2014年12月02日 09時00分

『月間企業株価変動率ランキング』11月版発表

11月の企業株価変動率ランキング「トップ10」「ワースト10」を発表(オリコンDサイエンス調べ)。 (C)oricon ME inc. [拡大する]

11月の企業株価変動率ランキング「トップ10」「ワースト10」を発表(オリコンDサイエンス調べ)。 (C)oricon ME inc.

 オリコンDサイエンスは先ごろ、企業株価の変動率に注目した『月間株価変動率ランキング』の11月度版を発表した。対前月末と比較して、上昇がみられた銘柄、下落した銘柄をそれぞれ『上昇率ランキング』、『下落率ランキング』形式で紹介。なお、11月度の変動率は10月31日と11月28日の終値で比較している。トップ5とワースト5、各銘柄の変動理由として推測できる要因は以下の通り。

11月株価上昇率ランキング>
※【銘柄コード】銘柄(前月比)の順で表記

1位
【5724】アサカ理研(753.1%)
 独立行政法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)と共同開発を進めている“エマルションフロー法”により、希少金属類を廃液処理から精製することに成功。これが好材料となり、8日連続ストップ高を記録したことで10月終値と比較して8.5倍まで上昇したと思われる。

2位
【2150】ケアネット(411.6%)
 医療系のWEBサイト運営を行う。11月20日、製薬企業へのソリューションをグローバルに展開するインド企業との業務提携を発表。その後、連続ストップ高となった。東証が値幅制限を拡大したこともあり高騰したと思われる。

3位
【9421】ネプロジャパン(209.8%)
 家電量販大手『ビックカメラ』に対し、ドコモ端末専売店『ドコモショップ』を運営する関連会社3社を売却することで約50億円の売却益を計上。これが好材料になったと思われる。

4位
【6356】日本ギア工業(194.0%)
 原発中心の事業展開を行う企業であり、再稼働を巡る動きの中で反発期待から買われているのではと推測。

5位
【6786】リアルビジョン(185.8%)
 医療向け3Dグラフィックボード開発を行う。過去数年は赤字が続いていたが、今期黒字転換が見込まれたことから急伸したと思われる。

<11月株価下落率ランキング>
※【銘柄コード】銘柄(前月比)の順で表記

1位
【3071】ストリーム(-50.6%)
 PCや家電のショッピングサイト「ECカレント」等を運営。3期連続赤字からの黒字転換予想に加え、DMMグループからゲームライセンスを受け、中国でも展開されるとの期待から株価が上昇していた。しかし、11月12日に発表されたゲーム関連のIRが、投資家の期待と異なり急落したのではと推測。

2位
【8205】シャクリー・グローバル・グループ(-46.1%)
 無店舗での栄養補助食品販売を行う。今期経常利益を従来予想では増益のところ、一転して25%減益の見通しとなったことが要因と思われる。

3位
【7570】橋本総業(-27.9%)
 東証2部から1部に指定替え、さらに住宅設備機器の中でも空調や衛生など、環境商材の拡大を図っており、デング熱やエボラ関連株との見方から高値を更新していたが、10月末の決算発表以降に反落。

4位
【3667】enish(-25.6%)
 ソーシャルゲームの開発・運営を行う。新作アプリ「千年の巨神」に期待が寄せられていたが、リリース後はセールスランキングが低迷し、慎重な動きが出たと推測。

5位
【5921】川岸工業(-25.3%)
 2014年9月期の本決算で経常利益2.4億円と、前期9億円の損失から大幅な黒字転換を果たしたが、2015年9月期予想が前期比19.4%減となる2億円の見通しとなったことが影響したのではと思われる。

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