思わず自慢したくなる「東証」豆知識 “赤字”で喜ぶのは日本だけ?

海外では赤い数字は「値下がり」を意味する (C)oricon ME inc. [拡大する]

海外では赤い数字は「値下がり」を意味する (C)oricon ME inc.

 日本最大の金融取引所として知られる「東京証券取引所」(以下、東証)。これまで「大人の社会化見学」として、見どころや体験コーナー、貴重な資料館など、同所を楽しむコツについて解説してきた。今回は、知れば人に話したくなる東証にまつわる「豆知識」を2回にわけて紹介する。

■グルグル回る「株価」のヒミツ
 東証には、よくテレビでも紹介されるグルグル回る「株価の電光表示」があるのをご存知だろうか。以前の記事(楽しくわかる【東証】社会科見学!必見ポイントは「マーケット・センター」)でも紹介したが、これはマーケットアクティビティの象徴としてあるのだが、この電光表示は正式名として「チッカー」と呼ばれている。

 チッカーには、全ての銘柄が業種別に表示されるわけではなく、取引の成立した銘柄名と株価が表示されていく。なので、頻繁に表示される銘柄名もあれば、あまり出てこないものもあるのだ。

 全体の取引数が多くなれば、どんどん株価を表示する必要があり、取引が多くなればなるほど回転する速度は速くなる。

 速さは8段階に分かれており、最速のときは銘柄名も株価もほぼ読めないくらいになるそうだが、最速になることはかなり稀だという。

 つまり、チッカーの回る速さを見れば、そのときの取引の状況が活発なのかそうでないかがわかるということ。見学に行ったときはもちろん、テレビのニュースでチッカーが映った際には、回る速さをチェックしてみてはいかがだろうか。

■「赤字」で喜ぶのは日本だけ?
 東証のチッカーや株価ボードにおける表示で、赤い数字が値上がりを、緑の数字が値下がりを表しているのをご存知だろう。だが、海外のほとんどの国では、赤い数字は「値下がり」を表示しているのだ。

 実際、海外から訪れた見学者の中には、赤い数字で値上がりが表示されていることに驚く人もいるという。

 日本では、昔から紅白を「おめでたい」場面で使う習慣があったので、株価の値上がりに赤を使うことに違和感がない。だが、海外ではそういった文化がないため、株価ボードでは逆の意味を持つことのだ。株価ボードが真っ赤に染まるのが“めでたい”のは、世界共通ではないのである。

■「場立ち」採用条件は?
 1999年4月までは、会員証券会社などの取引担当者、いわゆる「場立ち」と呼ばれる人たちが、立会場で手サインを使って取引を行っていた。その場立ちの仕事では「手サイン」をしっかり見せられることは重要なことであった。そういったこともあり、当時は場立ちとして採用されるためには、「背が高い」「声が大きい」「手が大きい」という3つの条件が求められていたのだ。

 実際、場立ちの多くが身長175〜180センチの体育会系の男性であり、当時はそんな大柄の場立ちがテニスコート4面分ほどの立会場にひしめきあっていたのである。

 そんな取引の場で使われた「手サイン」についても紹介しよう。場立ちの主な仕事は、投資家からの売買注文をさばくこと。「どの銘柄を何株買うのか、売るのか」を手のサインで伝え、取引を成立させていた。たとえば、数字の1は人差し指を一本立てる、数字の2は人差し指と中指を立てる。数字の3は少しイレギュラーで、中指、薬指、小指の3本の指を立てるのだ。もし、この独特の指の立て方をする人に出会ったら、当時の業界関係者と思っていいだろう。

 また、会社名を表わす手サインには、下ネタを絡めたものも多くあったという。まさに男社会の立会場ならではの光景が繰り広げられていたのである。

■過去にマーケットシステムが止まったことは?
 実は「ある」のだ。近年であれば、2012年2月2日、同2月16日、同8月7日にシステム障害で売買を停止している。

 理由は、やや難しい話ではあるが、本番系と待機系との間のハンドオーバーにおける人為ミス、またはハードウェア障害が原因。障害発生後に、運用体制の見直し、ハードウェア障害が発生した場合の交換対応を迅速化するよう体制を改めている。

 人に話したくなる豆知識。こういったネタは好きな人も多いので、次回も後編として紹介する。

(記事/川口沙織)

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