ドルを買う方法は?外貨預金のメリットやデメリット、運用方法を解説
今回は、外貨預金についての基礎知識やメリット・デメリットのほか、具体的な運用方法について解説します。
■外貨預金とは日本円を外貨に交換して預け入れること
■外貨預金のメリット
円預金に比べて高金利であることが多い
為替の動きにより利益を得ることができる
■外貨預金のデメリット
元本割れのリスクがある
金融機関が破綻しても預金は守られない
為替手数料がかかる
■外貨を預け入れるおすすめのタイミング
円高のとき
日本の経済情勢が不安定なとき
■外貨を引き出すおすすめのタイミング
外貨の購入時より円安になったとき
保有する外貨の国の経済情勢に不安を感じるとき
■外貨預金におすすめの通貨
■外貨預金を行う際の注意点
預け入れるタイミングを分ける
余剰資金を使って投資をする
長期運用を行う
■外貨預金を活用して資産運用をしてみよう
外貨預金とは日本円を外貨に交換して預け入れること
外貨預金には「普通預金」と「定期預金」の2種類があります。普通預金はいつでも入出金が可能で、金利は変動し、為替レートの変動によって元本が増えることも減ることもあります。一方、定期預金は、あらかじめ定められた1ヵ月、3ヵ月、1年などの期間で預ける形式で、金利は固定されており、満期まで預金の引き出しはできません。
外貨預金のメリット
円預金に比べて高金利であることが多い
日本の普通預金の金利は、日本の長期にわたる金融緩和政策の影響で、ほぼゼロに近い状態が続いています。一方、外貨の金利は日本円の金利と比べて高く設定されていることが一般的であるため、外貨で預金することで、より高い利息を受け取れる可能性があるのです。
さらに、外貨預金で得た利息を再投資することで、時間をかけて資産を増やす複利効果を期待することもできます。
為替の動きにより利益を得ることができる
為替変動とは、通貨の需要と供給のバランスが変わることによって、円と外貨の為替レートが変動することです。例えば、多くの人がドルを売って円を買うと、円の価値が上がって「円高」になり、円を売ってドルを買う人が多いと、円の価値が下がって「円安」になります。
この原理を利用して、円高のときに外貨を購入し、円安の時に払い戻すことで、預け入れた外貨の価値が上昇し、為替差益(為替レートの変動により生じる利益)を得ることができるのです。
外貨預金のデメリット
元本割れのリスクがある
外貨預金では、為替レートの変動により利益を得ることが可能ですが、この変動は損失を生むリスクも伴います。預け入れ時と払い戻し時の為替レートが不利に動くと、払い戻される円の額が元本を下回ることがあります。これが元本割れの状態です。
元本割れが発生すると資産が減少してしまうため、外貨預金を行う際はこのリスクを十分に理解し、慎重に投資を行う必要があります。
金融機関が破綻しても預金は守られない
日本におけるペイオフ制度では、金融機関が破綻した際に、一金融機関あたり最大1,000万円までの預金が保護されます。しかし、この制度は日本円での預金にのみ適用され、外貨預金はこの保護の範囲外となっているのです。
為替手数料がかかる
少額の取引をする場合は、為替手数料の金額によっては損失が出てしまう可能性があるため、事前に金額を確認しておきましょう。
外貨を預け入れるおすすめのタイミング
円高のとき
例えば、過去に1ドルが150円だった時期から、1ドルが100円に下がった状況を想定してみましょう。1ドル150円の時点では、10ドル購入するためには1,500円が必要でしたが、1ドルが100円に下がると、同じ10ドルを1000円で購入できるようになります。
これは、円高のときに外貨を購入することで、より多くの外貨を少ない日本円で手に入れることができるということです。
日本の経済情勢が不安定なとき
日本の経済が停滞したり、将来に対する不確実性が高まったりすると、円の価値が下がる可能性があります。そういった状況を見越して事前に円を外貨に交換し、外貨預金に回すことで、将来的に円に対する為替差益を得ることができます。
外貨を引き出すおすすめのタイミング
外貨の購入時より円安になったとき
円安の状況下では、預け入れた外貨の価値が相対的に高まり、その外貨を円に換えた際に、購入時に支払った円よりも多くの円を手に入れることが可能になります。ただし、金融機関同士の取引に用いられる為替レートと顧客向けのレートは異なり、顧客向けのレートには手数料が加算されることが一般的です。そのため、実際に引き出す際には、顧客向けのレートが円安であることを確認しましょう。
保有する外貨の国の経済情勢に不安を感じるとき
通貨を発行している国の経済が停滞しているか、将来に対する不安が高まっているとき、その国の通貨価値は下がる傾向があります。このような状況下で通貨を保持し続けると、その通貨の価値が下がって円高となるため、預金を引き出す際に為替差損(為替レートの変動により生じる損益)が発生してしまいます。
保有している通貨を発行する国の情勢に不安を感じた際は、為替レートが急激に動く前に、外貨預金を円に換えて引き出しておきましょう。
外貨預金のタイミングについては、下記の記事をご覧ください。
外貨預金を始めるのはいつ?預け入れと引き出しのタイミング
外貨預金におすすめの通貨
投資経験が豊富な人は、それぞれの通貨の値動きや経済状況、国際情勢などを考慮して購入する通貨を選びますが、初心者にとってはハードルが高い場合も少なくありません。まずは、世界の基軸通貨であり、情報が多く値動きをつかみやすい米ドルがおすすめです。
また、外貨預金をする際には、扱っている通貨の種類や金利、手数料などを総合的に比較検討した上で、取引を行う金融機関を選ぶことも重要です。
外貨預金をする上で金融機関やサービス選びに迷った際には、オリコン顧客満足度ランキングをはじめとする、比較サイトが参考になります。「外貨預金 オリコン顧客満足度ランキング」では、手数料や金利、入出金のしやすさなど、さまざまな観点から比較検討することが可能です。
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外貨預金を行う際の注意点
預け入れるタイミングを分ける
一括で大量の外貨を購入し預金する場合、その全額に同一の為替レートが適用されるため、もし為替レートが不利な方向に動いた場合、大きな損失が出てしまうリスクがあります。
しかし預金のタイミングを分けることにより、それぞれのタイミングで異なる為替レートが適用されるので、リスクを分散することが可能です。
余剰資金を使って投資をする
生活費や教育費、医療費などの生活に必要な資金と、近い将来に必要となる可能性がある住宅の購入費用や結婚資金などは、別途確保しておくべきです。投資はリスクを伴うので、家計に余裕があるときに、その余剰部分を外貨預金にあてましょう。
長期運用を行う
外貨預金をする際には、日々の値動きに一喜一憂せず、長期的に金利収入を積み上げ、着実に資産を増やすようにしてください。
外貨預金を活用して資産運用をしてみよう
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