SBI証券取引プラン、手数料無料のゼロ革命とアクティブ・スタンダートプランを解説
この記事では、SBI証券の国内株式取引手数料の「ゼロ革命」や2つの手数料プランの特徴、手数料プランの選び方などについて解説します。SBI証券でどちらの手数料プランを選んでよいかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
目次
SBI証券の売買手数料無料「ゼロ革命」とは?
ゼロ革命の最大のメリットは年齢や約定金額にかかわらず、国内株式の売買手数料が完全に無料になる点です。これにより、投資家は取引コストを気にせずに柔軟な売買ができるようになりました。
対象取引は幅広く、日本株の現物取引と信用取引、さらにS株(単元未満株)取引の全銘柄が含まれます。また、スタンダードプラン・アクティブプランのどちらを利用していても、条件を満たせば手数料無料が適用されます。
SBI証券のゼロ革命の注意点
国内株式手数料マイレージはつかない
国内株式手数料マイレージサービスでは、国内株式の売買手数料に応じてポイントが付与されます。しかし、ゼロ革命の利用者は手数料が発生しないため、ポイント付与の対象外となるのです。
頻繁に取引をする投資家にとっては手数料無料のメリットが大きい一方、ポイントを重視する場合は注意が必要です。
信用取引の金利はかかる
買いの場合は借りたお金に対する金利(買方金利)が、売りの場合は借りた株式に対する貸株料が必要です。また、逆日歩(品貸料)や管理費といった諸経費も別途かかります。
これらの費用は取引期間に応じて日割りで計算されるため、長期間のポジション保有では金額が大きくなる可能性があります。手数料無料化の恩恵を最大限に活かすには、これらの金利コストを理解したうえで取引する必要があるのです。
手数料無料はインターネット経由の取引のみ
一方で、カスタマーサービスセンターを通じた電話注文や、ダイレクトコース、対面コース、IFAコースなどの取引は手数料無料の対象外です。これらの条件を理解し、口座を開設する際はどのコースにするかを選びましょう。
注文ごとに手数料が発生する
一方、アクティブプランでは1日の約定代金合計額にもとづいて手数料が計算され、100万円以下の場合は手数料が無料となります。
SBI証券のアクティブプランとスタンダードプランとは?
SBI証券のアクティブプラン
約定代金とは約定値段に株数をかけた金額です。 例えば、ある銘柄が1株あたり1,000円で100株取引された場合、約定代金は1,000円×100株で10万円となります。
アクティブプランの1日の約定代金合計額ごとの手数料体系は以下のとおりです。
・200万円まで:1,238円(税込)
・300万円まで:1,691円(税込)
・以降100万円増加ごとに:295円(税込)ずつ増加
・外貨建(米株信用を除く)の各種報告書、
・特定口座年間取引報告書
SBI証券のスタンダードプラン
・10万円まで:99円
・20万円まで:115円
・50万円まで:275円
・100万円まで:535円
・150万円まで:640円
・3,000万円まで:1,013円
・3,000万円超:1,070円
(全て税込)
アクティブプランとスタンダードプラン、それぞれおすすめの人は?
初心者や売買回数が少ない人はアクティブプランがおすすめ
例えば、約定金額5万円の株式を朝と夕方に分けて2回購入しても、1日の約定金額の合計が10万円なら手数料はかかりません。
株式投資を始めたばかりの人は少額から取り組むケースが多く、手数料がかからないアクティブプランを選ぶと、コストを抑えながら経験を積めるでしょう。
また、1日に複数回の取引をする場合でも、約定金額の合計が100万円を超えなければ手数料は発生しないません。そのため、少額のデイトレードを繰り返す人にも適しています。
1日の取引額が100万円以上ならスタンダードプランがおすすめ
スタンダードプランでは1注文ごとに手数料が発生しますが、約定金額が大きい場合にはアクティブプランよりも割安になる手数料設定となっています。
例えば、1日の取引が約定金額150万円の現物取引1回のみの場合、スタンダードプランの手数料は640円(税込)ですが、アクティブプランでは1,238円(税込)となります。
また、複数銘柄に分散投資する場合でも、1回あたりの約定金額が大きければスタンダードプランが有利です。
例えば、約定金額150万円の株式Aと200万円の株式Bを同日に購入する場合、アクティブプランでは約定金額合計350万円に対して1,986円(税込)の手数料がかかります。一方、スタンダードプランでは各々640円と1,013円で合計1,653円(税込)となります。
約定金額や頻度に応じて、最適な手数料プランを選択しましょう。
25歳以下の場合はどちらのプランでも手数料0円
25歳以下現物取引手数料0円プログラムは未成年口座も対象となっており、申込手続きも不要で自動的に適用されます。ゼロ革命の条件を満たしていなくても利用可能です。
ただし、信用取引の手数料は通常通り発生するため、信用取引も無料にしたい場合はゼロ革命の条件を達成する必要があります。また、手数料が無料になるため「国内株式手数料マイレージサービス」の対象外となり、ポイントは貯まりません。
SBI証券の手数料プランの変更方法は?
2. 画面上部の「口座管理」をクリック
3. 「お客様情報設定・変更」から「お取引関連・口座情報」を選択
4. 現在の国内株式手数料プランから「変更」をクリック
5. 内容を確認して「変更する」ボタンをクリック
6. 確認画面の「確認して申し込む」ボタンをクリック
SBI証券の手数料で気をつけるべきことは?
手数料プランの変更は即時ではない
そのため、翌日に大きな取引を予定している場合は、前日までに変更手続きを済ませておくとよいでしょう。また、1日に変更できる回数は1回のみです。
アクティブプランは手数料無料でも一時的には手数料が発生する
例えば、午前中に約定金額50万円の株式を購入すると、いったん手数料相当額が買付余力から差し引かれます。その後、同日中の約定金額合計が100万円以下であれば、翌営業日の朝に手数料相当額が買付余力に自動的に戻されます。
この仕組みにより、取引当日は手数料分だけ買付可能額が少なくなります。特に複数回の取引を予定している場合や、買付余力ギリギリで取引する場合は、この一時的な手数料控除を考慮しておく必要があります。
PTS取引は手数料がかかる
PTS(私設取引システム)取引は、通常の取引所外で株式売買ができるサービスです。SBI証券では、PTS取引を17:00〜23:59のナイトタイムセッションと8:20〜16:30のデイタイムセッションで提供しています。
ただし、ゼロ革命の条件を満たしている場合、デイタイムセッションも手数料無料となります。
自分に合った取引プランを選んでお得に投資しよう
一般的に取引額が少なめの初心者はアクティブプラン、大口取引中心の人はスタンダードプランが有利といえます。自分の取引傾向を見極め、最適なプランを選択して、より効率的な資産形成を目指しましょう。
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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。