猫が血便をしたらどうする?考えられる病気と対処法を解説
この記事では、猫の血便の特徴によって考えられる病気と、その対処法について解説します。
監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院開設、院長となる。
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。
目次
猫の血便の種類
血便の色は獣医師の診察に役立つため、受診を前提に便を密閉できるビニール袋などで保存をしましょう。難しいようならスマートフォンで撮影しておくことをおすすめします。
赤い血便
さらに、便に血が混じっているどころか、トマトジュースのような赤い水様便が出る場合は、大腸の粘膜が広範囲にわたって傷ついている可能性があります。こうした場合は至急の対処が必要ですから、すぐに動物病院を受診してください。
黒い血便
赤い場合と比べると便が全体的に黒ずんでいるため、血便と気づかないこともあるかもしれません。しかし、血便の場合は普段の便とは違う、腐敗臭のような独特の臭いがします。いつもと違うと感じたら、猫の便をよく観察してみてください。
腫瘍などが原因の血便の場合、命に関わるケースもあります。ちょっとした変化の兆候を見逃さないように、猫の排便のたびにしっかり観察してください。
血便を伴う猫の病気
ここでは、血便の原因となる病気からよくある3つをご紹介します。
猫パルボウイルス感染症
パルボウイルスは感染力が非常に高く、ウイルスそのものの抵抗力も強いため、感染するとその致死率は70%を超えます。とても危険な病気ではありますが、ワクチンが有効ですので、未接種ならできるだけ早く接種することをおすすめします。
ペットのワクチン接種については、下記の記事をご覧ください。
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大腸炎
大腸炎では血便のほか、軟便や下痢を起こすことも多く、便が水様になっていたり、大腸の粘膜がはがれて白く混じっていたりする場合もあります。また、便のにおいがきつくなり、強い悪臭を放つこともあります。
症状が続くと下痢による体重の減少や脱水などが起こりますから、早めに動物病院を受診してください。
腫瘍
体内に腫瘍があると、血便のほか食欲不振、下痢と嘔吐、体重減少などさまざまな症状が出ます。思い当たることがあれば、獣医師に相談するべきでしょう。
また、こまめに健康診断を受けることで、病気の早期発見・早期治療が可能になります。
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猫の血便への対処法
獣医師へ相談する
また、血便をビニール袋に入れて持っていくか、難しいようならスマートフォンで撮影した画像を見せるなどすれば、診断の助けになります。
治療
何が原因でどのような治療を行うのか、獣医師から説明を受け、把握しましょう。
食事の管理と療法食の導入
どのような経過をたどって回復していくのか、病状が急変したらどうすればいいのかなども確認しておきます。
病気で弱っている猫にとっては、飼い主だけが頼りです。いざというときに慌てないよう、準備しておいてください。
猫の血便が見られたら早急に動物病院を受診し、適切な対処を
もし、大きな病気が発覚した場合、入院や手術が必要になることもあるでしょう。経済的な負担を軽減し、より安心して愛猫と暮らすためには、ペット保険へ加入するのもおすすめです。
ただし、多くのペット保険では、病気の診断を受けた後の加入を制限しています。保険会社が提供するプランにはさまざまものがありますので、愛猫が若くて健康的であっても、まだ早いと思わずに比較検討してみるといいかもしれません。
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監修者 ガイア動物病院 院長 松田唯
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主さまが選択できる診療を心掛けるようにしています。
●ガイア動物病院(外部リンク)
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。