定期保険(長期平準定期保険)

  • 定期保険(長期平準定期保険)

 長期平準定期保険とは、保険料が契約期間中ずっと同じ(平準)金額を保ち、なおかつ契約期間が超長期(満了期は90歳以上に設定されたものが多く、保険会社によっては99歳、100歳という商品もみられます)におよぶ生命保険です。小さな保険料で大きな保障が得られるという定期保険特有の長所に加え、保険料の一部を損金算入できるというメリットもあることから、企業の節税にも役立てることができます。

長期平準定期保険の仕組み

 長期平準定期保険は、保険期間の終了とともに死亡保障が消滅し、満期返戻金もない「掛け捨て型」の死亡保険となっています。しかし保険期間が非常に長いため「若年時に納めた保険料を積立に回し、高齢化にともないその積立を取り崩していく」といった構造になっており、まだ解約返戻金が十分残されている時点で契約を解除することにより、退職金などの原資とすることができます。

 なお、長期平準定期保険の保険料の取扱いは、法人税上では「保険期間満了の時における被保険者の年齢が70歳を超え、かつ、当該保険に加入した時における被保険者の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が105を超えるもの」がこれに該当するとされ、保険期間の開始の時から当該保険期間の60%に相当する期間、支払保険料の2分の1に相当する金額が資産として計上され、残額については一般の定期保険の保険料と取扱いの例により損金の額に算入することとされています(平20年課法2-3)。

長期平準定期保険の特徴

 長期平準定期保険は保障期間に定めがある定期保険でありながら、保険期間が非常に長いため、終身保障や終身保険に近い死亡保障が得られます。

 長期平準定期保険はもともと中小企業経営者や役員などのキーマンのために開発された保険商品で、キーマンの逝去による売上減少などの利益損失のリスクから企業を守るという性格を有しています。こうした点から、加入後しばらくは解約返戻金を低く抑えることで保険料を安く設定した「低解約返戻金型長期平準定期保険」などの特則が付加できる保険会社があります。
 また、喫煙習慣と健康との因果関係に着目し、非喫煙者に対して保険料の割引が適用されるなどの特則を付加した商品もみられます。

長期平準定期保険のメリット

 上記以外の長期平準定期保険のメリットとしては、途中で支払い保険料をストップし、払済終身保険への変更が可能な商品が多いこと、解約返戻金を担保に借入を起こすことが可能なことなどが挙げられます。
 また、被保険者が所定の身体障害状態になった場合、以後の保険料の払込みが不要になるタイプの商品もあります。

 長期平準定期保険は企業経営者やキーマンの不慮の逝去に備えるだけでなく、企業の長期安定のための備えとなり、またいざという時は流動性の高い資産として資金繰りに充てることもでき、無事勇退の時期を迎えた方に対しては解約返戻金を退職金の原資とできる、企業にとって利便性の高い保険です。