2014年06月21日 09時00分

桐谷さん、優待重視の銘柄選びに“待った!”  NISA運用銘柄の見極め方

株価やPBR、PERなどの指標を見比べながら、じっくり銘柄選びをする桐谷氏。 (C)oricon ME inc. [拡大する]

株価やPBR、PERなどの指標を見比べながら、じっくり銘柄選びをする桐谷氏。 (C)oricon ME inc.

 少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」が始まり6ヶ月が過ぎた。制度概要を理解して、銘柄選定を始めた投資家も多いのでは。そこでオリコン顧客満足度ランキングでは、“株主優待の名人”として話題の投資家・桐谷さんこと桐谷広人氏に、NISAをフル活用するために『買うべき銘柄』の選び方を取材。投資歴30年を超える桐谷氏が明かす、ビギナー投資家向け“NISA運用銘柄”の正しい見極め方とは?

1)一銘柄当たりの最低投資金額はどれくらいがいいの?

 NISAでは少額資金で投資デビューしたい初心者も購入しやすい10万円前後で買える銘柄が運用に向いている。非課税枠の上限が100万円までと決まっており、「値がさ株は避けましょう」とアドバイスする。

2)少額投資のNISAでも、分散投資をした方が賢明?

 NISAに関わらず、桐谷氏の投資基本スタイルは「分散投資」。1単元100万円の銘柄を1つ持つより、10万円以下の銘柄を複数持ってリスク分散するのが“桐谷流”の賢い活用法だ。

3)今後、値上がりが期待できそうな銘柄の特長が知りたい!

 30年を超える経験から導き出された“高配当銘柄”の特長として、「株価が格安に放置されているものが多い」という。今後、業績が急成長したり、新製品で注目を集めたりして一気に値上がりする可能性も秘めているそうだ。

4)NISAをより“お得に運用できる銘柄”の選び方はあるの?

 初心者向けといわれる“株主優待付き銘柄”は、もちろんNISA口座でも運用可能。それを踏まえたうえで桐谷氏は「高配当+株主優待で総合利回りの高いもの」と明確な特長を挙げた。例えば『TOKAIホールディングス』は、配当と優待内容(を利回り換算した場合)の総合利回りは6.1%にもなり、最低投資金額3万6000円(取材時)とNISA運用向けの銘柄といえる。

5)NISAでも、やっぱり“優待重視の銘柄選び”がオススメ?

 いくら優待内容が魅力的でも、成長性が乏しい企業は値上がりの可能性も低い傾向があり「ケースバイケース」と、意外な回答。さらに株価が高い、高配当でないなどの要素もあるようなら「NISA口座にこだわらず、通常の証券口座での運用で十分」と指摘する。

 NISAは今年から10年間にわたって展開される制度で、中長期投資を目的としている。今のうちに「今後の成長が期待できる/10万円以下/高配当/株主優待付き銘柄」をキーワードにして、非課税のメリットを最大限活かせる“優秀銘柄”を探してみては。

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