2014年10月04日 10時00分

今さら聞けない「株主優待」の魅力 桐谷さんが5つのポイント紹介!

400以上の優待付き銘柄を保有する“優待名人”桐谷氏が語る優待の魅力とは? (C)oricon ME inc. [拡大する]

400以上の優待付き銘柄を保有する“優待名人”桐谷氏が語る優待の魅力とは? (C)oricon ME inc.

 すっかりおなじみとなった「株主優待」という言葉。なんとなく意味はわかるものの、詳しい内容やメリットをしっかり理解している人はまだまだ少ないはず。そこで、“優待名人”でお馴染みの桐谷さんこと桐谷広人氏に、“今さら聞けない”株主優待の魅力を5つのポイントにわけて、解説してもらった。

【魅力1:少額投資家に有利】

 通常の株式投資の場合、配当が1円増えると、100株保有している投資家は100円、100万株保有している投資家は100万円増と、持ち株数が多いほど有利になる。一方、株主優待は「少額投資家に有利な制度」と桐谷氏が語るように、保有株数に関係なく優待内容が同じという場合がある。

 もちろん保有株数に応じて内容が変わることもあるが、基本的には、最小単位で持っていても高い優待利回りで恩恵を受けられることになる。

【魅力2:分散投資に向いている】

 桐谷氏いわく、投資の基本は“分散投資”。その点で、株主優待は少額投資家に有利な制度であるため、「少額分散投資にも向いている」という。分散投資をすることで万が一の大損に備えられるだけでなく、投資した分だけ優待品もたくさん届き、楽しみが増える。

【魅力3:株価の値動きに左右されにくい】

 株主優待付き銘柄は、株価下落に強いという特長があり、株価の値動きに一喜一憂することなく中長期投資が可能だ。もし株価が下がったときでも、保有期間中は優待品と配当が受け取れ、株価が回復するまで毎年継続保有すれば、コツコツと損失分が回収できることもある。

【魅力4:企業理解が深まる】

 優待品が自社製品や新商品など、企業独自の製品やサービスというケースも多い。それらの商品を実際に使用することで愛着がわき、また優待チケットで店舗に足を運ぶことで、企業の意外な一面に触れる機会もあるという。

 例えば、牛丼で有名な『吉野家』が経営する、十割そばをメインに扱った『そば処吉野家』では、「本格的なそば屋さんと変わらないそばが食べられる」とあって桐谷氏もお気に入りの様子だ。

【魅力5:新しい発見や体験にワクワクできる】

 コンビニ『ポプラ』の株主でもある桐谷氏は、新宿にある『ヒルトン東京』の地下にある店舗『生活彩家』に初めて行った際、豪華な店内と、ホテルの地下とは思えないほど賑わう地下街に驚いたそうだ。優待サービスを利用するために「今までに行ったことのなかった場所に行き、新しい体験や発見を通じて世界が広がる」点も優待の魅力と話す。

 ネット証券各社が提供するツールを使うと、株主優待情報なども調べられる。株主優待付き銘柄は今や1000以上の銘柄がそろうので、投資予算や気になる優待品から銘柄を選んでみよう。

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