“株式投資”はどのように始まった? マネーに詳しいFPが徹底解説!

マネーに詳しいFPが“株式投資”の歴史やその概要について説明する [拡大する]

マネーに詳しいFPが“株式投資”の歴史やその概要について説明する

 資産運用を検討するにあたり、金融商品の基本的な仕組みをきちんと理解していくことはとても重要である。今回は、“資本主義経済の発展の一翼を担ってきた商品”と言っても過言ではない「株式」の概要と、その成り立ちについて解説していく。

▼株式とは何か?

 資金を調達しようとする主体(国や企業など)が証券を発行し、それを投資家が直接購入するかたちでお金の貸し借りが行われることを「直接金融」という。直接金融の代表格が「債券」や「株式」である。これに対し、銀行などを通じて預金者のお金(預金)が企業などに貸し出される仕組みを「間接金融」という。

 直接金融のひとつである債券は、一定期間のお金の貸し借りを約束するもので、発行体である国や企業は債券を買ってくれた投資家に利息を支払い、満期が来たら全額を返済する。つまり、債券は借用証書の一種である。

 一方、株式はというと、株式会社が投資家(株主)から出資を募り、収益が上がったら株主に対して一定の配当金は出すものの、株式には債券のような満期はないので、株主に対して出資金の返済は行わない。つまり、株式会社はお金は借りるけれども、返さなくていいのだ。

▼株式のはじまり

 このような株式会社の制度を本格的に導入した最初の会社は、1602年創設のオランダ東インド会社だといわれているが、近代において先進国を中心に資本主義経済がここまで拡大していったのは、この株式会社という仕組みができたことが大きな理由のひとつに挙げられるのではないだろうか。なにしろ、出資金の返済を行わなくても良い画期的な仕組みだったからだ。

 さらにスゴイのが、“お金を返してもらえない”株主同士で、持っている株券を自由に換金できるように、オークション方式による株券の取引所(証券取引所)を作ったことである。これで株主は、株券の発行体(株式会社)からお金を返してもらえなくても、取引所に行けば株券を時価で換金できるようになったのだ。ちなみに、世界最古の証券取引所も、オランダ東インド会社によって設立されたアムステルダム証券取引所だと考えられている。

 その後、企業(株式会社)の発展とともに株式市場も発展し、収益を得た投資家によって新たな投資が行われたり、個人消費の拡大に結びついたりと、世界経済が飛躍的に発展していったと考えられる。

▼投資の見方を変えてみる

 そう考えると、歴史上のさまざまな技術的な発明がスゴイのはもちろんなのだが、株式会社や証券取引所という仕組み自体も、人類にとって大きな発明だったのではないだろうか。だとすれば、株式会社への出資である株式投資は、これまでの人類の発展に大きく寄与してきたというだけでなく、これからの人類の発展にも欠かすことのできない高尚なものだといえるだろう。

 株式投資と聞くと、一獲千金を狙ったり、不労所得を得ようとしたりするために行うものといったマイナスイメージを持つ人も少なくない。だが、資本主義経済における存在意義の高さに注目してみると、少し違って見えてくるのではないかと思われる。将来のインフレに備えるために株式を保有するというだけでなく、日本経済や世界経済の未来への投資という視点で株式投資を検討してみてはいかがだろうか。

<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。

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