2012年07月13日 10時00分

新興国への投資方法解説(前編)

 日本銀行が発表した7月の地域経済報告で、全国9つすべての地域で前回4月の調査から景気判断が上方修正されるなど、復調の兆しが見え始めた日本経済。しかし、株価の伸びは依然として望ましくなく、7月第1週現在、今年3月には1万円台に戻した日経平均株価は、現在9000円をボーダーに行ったり来たりと停滞している。一方で、09年に7000ドル台にまで下がったNYダウ平均株価は持ち直し、リーマン・ショック以前の1万3000ドルという水準まで回復。5月に円と中国・人民元の直接取引が可能になったこともあり、米中を中心に、海外への投資に注目が集まりそうだ。

 7月3日には、サッカー日本代表の香川真司が所属するイングランドの名門チーム、マンチェスター・ユナイテッドがニューヨーク証券取引所(NYSE)への株式上場を発表した。株式投資のベテランでも、意外にフォローしていないことが多い海外株。初めて投資するなら、こうした注目度の高い株や、安定感のある有名企業の株に……という人も少なくないはず。ということで、世界最大規模の米国株式市場に目を向けてみよう。

 アメリカの主要な株式市場といえば前出のNYSEと、NASDAQ。NYSEは1817年に設立された伝統的な市場で、“上場審査が、世界一厳しい”ともいわれる。それだけに、コカ・コーラやゼネラル・エレクトリック、ウォルト・ディズニー、バンク・オブ・アメリカなど、歴史ある企業が名を連ねている。

 一方、NASDAQは全米証券業協会が1971年に設立した新興企業向けの市場で、アップルやマイクロソフト、グーグル、フェイスブックなどが上場している。

 この両市場なら、日本からも簡単に取引が可能。日本在住者が口座開設できる現地の証券会社もあるが、安心感やサポートの面で、日本のインターネット証券を利用するのがオススメだ。米国株式が1000銘柄以上、業界トップの品ぞろえを誇るSBI証券を始め、簡単操作で情報収集&発注ができるツール「マーケットスピード」が評判の楽天証券、マネックス証券、大和証券など、米国銘柄を取り扱っているネット証券は多い。

 また各社は、依然として大きなリターンが狙いやすい中国株式にも力を入れている。欧州危機に収束の目処が立たない中で、米中の優良銘柄で資産運用したい人は、それぞれのホームページをチェックしてみよう。(blueprint)

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