公的年金の受給額を確認しよう! 「ねんきんネット」活用法を紹介

【図表A】50歳以上の人(59歳の人を除く)のねんきん定期便 確認ポイント [拡大する]

【図表A】50歳以上の人(59歳の人を除く)のねんきん定期便 確認ポイント

 老後資産の基礎となる「公的年金」。この公的年金なしに、老後資産を形成することはできない。しかし、自分がいつから、どのくらいの年金を受け取れるかを把握していない人も多いのではないだろうか。そんな人のために、将来自分が受け取る年金額の調べ方を紹介していく。「受け取りは先のことだから」といってほったらかしにせず、先のことだからこそ、早いうちからしっかり管理を始めよう。

■年金額は「ねんきんネット」で試算できる

 自分が受け取れる年金額を調べるには、日本年金機構が開設している「ねんきんネット」での試算が便利だ。ねんきんネットでは、受け取るまでの条件を自由に設定して試算ができる。例えば、現在の職業で定年まで働いた場合はもちろん、転職した場合、年金を繰り上げもしくは繰り下げ受給した場合など、様々なシチュエーションを想定した試算が可能だ。試算結果は最大5件まで保存することができ、受け取る年金を増やしたいときなどに比較・検討しやすい。

 インターネットが苦手な人でも、ウェブ上の利用マニュアルを見れば、操作方法がわかりやすく図解で説明されている。また、専用ダイヤルも用意されているので、もしマニュアルでの操作が難しいようなら電話で教えてもらうことも可能だ。

■ねんきんネットに登録するには

 ねんきんネットを利用するためには登録が必要だ。まずウェブ上で、基礎年金番号を含む必要情報を入力する。ウェブ上で登録した後、郵送で「ユーザIDのお知らせ」が届く。ログインにはIDが必要なので、お知らせが届いて初めてねんきんネットが使用できるようになる。なお、IDのお知らせが届くまでに5日ほどかかる。

■はがきで届く「ねんきん定期便」でも確認可能

 国民年金や厚生年金に加入している人には、毎年1回、誕生月に日本年金機構から「ねんきん定期便」が“はがきで”送られてくる。また、ねんきん定期便は50歳以上(図表A)と50歳未満(図表B)とで様式が異なる。

(1)50歳以上の場合
 50歳以上の人のねんきん定期便には年金受給の見込み額が記載されている。図表Aの「老齢基礎年/老齢厚生年金」に記載の額が、65歳からの受給見込み額だ。これは、現在加入している年金制度に、60歳まで同じ条件で加入したと仮定して算出されている。

 厚生年金の加入者で、「特別支給の老齢厚生年金」に金額の記載がある人は、65歳以前も年金が受け取れる。この特別支給の老齢厚生年金とは、老齢厚生年金の支給開始が60歳から65歳に改定されたことを受け、新制度移行の経過措置として、特別に65歳前に支給される老齢厚生年金のことだ。男性なら昭和36年、女性なら昭和41年の4月1日以前生まれの人が対象となっている。

(2)50歳未満の場合
 年金額は、図表B「加入実績に応じた年金額(年額)」に記載されるのだが、これは加入実績に応じた額であり、今後加入するであろう期間については加味されていない。例えば35歳時点のねんきん定期便なら、60歳までの残りの加入期間25年分が記載の額に加算されていく。一見、金額が少なく見えるかもしれないが、今後も変わらず保険料を納付していけば、もらえる額は暫定額から増えていくということを覚えておこう。

 また、節目歳である35歳、45歳、59歳のときは、はがきではなく“封書で”ねんきん定期便が届く。はがきだと加入歴は直近1年分しか記載がないが、封書では全期間の年金加入歴が記載される。届いたら、加入歴に漏れや誤りがないかしっかりと確認しよう。万が一、年金加入記録に間違いがあった場合は、同封されている「年金加入記録回答票」で修正依頼ができる。

■ねんきんネットでの管理がベスト

 年金の状況を把握するにはねんきんネットの利用がオススメだ。やはり、自分の好きな時に24時間いつでも利用できる点で、ねんきん定期便にはない使い勝手の良さがある。ねんきんネットでは試算以外にも、年金加入記録の照会や電子版ねんきん定期便の閲覧など、便利なサービスが提供されているので、この機会に登録してみては。きっと、自身の年金管理に役立ってくれることだろう。

(マネーライター・永井志樹子)

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