10年落ちの中古車に車両保険は必要?不要といわれる理由も解説
「保険金額が低めだから必要ない」という声もあれば、「急に数十万円の修理費が必要となる可能性を考えたら、入っていたほうが安心」という声もありますが、どうするのが良いのでしょうか。
ここでは、10年落ちの中古車を購入した際に、車両保険をつけたほうがいいのかどうかについて解説します。
目次
車両保険とは車の損害を補償するもの
車の修理が不可能な場合、または修理は可能でも修理代金が車の車両保険金額を上回る場合は、免責金額にかかわらず、車両保険金額の全額が支払われます。
なお、車両保険は事故のほか、台風・高潮などの自然災害や盗難による損害も補償されます。ただし、地震・津波・噴火による損害は対象外です。
車両保険については、下記の記事をご覧ください。
10年落ちの中古車に車両保険が不要といわれる理由
高い保険金額がつけられない
車両保険の保険金額は、契約車両の市場価格を目安に設定されるため、車の所有者(保険の契約者)が自由に設定できるわけではありません。
一般的に、新車は市場価値が高く、登録から年数が経つほど市場価格が低くなります。10年落ちの中古車の場合、設定できる保険金額が低くなってしまい、いざというときに修理費を保険金でまかなえないケースもあるでしょう。そのため、10年落ちの車に車両保険は不要とする声があるのです。
車両保険を使うと等級が下がって、結果的に損をするケースもある
ノンフリート等級とは、自動車保険に適用される保険料の割増率・割引率の等級区分を指します。1等級から20等級まであり、等級が大きいほど割引率が高くなります。新規に自動車保険に加入する場合は、原則として6等級からスタート。1年間自動車保険を使わなかった場合は翌年に1等級上がり、反対に自動車保険を使った場合は、事故内容に応じて等級が下がる仕組みです。
>>自動車保険のノンフリート等級とは?割引率や調べ方などを解説
前述のとおり、10年落ちの中古車に車両保険で高い保険金額はつけられないため、少額の修理費であれば、自費で対応したほうが負担を抑えられるケースもあります。結果として車両保険を使わないのであれば、10年落ちの車に車両保険はそもそも不要とする声もあるのです。
>>古い車は車両保険に入れない?加入できないケースや注意点を解説
10年落ちの中古車でも車両保険をつけたほうが良いケース
ローンが残っている場合
どうしても車が必要で、買い替えなければいけない場合は、ローン返済と新しい車の購入費の二重の負担を負うことになるのです。
そのような場合、車両保険に加入していれば、ローン返済や新しい車両の購入費の一部にあてられるので、家計の負担を抑えられるでしょう。
急な支出に備えたい場合
車両保険に入っておけば、翌年の保険料などを考える必要はあるにせよ、すぐに修理できるので、仕事や生活への影響を抑えられます。
10年落ちの中古車でも、車両保険が必要かしっかり検討しよう
しかし、車のローンが残っている場合や事故に遭ったときにまとまった修理費を準備するのが難しい場合は、万が一に備えて車両保険はつけておいたほうが安心です。
10年落ちの中古車を購入する際は、車の状態と自身の状況を踏まえて、車両保険が必要かどうか、しっかり検討しましょう。なお、車両保険の補償内容は保険会社によって異なります。保険料にも違いがあるため、複数の保険会社を比較することが大切です。
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