急落相場も怖くない!! 投資に必須な“逆指値注文”を知ろう

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下落相場を迎えた際の“特に注意すべき点”をまとめて紹介する

 昨年の12月から下落基調を続けてきた株式相場だが、最近は特に大きな波乱を見せている。先月12日には、日経平均株価の終値が1年4ヶ月ぶりに1万5000円を下回ったが、その翌日には1000円を越える上げ幅となるなど、非常に荒い値動きが続いている。

 政府・日銀も、史上初のマイナス金利政策を打ち出すなど、市場の安定化に務めている。だが、今回に株価下落の背景には中国経済の失速など、世界的な構造要因があるために、今後の相場も予断を許さない。

 このような下落相場に直面すると、とりわけ投資経験の浅い投資家は冷静さを欠いた行動をとってしまいがち。そこで、今回のような下落相場を迎えた際に、個人投資家が特に注意すべき点をまとめて示しておきたい。

■株式投資で一番大切なことは「リスク管理」

 ご存知の人も多いかもしれないが、投資におけるもっとも大切な心構えは、「利益獲得より、損失防止を重視すること」。損失を防ぐことは、言い換えればリスク管理が何よりも大切ということだ。

 ところが、2013年からのアベノミクス相場のような長期の上昇相場に入ってから株式投資を始めたような投資家は、このことを忘れてしまいがちだったり、あるいはそもそも余り意識していなかったりする場合も多い。投資においては、リスク管理が何よりも重要という基本を肝に銘じる必要がある。

■リスク管理としての損切りを徹底しよう

 では、具体的にどうすればよいのか? まず心がけることは、「損切り」の徹底だ。たとえば、「現在の株価から10%下落したら売る」あるいは「買値から5%下がったら売る」という具合に、数値を基準にするのがわかりやすくてよい。現在の株価から10%、あるいは買値から5%下落したら、機械的に売ってリスクをゼロにしてしまうのだ。

 だが、実際に持ち株があるときは、これは実にやりにくい。ついつい「ちょっと待っていればまた上がるかも」と思って、売れなくなってしまうのだ。そしてもちろん、その通りに上がることもある。

 人間の心理は、損失を「つらい」と感じる。損を確定させる損切りは、心理的につらい。一方で、評価損が出ている株をいつまでも持っていることは、損失を現実化させないことから、心理的につらくない。そのため、損切りはなかなかやりにくい。そして、株価が下がればさがるほど、実際の損失額が大きくなり、損切りはやりにくくなる。そのため、株価が大きく下がれば下がるほど、「塩漬け」にしてしまうことになる。

 なぜ塩漬けがいけないのかと言えば、大切な投資資金が完全に使えない、せっかくのお金が「死んだ」状態になってしまうからだ。

 では、半値になった株価が元に戻るのに、どれくらいの時間がかかるだろうか? 1年かもしれないし、5年かもしれない。もしかしたら10年後、20年後かもしれない。いつ元に戻るのかもわからない、評価損を抱えた株をずっと持ち続けることは、せっかくの投資資金に大きな機会損失をさせていることでもある。

■逆指値注文を徹底的に使う

 そうは言っても、損切りはつらい。そして、損失が大きくなればなるほど、そのつらさが増す。そこで損切りのコツは、以下の2点となる。
・自分の判断を交えず、機械的に行うこと
・早めに行うこと

 そのためにとても有効なのが「逆指値」という注文方法だ。

これは、通常の指値注文が、
・〇〇円まで下がったら(現在より低い株価)、新規に買う
・〇〇円まで上がったら(現在より高い株価)、持ち株を売る
という注文であるのに対して、
・〇〇円まで上がったら(現在より高い株価)、新規に買う
・××円まで下がったら(現在より低い株価)、持ち株を売る
という注文方法だ。この逆指値注文を活用して、リスク管理を行う。

 具体的には、次のように使う。たとえば、株価1000円でA株を買ったとしよう。買ったらすぐに、900円(10%の下落)で逆指値注文を出しておく。この後、もしA株が値下がりしてしまい、900円になったら、自動的に売却される。1株あたり100円の損失である。だが、それ以上、いくら株価が下がっても、もうそれ以上の損失は発生しない。

 一方、買った後、首尾よくA株が値上がりして、1200円になったとする。このときには、逆指値注文を出し直して、1080円(10%の下落)の逆指値にしておく。このままA株が値上がりを続ければ、利益は増えていくし、もしなにかの事情で急落することがあっても、1080円で自動的に売却されるので、80円の利益は確実に得られる。

 なお、逆指値の株価を10%下落としたのは、数値例としてわかりやすいからであり、実際は、だいたい5%〜10%の間で、好みの数値にすればいいだろう。新規購入の際は、5%くらいなど、より小さい幅の方がおすすめだ。

 このように、逆指値注文を出しておけば、常にリスクを一定の範囲でとどめることができる。このことを「リスクヘッジ」という(ヘッジとは、「囲い」の意味)。

 リスクヘッジを行わない投資は、ただのギャンブルだと言っても過言ではない。「株を買ったら、必ずすぐに逆指値を出してリスクヘッジ」。これができれば、今回のような株価急落も恐れることはないだろう。

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