2015年12月08日 07時30分
タカタ、民事制裁金の影響で下落率2位に 11月度『株価変動率ランキング』
【表】11月度「月間株価変動率ランキング」 (C)oricon ME inc.
オリコンDサイエンスは先ごろ、企業株価の変動率に注目した『月間株価変動率ランキング』の11月度版を発表。対前月末と比較して、上昇・下落がみられた銘柄をそれぞれ『上昇率ランキング』、『下落率ランキング』として各10社を紹介する。11月度の変動率は10月30日と11月30日の終値での比較している。
11月度は、自動車用安全部品メーカーのタカタが、エアバッグのリコール問題で最大2億ドルの民事制裁金を支払うことがわかり、下落率ランキングで2位となっている。
トップ5とワースト5の各銘柄の変動理由として推測できる要因は以下の通り。なお、月末時点で出来高のなかった銘柄はランキングから除外している。
■<<上昇率ランキング>>
※銘柄(前月比)【上場市場/銘柄コード】の順で表記
【1位】
フューチャーベンチャーキャピタル(204.71%)【JASDAQ スタンダード/8462】
独立系ベンチャーキャピタル。自動車の自動運転の企業ZMPが新規上場されるとうわさされており、ZMPへの出資を行うZMP関連銘柄として注目された。
【2位】
アルファクス・フード・システム(146.12%)【JASDAQ スタンダード/3814】
外食産業のITシステム企業。5日に発表された通期業績予想修正で、新規・追加受注などを見込み経常利益が400万円から5000万円に修正された。
【3位】
ケミプロ化成(111.33%)【東証2部/4960】
総合化学メーカー。米アップル社がiPhoneに有機ELディスプレイを搭載すると報じられ、有機EL関連銘柄として注目を浴びている。
【4位】
昭和真空(110.81%)【JASDAQ スタンダード/6384】
電子部品用薄膜装置メーカー。10日、平成28年3月期通期連結業績予想の経常損益の黒字額を4億6900万円から10億円の黒字に上方修正した。
【5位】
ハローズ(110.4%)【東証1部/2742】
広島・岡山・香川・愛媛・徳島・兵庫に展開する食品スーパー。10月をもってJASDAQスタンダードから東証一部へ市場変更。TOPIX組み入れにより、リバランス需要が発生した模様。
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■<<下落率ランキング>>
【1位】
エル・シー・エーホールディングス(-66.67%)【東証2部/9978】
企業経営全般にわたるコンサルティング会社。内部管理体制等について改善されなかったと認められたため、12月1日をもって上場廃止した。
【2位】
タカタ(-35.82%)【東証1部/7312】
自動車用安全部品のメーカー。3日、米当局がエアバッグのリコール問題で最大2億ドルの民事制裁金を支払うことを明らかにした。今後の財政負担が警戒され、売りが殺到した。
【3位】
サハダイヤモンド(-35%)【JASDAQ スタンダード/9898】
ダイヤモンドの加工及び製造販売を行う企業。16日に発表された中間決算において、売上が対前年プラス2億円であるのに対し、経常利益が対前年でマイナス1億1500万円と振るわず不信感が募った模様。
【4位】
イーター電機工業(-33.33%)【JASDAQ スタンダード/6891】
スイッチング電源専業メーカー。平成28年3月期第2四半期報告書の提出が遅れたため、監理銘柄に指定された。
【5位】
アクセルマーク(-32.73%)【マザーズ/3624】
モバイルレップを含む広告や各種コンテンツ事業を展開する企業。5日、東証と日証金が信用取引に関する臨時措置を実施すると発表した。また、9月期連結経常損益が100万円の赤字(対前年-150万円)となり、下落を後押しした。
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