2015年07月16日 08時00分

投資ビギナー必見! “誰でもわかる”株選びのポイントとは?

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“誰でもわかる”株選びのポイントを紹介 (C)oricon ME inc.

 2016年からNISAの非課税枠が年間100万円から120万円に増額される。加えて、20歳未満の子ども対象にした年間80万円の非課税枠「子ども版NISA」もスタートし、NISA口座で取引できる家庭内の投資金額が大幅に拡大することになる。

 これを機に、株取引での資産運用を考えている人も多いだろう。とはいえ、投資ビギナーの場合、どんな銘柄を選ぶべきか全く見当がつかないかもしれない。そこで、NISAで投資を始める場合のセオリーと株を選ぶ際のポイントを紹介しよう。

■NISAでは「割安成長株」を狙え!

 そもそも、NISAは「最大5年間非課税」という特徴から、長期投資向きの制度といわれている。つまり、短期で頻繁に売買を繰り返すのではなく、ひとつの銘柄を長く保有するスタイルの運用方法だ。

 では、長期で保有しておく場合、どんな銘柄を選べばいいのか? 狙い目といわれているのが、「割安成長株」と呼ばれるものだ。

■資金が少なくて済む&業績が良い「割安株」

 割安株とは、文字通り「お得な株」のこと。本来の価値よりも、低い株価で出回っている銘柄のことを指す。では、どうやって判断をするのか? その目安となるのが、「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」というものだ。

 「PER(株価収益率)」は、会社の利益と株価の関係を表す指標。「時価総額(株価×発行されている株式数)÷純利益」で計算し、数値が低いほど、会社の利益に対する株価が割安であるといえる。

 対する「PBR(株価純資産倍率)」は、会社の純資産と株価の関係。会社が解散したときに、株主は資産を分配してもらう権利があるので、投資のリスクを考えるときにも有効。計算方法は、「株価÷1株あたり株主資本」(※1株あたり自己資本は、自己資本÷発行済み株式数で計算)。たとえば、計算をしてPBRが「1」になると、株価と1株あたりの純資産の価値が同等と見ることができる。

■売り上げの伸びが期待できる「成長株」

 一方、将来にわたって業績が伸びていきそうな企業の株を総じて「成長株」と呼ぶ。ここで注目したいのは、売り上げの伸び率。利益はリストラやコスト削減によっても伸びるので、企業の成長は「売り上げ」で図ることが望ましいと考えられている。

 年次ごとの売り上げの伸びは、「今年度売り上げ高÷前年度売り上げ高」で計算。右肩上がりなら将来性がある銘柄ともいえるだろう。ただ、一概に決算だけで将来性を見極められるとは言い切れず、競合他社と比べて優位性や強みをもっているか、将来の売り上げを見越したサービスの開発はされているか、優秀な社員が多いかなど、総合的に企業をしっかりと分析することが必要だ。

 こうした条件を満たす株は、株式市場に豊富にあるわけではないが、それだけに金脈を探す楽しみも大きい。ネット証券などのサイトでは、PERやPBR、売り上げ変化などの条件でしぼった銘柄検索ができるシステムもあるので、チェックしてみよう。

(記事/吉須江昂世)

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