ペット保険は治療中でも入れる?告知義務・加入条件などを詳しく解説

ペット保険は治療中でも入れる?告知義務・加入条件などを詳しく解説

ペットが病気やケガをしてから、「今からでもペット保険に入れるのだろうか」と考える飼い主もいるのではないでしょうか。

治療中や既往歴がある場合でも、病気の種類や治療状況によっては条件付きで加入できることがあります。ただし、現在治療している病気がそのまま補償されるとは限りません。

この記事では、ペット保険の加入条件や告知義務治療中・既往歴がある場合の加入可否更新時の注意点について詳しく解説します。

mokuji目次

  1. ペット保険の加入条件とは?
    1. 年齢制限がある
    2. 罹患歴による制限がある
    3. 体重、肥満度をチェックされることもある
  2. ペット保険の加入時には告知義務がある
  3. 加入時の告知はどこまで必要?
    1. 告知が必要な期間の目安
    2. 告知内容を偽ると告知義務違反になる
  4. ペット保険に加入できないケース
    1. 加入できない疾患例
  5. ペット保険に条件付きで加入できるケース
    1. 特定傷病除外特約
    2. 条件付きで加入できる可能性のある病気
  6. ペット保険を更新(継続)できないケース
    1. 慢性疾患を患っている場合
    2. 補償限度額に達してしまった場合
  7. ペット保険を条件付きで更新(継続)する方法
    1. 特定疾病不担保
    2. 特定部位不担保
  8. ペット保険が更新(継続)できなかったときの対応
  9. 「治療中だから」とあきらめずに確認を

ペット保険の加入条件とは?

ペット保険の加入条件とは?

ペット保険の加入は、原則としてペットが健康体であることが条件です。

多くの保険会社では、加入時に年齢制限を設けているほか、保険会社が指定する病気の罹患歴がある場合などは、加入できないことがあります。

年齢制限がある

多くのペット保険では、新規加入できる年齢に上限が設けられています。ただし、加入可能年齢は商品ごとに異なり、高齢でも申し込める商品があります。

例えば、第一アイペットの「うちの子」は、70%補償プランは犬・猫とも7歳11か月まで、50%補償プランは犬が7歳11か月まで、猫が9歳11か月まで、30%補償プランは犬・猫とも12歳11か月までです。一方、手術と手術を伴う連続した入院を補償する「うちの子ライト」は新規加入時の年齢制限がありません。

また、アニコム損害保険の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」、「どうぶつ健保ぷち」は犬・猫ともに7歳11か月までですが、入院・手術を補償する「どうぶつ健保しにあ」は8歳以上の犬・猫を対象としており、新規加入年齢の上限を設けていません。
ただし、年齢条件を満たしていても、健康状態などによって加入できない場合があります。加入を検討する際は、年齢と健康状態の両方の条件を確認しましょう。

罹患歴による制限がある

過去に病気にかかったことがある場合や、現在治療中・経過観察中の病気やケガがある場合は、告知内容をもとに保険会社が引受審査を行います。病気の種類や状態によっては加入できないことがあります。

一方、既往歴や治療中の病気があっても、全く加入できないわけではありません。特定の病気や身体の部位を補償対象外とする条件付きで加入できる場合もあります。

ただし、保険開始前から発症していた病気やケガは、加入できたとしても補償対象外となることがあります。

なお、「治療中でも加入できるか」と「現在治療している病気が補償されるか」は別の問題になるため、契約前には「補償範囲」も確認しましょう。

体重、肥満度をチェックされることもある

?体重、肥満度をチェックされることもある

ペット保険では、申込みの際に種類・品種・年齢・性別・傷病歴・現在の治療状況などの告知事項のほか、ペットの体重を申告する場合があります。

また体型を評価する一般的な指標として、「ボディコンディションスコア(BCS)」があります。BCSは、肋骨への脂肪の付き方や腰のくびれなどを視診・触診し、5段階または9段階などで体型を評価する方法です。

肥満は関節への負担をはじめ、さまざまな健康上の問題につながる可能性があります。一方、やせすぎも適切な体型とはいえません。日頃から食事や運動に気を配り、ペットの適切な体型を維持することが大切です。

ペット保険の加入時には告知義務がある

ペット保険の加入時には告知義務がある

ペット保険へ加入する際は、保険会社が定める告知事項に沿って、ペットの健康状態や病歴などを正確に伝える必要があります。告知内容は、契約の引受可否や、補償対象外となる傷病・部位を設定するかどうかを判断する材料になります。

主な告知事項は、年齢・品種・体重・傷病歴・現在治療中または経過観察中の病気やケガなどです。ただし、確認される内容や対象期間は商品によって異なります。
また、予防目的の受診を直近の診療歴に含めない商品もありますが、ワクチン接種歴を別の告知事項として確認する場合もあります。「予防目的だから申告しなくてよい」と自己判断せず、告知書の質問内容を確認して回答しましょう。

加入時の告知はどこまで必要?

加入時の告知はどこまで必要?

ペット保険でどこまでの病歴・受診歴を告知する必要があるかは、保険会社や商品によって異なります。「直近の受診歴」と「過去に一度でもかかったことがある特定の病気」を分けて質問するケースもあります。

期間だけで自己判断するのではなく、申込先の告知書や申込画面に記載された質問を一つずつ確認して回答することが重要です。

告知が必要な期間の目安

告知対象となる受診歴の期間に、すべてのペット保険で共通する基準はなく、商品によって「過去3か月以内」など一定期間の診療歴について告知を求められます。

また、一定期間内の診療歴とは別に、悪性腫瘍や糖尿病など、過去にかかったことがあるかを、期間を限定せず確認する病気もあります。

そのため、「数か月以上前の受診だから告知しなくてよい」と自己判断するのは避けましょう。告知書で質問されている期間や病歴を確認し、不明な場合は保険会社へ問い合わせることが大切です。

なお、予防目的の診療は、直近の診療歴に含めない商品もありますが、ワクチン接種歴などを別の告知事項として確認する場合があります。

告知内容を偽ると告知義務違反になる

申込時に事実と異なる内容を告知した場合、保険金が支払われなかったり、契約を解除されたりすることがあります。

「軽い症状だった」「すでに治っている」といった理由で、告知が不要だと自己判断するのは避けましょう。告知事項に該当するか分からない場合は、保険会社に確認することが大切です。

また、過去の病名や治療期間を正確に覚えていない場合は、手元の診療明細を確認したり、かかりつけの動物病院に問い合わせたりしてから申し込むと、申告漏れを防ぎやすくなります。

ペット保険に加入できないケース

ペット保険に加入できないケース

これまでお伝えしたように、ペットに罹患歴や治療中の病気があると、ペット保険に加入できないことがあります。加入できる場合もありますが、保険会社が「病歴がある場合は引受不可」と定めている病気に該当すると、新規加入はできません。

加入できない病気の範囲は保険会社によって異なるため、具体的な病名については各社の最新情報を確認する必要があります。

加入できない疾患例

複数の保険会社が公表している、病歴がある場合に新規加入が難しい疾患には次のようなものがあります。
<ペット保険の新規加入が難しい主な疾患例>
●悪性腫瘍
●腎不全、慢性腎臓病などの腎疾患
●糖尿病
●肝不全、肝硬変などの重い肝疾患
●甲状腺疾患
●副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
●副腎皮質機能低下症(アジソン病)
●猫伝染性腹膜炎(FIP)
●猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
など
加入できない病気や判断基準は保険会社によって異なります。また、病気によっては過去の罹患歴がある場合だけでなく、現在治療中・経過観察中の場合や、罹患している疑いがある場合も引受不可となることがあります。

上記以外の病気でも加入できない場合があるため、該当する病歴がある場合は、申込みを検討している保険会社の最新の加入条件を確認しましょう。

ペット保険に条件付きで加入できるケース

ペット保険に条件付きで加入できるケース

再発性の高い病気に罹患したペットは、ペット保険に加入できないことがありますが、保険会社によっては、病気にかかっていても「持病を補償対象外」とする特約を付帯することで加入できる場合があります。

特定傷病除外特約

病歴や現在の健康状態によっては、特定の病気やケガに関する診療費を補償対象外とする条件を付けたうえで、ペット保険に加入できる場合があります。

こうした仕組みの名称は保険会社によって異なり、「特定傷病除外特約」や「特定疾病不担保特約」、「特定疾病・特定部位補償対象外特約」などがあります。

補償対象外となる範囲も一律ではなく、診断された病名だけでなく、関連する病気や身体の部位まで対象となる場合があります。条件付きで加入する場合は、具体的にどの傷病・部位が補償されないのかを確認しましょう。

条件付きで加入できる可能性のある病気

条件付きで加入できる病気は保険会社によって異なります。実際に公表されている例には、次のようなものがあります。
<条件付きで加入できる可能性のある傷病例>
●心疾患
●股関節形成不全
●膝蓋骨脱臼(パテラ)
●大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)
●緑内障
●白内障
●皮膚疾患の一部
●外耳炎
●歯科疾患
●椎間板ヘルニア
●尿結石症・尿結晶症
●腫瘍・腫瘤
など

例えば、ある保険会社では「心疾患や股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、緑内障、白内障などについて、該当する傷病を補償対象外とする条件付きで引き受けられる場合がある」としています。

また別の商品では、「過去にかかったことがある病気」と「現在治療中・経過観察中の病気」とで条件付き引受の対象が分けられています。
同じ病名でも病歴や現在の状態などによって審査結果が異なるため、治療状況を正確に告知したうえで、保険会社の審査結果を確認しましょう。

ペット保険を更新(継続)できないケース

ペット保険を更新(継続)できないケース

ペット保険は、基本的に1年ごとに更新(継続)を行い、その都度審査があります。

人間の終身保険の場合、契約後は一生涯にわたって補償が継続され、契約の更新手続きは必要ありませんが、ペット保険の場合、契約後は補償が一生涯継続されるものの、1年ごとに更新(継続※)の手続きが必要となる場合が多いようです。
※更新(継続)とは、保険期間の満了を迎えた際、更新(継続)前と同様の条件で契約ができることをいいます。

しかし、次のようなケースでは更新(継続)ができない場合がありますので注意してください。

慢性疾患を患っている場合

ペットが慢性疾患の場合、更新(継続)が難しくなる可能性があります。慢性疾患は長期にわたって継続的な治療が必要になることが多く、治療費がかさみやすくなるためです。

ただし、必ず更新できなくなるわけではありません。商品によっては、それを理由に更新を断ったり、新たに補償対象外としたりせず、原則として加入時の条件のまま継続できるものもあります。

そのため、継続的な治療が必要な病気を発症しても、すぐに「更新できない」と判断する必要はありません。

更新時の取り扱いや補償条件は保険会社・商品によって異なります。慢性疾患を発症した後も継続できるか、補償内容に変更がないかなど、加入している商品の約款や重要事項説明書を確認しましょう。

補償限度額に達してしまった場合

ペット保険では、年間の支払限度額1日・1回あたりの限度額年間の利用日数・回数など補償限度が設定されていることがあります。支払限度額を超えた分は補償されません。

限度額の設定方法は商品によって異なります。

例えば、通院・入院・手術ごと1日・1回あたりの上限や年間利用日数・回数を設ける商品や、年間の支払総額に上限を設ける商品があります。
また、限度額に達した後の契約の扱いも一律ではありません。

例えば、あいおいニッセイ同和損保のペット保険では、治療費用保険金が支払限度額に達すると契約が失効し、継続できません。失効後に改めて申し込む場合は新規契約となり、健康状態によっては加入できないことや、一部の疾病・部位が補償対象外となることがあります。

一方、ペット&ファミリー損害保険では、年間の保険金支払限度額まで保険金を受け取った場合でも、契約更新時に限度額がリセットされ、更新後は再び年間限度額の範囲内で保険金を請求できます。
このように、支払限度額の仕組みや上限到達後の扱いは商品によって異なります。契約前には、限度額の金額だけでなく限度額に達した後の契約の扱いまでを確認しておきましょう。

ペット保険を条件付きで更新(継続)する方法

ペット保険を条件付きで更新(継続)する方法

前述したように、慢性疾患をわずらっている場合や補償限度額に達してしまった場合は、更新(継続)が難しいケースがあります。

しかし、「特定疾病不担保」と「特定部位不担保」という特約のいずれかを付けることで、更新(継続)できる場合があります。それぞれどのような特約か、詳しく見ていきましょう。

特定疾病不担保

特定疾病不担保」とは、契約時に指定された特定の病気や、それに関連する傷病などを補償対象外とする条件です。

例えば、緑内障を患ったことがある場合に「眼科疾患」、膝蓋骨脱臼(パテラ)を患ったことがある場合に「膝関節の疾患」など、診断された病名だけでなく、関連する疾患まで補償対象外となるケースがあります。

特定部位不担保

特定部位不担保」とは、契約時に指定された身体の部位に生じた傷病などを補償対象外とする条件です。

例えば、特定の関節や眼などの部位が補償対象外となった場合、加入前に治療していた病気だけでなく、その部位に新たに生じた別の傷病についても補償されません。
「特定疾病不担保」が特定の病気や関連する疾患を対象とするのに対し、「特定部位不担保」では、指定された身体の部位を基準として補償対象外の範囲が設定される点が特徴です。

ペット保険が更新(継続)できなかったときの対応

ペット保険が更新(継続)できなかったときの対応

現在加入しているペット保険を継続できなかった場合は、ほかの保険への新規加入を検討しましょう。

ただし、この場合は新規契約として審査されるため、その時点の年齢や既往歴、治療状況によっては加入できません。また、加入できても特定の傷病や部位が補償対象外となる場合があります。

さらに、契約開始前から発症している病気が補償されなかったり、病気について待機期間が設けられていたりする場合もあります。
現在の保険を先に解約すると補償の空白期間が生じる可能性があるため、乗り換える場合新しい保険の審査結果と補償開始日を確認してから手続きを進めましょう。
将来の継続性を重視する場合は、新規加入時に、
「何歳まで継続できるか」「病気を発症した場合の条件が変わるか」「補償限度額を使い切った場合に契約がどうなるか」
まで確認しておくことが大切です。

「治療中だから」とあきらめずに確認を

多くのペット保険は、加入時に「年齢」と「過去の病気・ケガ」の制限を設けています。また、ペットの年齢が7歳以上(シニア)であったり、過去に重い病気やケガを経験していたりするほか、「先天性の病気がある」、「現在、病気の治療中である」といった場合も、加入を断られることがあるため注意が必要です。

ただし、そうした制限は保険会社によって異なるため、条件付きで加入できたり、低リスクと判断されて加入が認められたりする可能性はゼロではありません。現在治療中だからとあきらめず、保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。

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