2015年04月02日 07時00分

『企業株価変動率ランキング』3月版発表 1位は上昇率370%超!

3月の企業株価変動率ランキング「トップ10」「ワースト10」を発表(オリコンDサイエンス調べ) (C)oricon ME inc. [拡大する]

3月の企業株価変動率ランキング「トップ10」「ワースト10」を発表(オリコンDサイエンス調べ) (C)oricon ME inc.

 オリコンDサイエンスは先ごろ、企業株価の変動率に注目した『月間株価変動率ランキング』の3月度版を発表した。対前月末と比較して、上昇・下落がみられた銘柄をそれぞれ『上昇率ランキング』、『下落率ランキング』形式で紹介。3月度の変動率は2月27日と3月31日の終値で比較している。トップ5とワースト5、各銘柄の変動理由として推測できる要因は以下の通り。なお、月末時点で出来高のなかった銘柄はランキングから除外している。

<3月株価上昇率ランキング>
※銘柄(前月比)【上場市場/銘柄コード】の順で表記

1位
倉元製作所(373.72%)【JASDAQ スタンダード/5216】
 
 ガラス基板加を事業とする企業。省エネシステム事業に参入しており、マグネシウム電池を使ったスティックライトを開発。3月に国連防災世界会議に合わせて開催されたイベントに出店したため、思惑買いが続いているとみられる。

2位
太洋工業(156.48%)【JASDAQ スタンダード/6663】

 電子基板メーカー。3月9日に医療用ウェアラブル機器向けの基盤を開発し、注目される。同製品は食品用ラップフィルムと同じ厚さで、すでに先端医療開発用にサンプル出荷されており、今後成長が見込まれるウェアラブル市場での出荷拡大が期待されていると思われる。

3位
インプレスホールディングス(150%)【東証1部/9479】

 ネット関連出版の草分け企業。同社子会社が「アマゾンジャパン」と提携し、出版社向けにPOD(プリント・オン・オンマンド)を活用した流通サービスを開始すると発表。これが手掛かりとなり、急騰している様子。

4位
プロルート丸光(143.17%)【JASDAQ スタンダード/8256】

 衣料品の総合問屋。3月に発表された訪日外国人観光客が過去最多となり、いわゆる“インバウンド銘柄”として注目されている。さらに、3月20日に中国の大手旅行会社と業務提携し、同社の免税店への誘致を協業するなどの発表が好材料になったようだ。

5位
【マザーズ/3742】ITbook(89.04%)

 官公庁向けにITコンサルを行っている。甘利明経済財政・再生相が、2015年秋から始まる「マイナンバー制度」の認知を広める方針であると一部報道で伝えられたことから、地方自治体に対し「マイナンバー」に関するコンサルティング業務を受注している同社が人気化した模様。


<3月株価下落率ランキング>

1位
アクロディア(-53.1%)【マザーズ/3823】

 携帯用入力ソフトを開発する企業。1月から2月にかけて急騰していたが、スマートフォン向けゲームアプリ「対戦パズル バトルブレイブ」のios版の配信延期を発表した。これが売り材料になったようだ。

2位
フューチャーベンチャーキャピタル(-52.22%)【JASDAQ スタンダード/8462】

 地方創生の“国策銘柄”として注目を集め、1月から3月にかけて高値を更新する展開が続いていたが、投機的な買いが多かったのか、株価を大きく戻している。

3位
fonfun(-45.69%)【JASDAQ スタンダード/2323】

 法人向けにリモートメールサービスを展開する企業。2月の株価上昇率ランキングで2位にランクインしたものの、特に目立つニュースもなく、投機的な銘柄となっていると思われる。

4位
スリー・ディー・マトリックス(-44.8%)【JASDAQ グロース/7777】

 バイオベンチャー。止血剤の製造販売承認を見込んでいたが、審査において止血効果の有効性について、「より精度の高い検証が必要」との結論に至ったことから申請を取り下げた。これを受けて、売上高を従来予想の104億1800万円から一転して5100万円、営業利益は44億8300万円の黒字から19億8400万円の赤字へと大幅な下方修正を行ったことから、失望売りが広がったと考えられる。

5位
江守グループホールディングス(-42.86%)【東証1部/9963】

 化学品や電磁材料部品などを扱う企業グループ。中国における事業で462億円という巨額の貸倒引当金が発生。これに伴い、15年3月期第3四半期の連結最終損益が439億円の赤字、234億円の債務超過に陥ったと発表し、急落した。

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