SBI証券取引プラン、手数料無料のゼロ革命とアクティブ・スタンダートプランを解説

SBI証券取引プラン、手数料無料のゼロ革命とアクティブ・スタンダートプランを解説

NISAやiDeCoを始めるために、SBI証券に口座を開設した人も多いのではないでしょうか。SBI証券のインターネットコースには国内株式手数料で、アクティブプランとスタンダードプランの2種類があり、取引スタイルに応じて選べるようになっています。

この記事では、SBI証券の国内株式取引手数料の「ゼロ革命」や2つの手数料プランの特徴、手数料プランの選び方などについて解説します。SBI証券でどちらの手数料プランを選んでよいかわからない人は、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. SBI証券の売買手数料無料「ゼロ革命」とは?
  2. SBI証券のゼロ革命の注意点
    1. 国内株式手数料マイレージはつかない
    2. 信用取引の金利はかかる
    3. 手数料無料はインターネット経由の取引のみ
    4. 注文ごとに手数料が発生する
  3. SBI証券のアクティブプランとスタンダードプランとは?
    1. SBI証券のアクティブプラン
    2. SBI証券のスタンダードプラン
  4. アクティブプランとスタンダードプラン、それぞれおすすめの人は?
    1. 初心者や売買回数が少ない人はアクティブプランがおすすめ
    2. 1日の取引額が100万円以上ならスタンダードプランがおすすめ
    3. 25歳以下の場合はどちらのプランでも手数料0円
  5. SBI証券の手数料プランの変更方法は?
  6. SBI証券の手数料で気をつけるべきことは?
    1. 手数料プランの変更は即時ではない
    2. アクティブプランは手数料無料でも一時的には手数料が発生する
    3. PTS取引は手数料がかかる
  7. 自分に合った取引プランを選んでお得に投資しよう

SBI証券の売買手数料無料「ゼロ革命」とは?

SBI証券の売買手数料無料「ゼロ革命」とは?

SBI証券の「ゼロ革命」は2023年9月30日から開始された、インターネット取引における国内株式の売買手数料を無料にするサービスです。ゼロ革命は、取引報告書や取引残高報告書などの書面を郵送から電子交付に切り替えるという簡単な条件で利用できます。

ゼロ革命の最大のメリットは年齢や約定金額にかかわらず、国内株式の売買手数料が完全に無料になる点です。これにより、投資家は取引コストを気にせずに柔軟な売買ができるようになりました。

対象取引は幅広く、日本株の現物取引と信用取引、さらにS株(単元未満株)取引の全銘柄が含まれます。また、スタンダードプラン・アクティブプランのどちらを利用していても、条件を満たせば手数料無料が適用されます。

ゼロ革命は投資をより身近で自由なものにするための取り組みであり、特にコストを抑えたい投資家にとって非常に魅力的なサービスです。

SBI証券のゼロ革命の注意点

SBI証券のゼロ革命の注意点

SBI証券のゼロ革命は、国内株式をインターネットで取引する人には大きなメリットのあるサービスです。ただし、いくつかの注意点もあるので押さえておきましょう。

国内株式手数料マイレージはつかない

SBI証券のゼロ革命では国内株式の売買手数料が無料になるため、「国内株式手数料マイレージサービス」は適用されません。

国内株式手数料マイレージサービスでは、国内株式の売買手数料に応じてポイントが付与されます。しかし、ゼロ革命の利用者は手数料が発生しないため、ポイント付与の対象外となるのです。

頻繁に取引をする投資家にとっては手数料無料のメリットが大きい一方、ポイントを重視する場合は注意が必要です。

信用取引の金利はかかる

ゼロ革命では信用取引の売買手数料は無料になりますが、信用取引に伴う金利や貸株料などの費用は引き続き発生します。信用取引とは、証券会社からお金や株式を借りて行う取引です。

買いの場合は借りたお金に対する金利(買方金利)が、売りの場合は借りた株式に対する貸株料が必要です。また、逆日歩(品貸料)や管理費といった諸経費も別途かかります。

これらの費用は取引期間に応じて日割りで計算されるため、長期間のポジション保有では金額が大きくなる可能性があります。手数料無料化の恩恵を最大限に活かすには、これらの金利コストを理解したうえで取引する必要があるのです。

手数料無料はインターネット経由の取引のみ

ゼロ革命による手数料無料化は、インターネット経由で取引をする場合に限られます。インターネットコースでも、取引報告書や各種交付書面をすべて電子交付に切り替える必要があります。

一方で、カスタマーサービスセンターを通じた電話注文や、ダイレクトコース、対面コース、IFAコースなどの取引は手数料無料の対象外です。これらの条件を理解し、口座を開設する際はどのコースにするかを選びましょう。

注文ごとに手数料が発生する

ゼロ革命の条件を満たさない場合、スタンダードプランでは1注文の約定代金ごとに手数料が発生します。例えば、約定代金が5万円以下の場合は55円(税込)、100万円以下では535円(税込)といった手数料が設定されています。

一方、アクティブプランでは1日の約定代金合計額にもとづいて手数料が計算され、100万円以下の場合は手数料が無料となります。

取引スタイルに応じて適切なプランを選択するようにしましょう。

SBI証券のアクティブプランとスタンダードプランとは?

SBI証券のアクティブプランとスタンダードプランとは?

SBI証券のインターネットコースの国内株式手数料は、「アクティブプラン」と「スタンダートプラン」の2種類から選択できます。それぞれの特徴を解説します。

SBI証券のアクティブプラン

アクティブプランは、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる仕組みの手数料プランです。

約定代金とは約定値段に株数をかけた金額です。 例えば、ある銘柄が1株あたり1,000円で100株取引された場合、約定代金は1,000円×100株で10万円となります。

アクティブプランの1日の約定代金合計額ごとの手数料体系は以下のとおりです。
・100万円まで:0円
・200万円まで:1,238円(税込)
・300万円まで:1,691円(税込)
・以降100万円増加ごとに:295円(税込)ずつ増加
ただし、ゼロ革命の条件を満たせば、これらの手数料は無料になります。ゼロ革命の適用条件は、インターネットコースで取引報告書や各種交付書面をすべて電子交付に設定するだけです。対象となる取引報告書は、以下のとおりです。
・円貨建・米株信用の各種報告書、
・外貨建(米株信用を除く)の各種報告書、
・特定口座年間取引報告書

SBI証券のスタンダードプラン

スタンダードプランは、1回の注文の約定代金(取引金額)に応じて手数料が決まる仕組みです。手数料体系は、以下のとおりです。
・5万円まで:55円
・10万円まで:99円
・20万円まで:115円
・50万円まで:275円
・100万円まで:535円
・150万円まで:640円
・3,000万円まで:1,013円
・3,000万円超:1,070円
(全て税込)
ただし、ゼロ革命の条件を満たしていれば、約定代金にかかわらず売買手数料は無料になります。ゼロ革命の適用条件はアクティブプランと同じです。

アクティブプランとスタンダードプラン、それぞれおすすめの人は?

アクティブプランとスタンダードプラン、それぞれおすすめの人は?

アクティブプランとスタンダードプランのどちらを選ぶべきかは、個人個人の投資スタイルによって異なります。ここでは、それぞれの手数料プランがどのような人に適しているかを解説します。

初心者や売買回数が少ない人はアクティブプランがおすすめ

アクティブプランは1日の約定金額の合計が100万円以下であれば手数料が無料になるため、投資初心者や少額取引がメインの人に特に適したプランです。

例えば、約定金額5万円の株式を朝と夕方に分けて2回購入しても、1日の約定金額の合計が10万円なら手数料はかかりません。

株式投資を始めたばかりの人は少額から取り組むケースが多く、手数料がかからないアクティブプランを選ぶと、コストを抑えながら経験を積めるでしょう。

また、1日に複数回の取引をする場合でも、約定金額の合計が100万円を超えなければ手数料は発生しないません。そのため、少額のデイトレードを繰り返す人にも適しています

1日の取引額が100万円以上ならスタンダードプランがおすすめ

1回の約定金額が100万円を超える場合や、1日の約定金額の合計が100万円を超える場合にはスタンダードプランがおすすめです。

スタンダードプランでは1注文ごとに手数料が発生しますが、約定金額が大きい場合にはアクティブプランよりも割安になる手数料設定となっています。

例えば、1日の取引が約定金額150万円の現物取引1回のみの場合、スタンダードプランの手数料は640円(税込)ですが、アクティブプランでは1,238円(税込)となります。

また、複数銘柄に分散投資する場合でも、1回あたりの約定金額が大きければスタンダードプランが有利です。

例えば、約定金額150万円の株式Aと200万円の株式Bを同日に購入する場合、アクティブプランでは約定金額合計350万円に対して1,986円(税込)の手数料がかかります。一方、スタンダードプランでは各々640円と1,013円で合計1,653円(税込)となります。

約定金額や頻度に応じて、最適な手数料プランを選択しましょう。

取引回数が少なく、1回あたりの約定金額が大きい投資スタイルの方にもスタンダードプランが適しています。約定金額や頻度に応じて、最適なプランを選択することが重要です。

25歳以下の場合はどちらのプランでも手数料0円

25歳以下の人は、インターネットコースで国内株式の現物取引の手数料が無料となります(アクティブプランとスタンダードプランのどちらでも)。SBI証券では26歳の誕生日を迎える前日までの約定分には、「25歳以下現物取引手数料0円プログラム」が適用されるためです。

25歳以下現物取引手数料0円プログラムは未成年口座も対象となっており、申込手続きも不要で自動的に適用されます。ゼロ革命の条件を満たしていなくても利用可能です。

ただし、信用取引の手数料は通常通り発生するため、信用取引も無料にしたい場合はゼロ革命の条件を達成する必要があります。また、手数料が無料になるため「国内株式手数料マイレージサービス」の対象外となり、ポイントは貯まりません。

SBI証券の手数料プランの変更方法は?

SBI証券の手数料プランの変更方法は?

SBI証券では、国内株式手数料プラン(アクティブプランとスタンダードプラン)はいつでも変更可能です。変更手続きは、以下の手順で簡単にできます。
1. SBI証券のウェブサイトにログインする
2. 画面上部の「口座管理」をクリック
3. 「お客様情報設定・変更」から「お取引関連・口座情報」を選択
4. 現在の国内株式手数料プランから「変更」をクリック
5. 内容を確認して「変更する」ボタンをクリック
6. 確認画面の「確認して申し込む」ボタンをクリック
現在適用されている手数料プランは上記と同じ手順で、「お取引関連・口座情報」で確認できます。

SBI証券の手数料で気をつけるべきことは?

SBI証券の手数料で気をつけるべきことは?

SBI証券の国内株式はゼロ革命によって、多くの人が手数料なしで取引できるようになりました。ここでは、いくつかの国内株式の手数料に関する注意点を紹介します。

手数料プランの変更は即時ではない

国内株式の手数料プランの変更は即時反映ではありません。営業日の23:29までに変更手続きを完了すると、翌営業日の00:00以降の注文分から新しい手数料プランが適用されます。

そのため、翌日に大きな取引を予定している場合は、前日までに変更手続きを済ませておくとよいでしょう。また、1日に変更できる回数は1回のみです。

アクティブプランは手数料無料でも一時的には手数料が発生する

アクティブプランでは1日の約定金額合計が100万円以下なら手数料が無料になりますが、実際の取引では一時的に手数料が差し引かれる点に注意が必要です。

例えば、午前中に約定金額50万円の株式を購入すると、いったん手数料相当額が買付余力から差し引かれます。その後、同日中の約定金額合計が100万円以下であれば、翌営業日の朝に手数料相当額が買付余力に自動的に戻されます

この仕組みにより、取引当日は手数料分だけ買付可能額が少なくなります。特に複数回の取引を予定している場合や、買付余力ギリギリで取引する場合は、この一時的な手数料控除を考慮しておく必要があります。

ゼロ革命の条件を満たしていない人は、取引当日の資金計画には注意しましょう。

PTS取引は手数料がかかる

SBI証券のPTS取引では、インターネット取引のデイタイムセッションはスタンダードプランの約5%引きの国内株式取引手数料が発生します。一方、ナイトタイムセッションの国内株式取引手数料は無料です。

PTS(私設取引システム)取引は、通常の取引所外で株式売買ができるサービスです。SBI証券では、PTS取引を17:00〜23:59のナイトタイムセッションと8:20〜16:30のデイタイムセッションで提供しています。

ただし、ゼロ革命の条件を満たしている場合、デイタイムセッションも手数料無料となります。

自分に合った取引プランを選んでお得に投資しよう

SBI証券ではゼロ革命により、インターネットコースでの国内株式の取引手数料が無料になりました。ゼロ革命の条件を満たさない人は、アクティブプランまたはスタンダードプランからの選択となります。

一般的に取引額が少なめの初心者はアクティブプラン、大口取引中心の人はスタンダードプランが有利といえます。自分の取引傾向を見極め、最適なプランを選択して、より効率的な資産形成を目指しましょう。

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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。
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