「型式別料率クラス」と自動車保険料 しくみと確認方法

「型式別料率クラス」と自動車保険料 しくみと確認方法

 自家用の普通乗用車と小型乗用車の保険料算定の際、必要となる項目に「型式別料率クラス」というものがある。普段はあまり耳にすることのない言葉だが、車購入するときなどに確認しておきたいポイントのひとつといえるだろう。ここでは、どんなものなのか、しくみと確認方法を紹介する。

型式別料率クラスとは

 車には、スポーツタイプの車やファミリー向けのミニバンタイプの車など多種多様の種類がある。車種によって事故の発生頻度や発生状況に差があるため、自動車保険に加入する人に対して不公平感が出ないよう、車の型式に応じた保険料率の細かな設定をしているのが、型式別料率クラスだ。

■型式別料率クラスによって保険料が変化

 この設定によって、事故が多いとされる型式は保険料負担が大きくなり、反対に、事故の少ない型式は保険料負担が軽減される。また、同じ車種でもグレードによって装備等が変わりますが、安全装置の装備状況によっても型式別料率クラスは変化する。

 損害保険料率算出機構が会員となっている保険会社から集めた情報を元に算出しており、毎年見直しが行われており変動する。そのため、自動車保険の補償内容が前年と同じであっても、料率クラスが上がってしまうと保険料は高くなる。

 また、新車の場合は車両本体価格を基準に設定され、損害率に応じて型式別に毎年料率クラスの改定が行われる。流通している車の台数が規定数に満たない場合、型式別車両料率クラスは前年のものがそのまま据え置きで適用される。このため、マイナーな車はクラスの変動が少なく、人気の車ほどクラスが変わる可能性が高くなる。

 近年の傾向として、販売台数が多い車の方が料率クラスは高くなりにくくなっている。ファミリー向けといったレジャーユース車両のほうが保険料の急上昇を回避しやすい反面、スポーツタイプの車両は事故率が高いために保険料が割高で推移しやすいことも知っておこう。なお、軽自動車に関しては車両毎の料率クラスの適用がありません(2019年1月現在)が、2020年1月を目途に3段階の料率クラスの仕組みを導入する方針が立てられている。

■型式別車両料率クラスの区分方法

 型式別車両料率クラスの「型式」とは、年式やグレード、排気量、安全装置、車種やタイプによって変わってくる識別記号で、車検証などに記されており、それぞれ国土交通大臣が指定している。同じ車名だからといって、型式まで同じになることはなく、たとえばトヨタのプリウスの場合、型式は以下のように分かれる。

<例>下記はプリウスの型式の一部
・DAA-ZVW30
・DAA-NHW20
・ZA-NHW20
・ZA-NHW11
・HK-NHW10

 この型式により、同一の型式を持つ車が起こした過去の事故の損害の大きさなどを知ることができる。以下4項目に対し型式の保険実績に応じて保険料を1から9までのクラスに区分する。

<例>
「対人賠償保険」 5
「対物賠償保険」 4
「傷害保険(搭乗者傷害・人身傷害)」 3
「車両保険」 3
※各保険会社によって異なる場合がある。

 数字の大きさはその車の損害率などで決定され、数字が大きいほどリスクが高いと判断できる。事故の損害率が大きければ数字は大きくなり、それに比例して保険料もアップするという仕組みだ。

保険料にどのような影響を及ぼすのか

 「料率クラスの数字が大きい=リスクが高い」となり、保険料は高くなる。数字は1から9まで振られているので、その差は最大で9倍になるかというと、そうではない。損害料率算出機構では「最大で約4.3倍」としている。つまり、対人賠償の保険料がクラス1で1万円の場合、クラス9は4万3000円となる。

 ただし、自動車保険は運転者の年齢や運転する人、安全装置、車両の価値などでも保険料は大きく左右される。実際に4.3倍となるかは契約条件により変わるが、ある程度の保険料の目安となるだろう。なお、同機構ではクラス1〜9の最大較差を約4.3倍としているものの、1と2の差、5と6の差など、数字ごとの差は明らかにしていない。単純計算では各数字間の差は約0.47差になる。

料率クラスの確認方法とは

 型式別車両料率クラスは損害保険料率算出機構が提示している。同機構の会員となっている保険会社からの情報に基づきデータが算出され、それによりクラスが振り分けられる。最新の型式別車両料率クラスは、損害保険料率算出機構のWebサイトで確認が可能だ。また、自分の車であれば加入中の自動車保険の保険証券でもチェックすることができる。

 車によっては、「対人賠償の料率クラスは高いが、車両保険のクラスは低い」など、保険の種類ごとに異なる場合もある。購入する車の候補が複数ある場合は、ディーラーに確認してみると良いだろう。

車両保険に入れない料率クラスもあるので注意

 自動車保険を契約する際に、車両保険に入れない場合がある。「初年度登録から15年〜20年以上経っている車」「市場販売価格が1000万円を超える車」などが挙げられるが、料率クラスもこの条件のひとつとなっている。それは料率クラスが「9」の車である。料率クラスが「9」であるということは、車両のリスクがもっとも高いレベルであるということ。事故や盗難といったリスクが大きいと判断されてしまうので、自動車保険に車両保険を付けることが難しくなると理解しておこう。料率クラス9の車として代表的なものが、高級車や市場に出回っている台数が少ない希少車などだ。

 ちなみに型式別車両料率クラスの見直しは毎年1月頃に見直されるが、保険会社がいつ最新のものに更新するかという決まったルールがない。そのため保険会社によって、または満期の時期によっては、料率クラスが異なる可能性もあるので留意しよう。

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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