2012年06月28日 11時00分
【前編】スマホ活用で株式投資はどう変わる? 「トレーダーアプリ」最前線
■【お手軽スマホアプリの登場で、“トイレーダー”増加中!?】
内閣府の月例経済報告で、景気の基調判断が「5月に続き、6月も緩やかに回復しつつある」と発表されるなど、徐々に上向いているように見える日本経済。しかし、舞台がギリシャからスペインに移行した欧州危機など外的な要因もあり、日経平均株価のグラフは、一ヶ月単位で見ても浮沈が激しく、不安定な状態だ。
こんな時代、株式投資で賢く資産運用するためには、これまで以上にシビアなタイミングで売買する必要がありそう。この5月、マネーに関する大手情報サイト「Yahoo!ファイナンス」が、これまで20分遅れで表示させていた株価の動きをリアルタイムで提供するサービスを開始したことからも、そうした機運が高まっていることが伺える。
そんな中で注目を集めているのが、いつでもどこでも株式情報をチェックし、売買まで行うことができる、ネット証券各社のスマートフォン向け「トレーダーアプリ」だ。一日中パソコンに張り付き、株価動向を逐一チェックする……なんて、かつてのデイトレーダーのイメージもどこへやら。出先でも細やかな投資ができる環境が整いつつあり、仕事の合間にスマホで取引をする“トイレーダー(トイレで株式売買を行う人)”も、さらに増えていきそう。
「ケータイひとつで簡単にできるなら、株に挑戦してみようかな」という投資ビギナーも少なくないかも? ということで、気になるトレーダーアプリをピックアップしてみよう。
スマホと相性のいい「即時決済取引」という独自サービスを展開しているのは、松井証券。一定の資金で一日に何度でも株式のトレードが可能なサービスで、今年6月より、同社のスマホ向けアプリ『株touch』でも利用することが可能になった。
また、同アプリでは最短0秒で自動更新される値動き情報と、画面をタップするだけで発注可能な「即時決済スピード注文」機能も便利だと評判。新時代のトレーディングツールとして、さらに注目を集めていきそうだ。(blueprint)