対策には、以下の方法が考えられます。
・別の決済用口座の利用:楽天銀行とは別に、生活費専用の口座を用意する
・定期的な残高確認:両口座の残高を頻繁にチェックし、必要に応じて資金を調整する
投資に興味がない人には不要な可能性
マネーブリッジを利用した自動入出金は、投資活動を前提としたサービスです。そのため、投資をする予定がない人にとっては証券口座を開設する必要性が低く、メリットを感じにくいでしょう。
楽天証券と楽天銀行を同時開設するメリット
金利優遇を受けられる(マネーブリッジ)
2025年3月1日時点では、普通預金残高300万円以下に対して年0.28%(税引後 年0.223%)、300万円超の部分には年0.22%(税引後 年0.175%)の金利が適用されます。一方、マネーブリッジ未登録の場合は年0.20%(税引後 年0.159%)となり、優遇金利との差が明確です。
この金利優遇により、預金残高に応じて資産を効率的に増やせます。ただし、金融情勢等により金利は予告なく変更される可能性があるため、最新情報の確認が重要です。
ハッピープログラムで楽天ポイントが貯めやすくなる
・投資信託:一定の残高達成ごとに10〜500ポイント(対象月の月末時点の残高で計算)
・個人向け国債:買付金額3万円ごとに1ポイント
ステージに応じてATM手数料の無料回数増加(最大月7回)、他行振込手数料の無料回数増加(最大月3回)、楽天ポイント獲得倍率のアップ(最大3倍)といった特典が受けられます。
楽天カードとの連携で投資がしやすい
また、マネーブリッジで貯めた楽天ポイントをクレカ積立に利用できるため、ポイントを無駄なく活用できます。
資金移動がスムーズ(自動入出金)
証券口座での運用商品の購入時には楽天銀行の普通預金残高から不足分が自動で入金され、手数料は無料です。また、証券口座の余剰資金は毎営業日夜間に楽天銀行へ自動出金され、普通預金の優遇金利が適用されるため、効率的に資産を運用できます。
さらに、証券口座や銀行口座に残す金額を自由に設定できるため、運用資金と生活資金の柔軟な管理が可能です。
楽天証券と楽天銀行を同時開設する際の注意点
楽天銀行の用途を事前に考える
例えば、給与振込口座として利用する場合、振込手数料の無料回数や楽天ポイントの付与といった特典を受けられます。また、生活費用口座として設定すれば、家賃や光熱費などの自動引き落としに対応可能です。
口座の用途を明確にすると、ライフスタイルに合った合理的な利用ができるでしょう。
証券口座を開設する目的を明確にする
例えば、老後資金の準備や短期的な利益を狙うといった、具体的な目標を設定すると、適切な投資商品を選びやすくなります。
また、目的が明確であれば、楽天証券のサービスや楽天銀行との連携機能を最大限に活用できるため、効率的な資産運用が可能になります。
キャンペーン特典の確認と条件
解約や変更手続きの手間を理解する
楽天証券と楽天銀行を同時開設するべき人・しない方がいい人
同時開設がおすすめの人
また、投資を始めたい初心者にとっても、楽天証券にマネーブリッジによる資金移動が加わると、取引の利便性が高まります。さらに、高金利の普通預金を利用したい人にとって、マネーブリッジの金利優遇は魅力的といえるでしょう。
同時開設を避けた方がいい人
また、複数の銀行口座を管理するのが面倒だと感じる人には、楽天銀行の利用が負担になるかもしれません。さらに、解約手続きが必要になった際、その手間を煩わしく感じる人にもおすすめできません。
このような特徴のある人は、あえて楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設する必要はないでしょう。
楽天証券と楽天銀行を同時開設する前にデメリットを理解しよう
ただし、マネーブリッジは基本的に投資をする人向けのサービスなので、投資をしない人にとってはあまりメリットがないといえます。楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設をする場合、デメリットも把握し、自身のニーズに合うかを見極めましょう。
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