優待王・桐谷氏「株式評論家は信じない…」 過去の“大損体験”赤裸々告白

日経マネーの30周年記念イベントで自身の「大損経験」を語る桐谷広人氏 [拡大する]

日経マネーの30周年記念イベントで自身の「大損経験」を語る桐谷広人氏

 株主優待生活で話題の“桐谷さん”こと桐谷広人氏が先ごろ、『日経マネー30周年記念 特別シンポジウム』に登壇した。当日は「クラッシュで死にかけた私を救った優待投資」をテーマに、トークを展開。これまでの株式投資における失敗体験を踏まえ、聴衆に「株式評論家の言うことは信じない方がいい」と冗談交じりに呼びかけた。

 同氏は、株式投資をしていると、どうしても評論家の言葉が気になるといい、「株式評論家の意見は、占いと同じで、自分の都合のいいように解釈してしまう」と何度も痛い目に遭ったことを吐露。

 サブプライムローン問題のときは、「米国で起こっていることだから日本には響いてこない」と株式評論家の意見が大勢を占めていたため、鵜呑みにした結果、失敗。また、「米国のテロの後に、日本の株価が上がる」というレポートを書いていた株式評論家もいたが「その後株価は下がった」と嘆いた。また、2003年に「日本株は上がる要素はない」というレポートがあったが、「日本株は上がり続けた」と常に真逆だと熱弁した。

 2008年の大発会のとき、信用残が膨らんで大変な思いをしていた桐谷氏は、「年明けから日本株は暴騰する」という株式評論家の言葉を信頼。「1万8000円が1万5000円まで落ちてきているから、確かに今が大底でこれから暴騰するのかと思った」と手当たり次第株を買ったものの、その日だけでなく翌日も暴落した。信用のマイナスが2800万円ほどになり、さすがに追い詰められて、株券を売ってマイナス分に充てて、株をやめようと決断。だが、ここでも、とある株式評論家のブログに「大逆転の好機」という見出しがあり、内容を読んで信じてしまったという。

 結果は大敗。最終的にわかったことは「株式評論家の言うことは信じない方がいい」という結論になった。さらに、「株で儲けている人は株式の評論はしない。黙々と自分で売り買いして儲けるだけ。一方で、株式評論家は株価が上がっているときはもっと上がるという本を書く。なぜならそれが売れるから。それを見た投資家が株を買えば暴落の憂き目にあう。逆に下がったときは、もっと下がるという本を書くと売れる、そしてそれを見た人は株を売って大損する」と自身の経験を踏まえて持論を展開した。

 それでも、自身の株の負けを株式評論家のせいにしていることを認めつつ、それが元プロ棋士ならではの理由によるものと説明。「プロ棋士の中には、負けたら自分が弱いと認める人もいるが、多くの人は他人のせいにする。もし、自分が弱いと認めたら勝負の世界では生きていけないから」とした。さらに、「今は株式投資が下手だと思っているので、優待株を買っているが、当時はそれを認めたくなかった。だから損したら評論家のせいにしていた」と釈明した。

 また、最近は自身が株について聞かれることが増えてきたとしつつも、「わたしは『わからない』と答えています。わからないから優待株を買っています。わかれば、そういう株に投資して大儲けするでしょう」と笑い飛ばしていた。

 最後に、優待の選び方については「優待や配当合わせて4%台の株を買って、下がったら我慢する。高いところはでは買わない」と指南。加えて、“損切”については「株を買うと手数料が証券会社に入る。売るとまた手数料が証券会社に入る。だから、『損切しろ』というのは証券会社の陰謀ではないかと思う(笑)。安いところで買って、下がったら我慢。上がれば利食い。私は損切りしません。そういう方式で株を楽しんでもらいたい」と優待を勧めていた。

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